FXでダウ理論を用いるには |
ダウ理論(Dow Theory)とは、ダウ・ジョーンズの創設者のチャールズ・ダウ(Charles Henry Dow)が提唱した相場理論のことです。
ダウ理論には以下の6つの基本法則があります。
このうち、FX(外国為替証拠金取引)では「明確な転換シグナルが出るまではトレンドは持続する」が用いられることが多いようです。この理論を上昇トレンドと下降トレンドで用いる方法を紹介します。
▼上昇トレンド
下の図は、上昇トレンドのチャートです。

▼下降トレンド
下の図は、下降トレンドのチャートです。

ダウ理論には以下の6つの基本法則があります。
- ファンダメンタルも市場価格に織り込まれる
- トレンドには長期、中期、短期のトレンドがある
- 長期トレンドは3段階により成り立つ
- トレンドは複数の指数により確認されなければならない
- トレンドは出来高でも確認されなければならない
- 明確な転換シグナルが出るまではトレンドは持続する
このうち、FX(外国為替証拠金取引)では「明確な転換シグナルが出るまではトレンドは持続する」が用いられることが多いようです。この理論を上昇トレンドと下降トレンドで用いる方法を紹介します。
▼上昇トレンド
下の図は、上昇トレンドのチャートです。

- B'の地点での判断
- AからBへ上昇した後の押し目です。ここでは上昇トレンド中であると判断します。下降トレンドへ転換する条件は、Aの価格を下回った時です。
- C'の地点での判断
- Bの価格を超えた時点で上昇トレンドの継続が確認できます。Bを超えずにCを下回った場合、下降トレンドへ転換したと判断します。
- D'の地点での判断
- 2段上げ後の押し目です。Cを下回らなければ上昇トレンド中であると判断します。Cを下回れば下降トレンドへ転換したと判断します。
- E'の地点での判断
- Dを超えた時点で上昇トレンドの継続が確認できます。Eを下回れば下降トレンドへ転換したと判断します。
▼下降トレンド
下の図は、下降トレンドのチャートです。

- B'の地点での判断
- AからBへ下降した後の戻りです。ここでは下降トレンド中であると判断します。上昇トレンドへ転換する条件は、Aの価格を上回った時です。
- C'の地点での判断
- Bの価格を下回った時点で下降トレンドの継続が確認できます。Bを下回らずにCを上回った場合、上昇トレンドへ転換したと判断します。
- D'の地点での判断
- 2段下げ後の戻りです。Cを上回らなければ下降トレンド中であると判断します。Cを上回れば上昇トレンドへ転換したと判断します。
- E'の地点での判断
- Dを下回った時点で下降トレンドの継続が確認できます。Eを上回れば上昇トレンドへ転換したと判断します。
(2012年05月25日更新)