筋とは?

きん【筋】

[音]キン(漢) [訓]すじ

学習漢字6年

[一]キン

細長い筋線維の束でできた肉。「筋骨筋肉筋力心筋腹筋

細長い線状のもの。「鉄筋

[二]〈すじ〉「筋道青筋粗筋(あらすじ)・大筋川筋首筋毛筋背筋血筋手筋鼻筋腹筋本筋道筋

難読筋斗返(とんぼがえ)り・翻筋斗(もんどり)


きん【筋】

筋肉。「筋が収縮する」「平目(ひらめ)筋」


すじ〔すぢ〕【筋/条】

【一】[名]

筋肉また、その線維。「肩の—が凝る」

筋肉を骨に付着させている組織。腱(けん)。「足の—を切る」

皮膚の表面浮き上がってみえる血管。「—の浮き出た手」「額に—を立てて怒る」

植物などの繊維。「—のかたい野菜

細長くひと続きになっているもの。線。「まっすぐに—を引く」

縞模様。「赤い—のある布地

家系家柄。「貴族の—を引く」

学問芸術流儀流派。「彼の絵は狩野派の—だ」

素質。たち。「芸の—がいい」

10 物事道理すじみち。「—の通った話」

11 小説演劇などの、大体の内容梗概(こうがい)。「芝居の—」

12 そのことに関係のある方面。「確かな—からの情報」「消息—」

13 依頼したい事柄おもむき。「お願いの—があって参上いたしました

14 道路や川に沿った所。「街道—」「利根川—」

15 囲碁・将棋で、本筋とされている打ち方指し方。

16 将棋で、盤面の縦9列のそれぞれをいう。

17 身分地位

「めでたきにても、ただ人の—は、何の珍しさにか思ひ給へかけむ」〈源・少女

18すじかまぼこ」の略。

【二】接尾助数詞

細長いものを数えるのに用いる。「帯をひと—」「ふた—の道」

江戸時代、銭(ぜに)100文を数えるのに用いる。「銭さし一—」

[下接語] 青筋・粗(あら)筋・家筋・粋(いき)筋・糸筋大筋大手筋思惑筋海道筋街道筋川筋癇癪(かんしゃく)筋・官辺筋客筋金筋銀筋首筋玄人(くろうと)筋・毛筋権威筋・主(しゅう)筋・消息筋素人(しろうと)筋・親類筋政府筋背筋疝気(せんき)筋・千(せん)筋・其(そ)の筋・太刀筋・球筋・千(ち)筋・血筋強気筋手筋手の筋鼻筋腹筋・一(ひと)筋・二(ふた)筋・本筋升掛け筋町筋万筋・澪(みお)筋・三(み)筋・水筋道筋目先筋矢筋横筋弱気筋


きん【筋】

〔名〕 繊維状の肉の中のすじ。動物の体で、運動つかさどるもの。筋肉。〔医語類聚(1872)〕〔周礼天官・瘍医〕


すじ すぢ 【筋・条】

1⃣ 〔名〕

① 体の筋肉を作っている繊維質のもの。また、筋肉筋肉と骨とを結ぶ腱(けん)のようなものについていうこともある。

古事記(712)下「皆其の族の膝の筋(すぢ)を断ちたまひき

太平記14C後)三八「嗷問(がうもん)度重て、骨砕け筋断えぬと見えける時に

血管。特に皮膚の表面浮き上がって見えるものにいうことが多い。〔観智院本名義抄(1241)〕

家鴨飼(1908)〈真山青果〉九「力を籠める度毎に肩の肉がムクムクと動いて、頸筋に太い静脉(スヂ)が浮いた

植物などに含まれる繊維質のもの。

応永本論語抄(1420)為政第二をくふは、やわらかなる処ばかりを食て、の筋をば不食して残す也」

細長い一つづきのもの。線状糸状のもの。

(イ) 髪の毛。毛すじ。

古今(905‐914)雑上・九二八おちたぎつたきのみなかみ年つもり老いにけらしなくろきすぢなし〈壬生忠岑〉」

(ロ) 細長くつづいている線。

源氏100114頃)鈴虫「罫(け)かけたる金(かね)のすぢよりも墨つきのうへにかがやく様などもいとなむ珍かなりける」

(ハ) 物の表面細く表われている、また刻まれている文(あや)。手の紋や顔の皺(しわ)。

両足院本山谷抄(1500頃)四「手のすぢの見へぬほどは夜の中ぞ」

(ニ) 織物などにはいっている、たてのしま。たてじま模様

(ホ) 衣類器具などに金銀などで入れた細長い飾り

栄花(1028‐92頃)煙の後「女房装束例の心々にいどみたり。すぢ置き、鶴亀松竹など、心々にしつくしたり」

(5) 一つづきの関係でつながっているもの。

(イ) 血統血筋家系

宇津保(970‐999頃)国譲上「すぢ変りたるやうにの給はすれど、兼雅が後は大人も童も、子孫まで、皆御中にし侍れば」

愚管抄(1220)六「公経の大納言は〈略〉中納言左衛門督通季のすぢ也」

(ロ) 芸事などで、その家血筋などを受け継いでいる素質。あるいは血筋などに関係なく、単に素質

半七捕物帳(1923)〈岡本綺堂少年少女の死「踊の筋(スヂ)も悪くないのと、その親許金持なのとで」

(ハ) 身分地位

源氏100114頃)澪標「かしこきすぢにもなるべき人の、あやしき世界にて生れたらむは」

(ニ) 流儀流派

今鏡(1170)五「佐理の兵部卿の真のやうをぞ好み書き給ふとぞ聞ゆる。かつは法性寺大臣御すなるべし

(6) 物事前後、あるいは全体が、論理的な関係などでつながっているもの。すじみち

(イ) 道理ことわりわけがら。いわれ。

源氏100114頃)常夏深きすぢ思ひ得ぬ程のうち聞きには」

滑稽本浮世風呂(1809‐13)二「おまへさまのが御尤な筋さ」

(ロ) 脚本小説・物語などの話のしくみ、趣向。話の梗概(こうがい)。あらすじ

歌舞伎幼稚子敵討(1753)六「コリャ大方筋の見へた事じゃ

小説神髄(1885‐86)〈坪内逍遙〉上「其本尊たる物語咄々奇怪脚色(スヂ)ありなば」

(7) おもむき。ようす。さま。

源氏100114頃)澪標御手すぐれてはあらねど、らうたげに、あてはかなるすぢに見ゆ

栄花(1028‐92頃)鳥辺野御屏風の哥ども、上手ども仕うまつれり。多かれど、同じすぢの事は書かず」

(8) それに関する方面その方面の場所、事柄、人。具体的にそれと名をあげて指示することをさけ、ぼかして表現する用い方。

後撰(951‐953頃)春中・六七「青柳のいとつれなくもなりゆくいかなるすぢに思ひよらまし〈藤原師尹〉」

社会百面相(1902)〈内田魯庵増税拙者確かな筋から聞込んでおる」

(9) 一つづきに続いている道路などについていう。また、その方向、方面についていう。

(イ) 方角方向

源氏100114頃)帚木二条院にも同じすぢにて、いづくにかたがへん」

(ロ) 道路街道どの道すじ。その方面。そのあたり。

一言芳談(1297‐1350頃)上「西へゆくすぢ一だにたがはずば」

(ハ) 通り道。

俳諧春の日(1686)「暁いかに車ゆくすじ〈荷兮負ふて大津の浜に入にけり〈旦〉」

(ニ) 田のあぜ道また、田のうね。

(10) 江戸時代、山や川によって区分された一行区画甲斐国の九筋、彦根藩領の三筋など。

(11) 兜(かぶと)の鉢を構成する竪矧(たてはぎ)の鉄板外縁折返し部分をいう。

(12) 和船垣立(かきたつ)の構成材。垂直に立て(立(たつ))に対して、横に長く通す材。構成所により大筋玉縁ともいう)・上筋・五筋・番筋(つがいすじ)・貫筋(ぬきすじ)などの種類がある。〔和漢船用集(1766)〕

(13)すじかまぼこ筋蒲鉾)」の略。

歌舞伎黄門記童幼講釈(1877)七幕「砂鉢沙魚と筋(スヂ)の煮こごりのあるを持って来て

(14)すじえもん筋右衛門)」の略。

洒落本・箱まくら(1822)中「『あの子北方のくせに、やみちうじゃな』『アアすぢじゃわへ』」

(15) 背に黄色いすじのある(うなぎ)。すじうなぎ。〔洒落本通言総籬(1787)〕

(16) 取引で、会社内情などをよく知って売買する事情通の人。〔現代大辞典(1922)〕

(17) 囲碁・将棋で、ある局面または部分に最も適した手。手筋

(18) 囲碁で、相手の石に対す急所

(19) マージャンで、「一・四・七」「二・五・八」「三・六・九」などの、一定間隔の数の並び、またその牌。

2⃣ 〔接尾

① 川、帯、線、道など細長くいているものを数えるのに用いる。

書紀720推古三一七月図書寮本訓)「仍て仏の像一具、〈略〉小幡十二条(スチ)を貢る」

*竹取(9C末‐10C初)「其の竹の中に、もと光る竹なん一すちありけり

江戸時代、銭(ぜに)一〇〇文を数えるのに用いる。銭さし一筋の意で、銭五〇文のときは半筋という。

狂歌狂言鶯蛙集(1785)一六白浪の名にはたたねど断りもなくて二すぢあしのかりどり


筋(すじ)

取引所会員取引参加者をその態様によって分類したもののことで、「当業筋」「専業筋」とか、「実需筋」「問屋筋」「商社筋」「地場筋」「仕手筋」「大衆筋」などといっています。また、大きな売買を行って他人注文集める者や、その人中心として同調的な売買をする者たちの集団などにつき、出身地などの地名を冠して「○○筋」などと呼ぶこともあります

筋組織

同義/類義語:筋, 筋肉
英訳・(英)同義/類義語:muscle tissue, muscular tissue

動物組織で、筋肉から成る組織横紋筋平滑筋がある。
「生物学用語辞典」の他の用語
個体の器官や組織など:  筋原繊維  筋束  筋紡錘  筋組織  筋繊維  筋膜  管状神経系

読み方:スジsuji

諸藩において行われた行区分


読み方:すじ

  1. 帯。〔第二類 人物風俗
  2. 帯を云ふ。
  3. 帯をいう。

読み方:すじ

  1. 大手筋とか会社筋とかいふこと。〔相場語〕

分類 相場

隠語大辞典は、明治以降の隠語解説文献や辞典、関係記事などをオリジナルのまま収録しているため、不適切な項目が含れていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ

地名辞典では2006年8月時点の情報を掲載しています。

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/01/12 18:29 UTC 版)

(すじ)、スジとは、細長く、かつ何本か連なったものを指す言葉である。そこから以下のような意味がある。




「筋」の続きの解説一覧

出典:『Wiktionary』 (2018/10/25 07:09 UTC 版)

発音

名詞

  1. (すじ) 匿名条件情報明かす内部関係者

接尾辞

  1. (すじ) 細長いものを数え時に用い数助詞

熟語


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