株式の信用取引における日々公表銘柄とは |
株式の信用取引における日々公表銘柄とは、証券取引所が投資家に注意を促すために、個別の銘柄について毎日の信用取引残高を公表する銘柄のことです。
日々公表銘柄の公表は、投資家の過度の信用取引の利用を防止することを目的としています。
東京証券取引所(東証)が日々公表銘柄とする基準は次の通りです。
なお、日々公表銘柄は次の基準のすべてに該当すると日々公表銘柄の指定が解除されます。
なお、東京証券取引所が信用取引の利用状況や銘柄の特性を考慮し必要と判断した場合には解除しない場合があります。
日々公表銘柄に指定されると市場では仕手化の噂が流れて株価が乱高下することがあります。

上の図は、2012年2月8日に日々公表銘柄として指定された三井住友建設のチャートです。
赤色の矢印の部分が日々公表銘柄に指定された日です。ちなみにこのケースでは、日々公表銘柄に指定された時点では仕手筋は売り抜けています。
仕手筋の株式の仕込み時の特徴は、株価をあまり上げずに買い込むことです。仕込み時は、出来高の増加している2011年12月初旬であることがわかります。青色の四角で囲んだ部分です。
次の仕手筋の手口は、株価が元に戻った頃に、売りと買いを繰り返して相場を盛り上げることです。これにより相場が動意付きます。オレンジ色の四角で囲んだ部分です。
取引の参加者が増えてきたところで、さらに売りと買いを繰り返して相場を盛り上げ、最後には買い建玉をすべて処分します。緑色の四角で囲んだ部分です。
結局、高値の110円台でつかまされているのは個人投資家だけになります。
日々公表銘柄に指定された時には個人投資家のろうばい売りなどで株価が下落の一途をたどっています。
日々公表銘柄の公表は、投資家の過度の信用取引の利用を防止することを目的としています。
東京証券取引所(東証)が日々公表銘柄とする基準は次の通りです。
- 売残高の対上場株式数比率が10%以上で、かつ、売残高の対買残高比率が60%以上である場合。
- 買残高の対上場株式数比率が20%以上である場合。
- 3営業日連続して各営業日の株価と各営業日時点における25日移動平均株価との乖離が30%以上であり、3営業日連続して信用取引の新規売付比率が20%以上である場合(各営業日の株価が各営業日時点における25日移動平均株価未満である場合に限る)。
- 3営業日連続して各営業日の株価と各営業日時点における25日移動平均株価との乖離が30%以上であり、3営業日連続して信用取引の新規買付比率が40%以上である場合(各営業日の株価が各営業日時点における25日移動平均株価を超過している場合に限る)。
- 東京証券取引所が信用取引の利用状況や銘柄の特性を考慮し必要と判断した場合。
なお、日々公表銘柄は次の基準のすべてに該当すると日々公表銘柄の指定が解除されます。
- 5営業日連続して売残高の対上場株式数比率が8%未満である場合。
- 5営業日連続して買残高の対上場株式数比率が16%未満である場合。
- 5営業日連続して各営業日の株価と各営業日時点における25日移動平均株価との乖離が15%未満である場合。
なお、東京証券取引所が信用取引の利用状況や銘柄の特性を考慮し必要と判断した場合には解除しない場合があります。
日々公表銘柄に指定されると市場では仕手化の噂が流れて株価が乱高下することがあります。

上の図は、2012年2月8日に日々公表銘柄として指定された三井住友建設のチャートです。
赤色の矢印の部分が日々公表銘柄に指定された日です。ちなみにこのケースでは、日々公表銘柄に指定された時点では仕手筋は売り抜けています。
仕手筋の株式の仕込み時の特徴は、株価をあまり上げずに買い込むことです。仕込み時は、出来高の増加している2011年12月初旬であることがわかります。青色の四角で囲んだ部分です。
次の仕手筋の手口は、株価が元に戻った頃に、売りと買いを繰り返して相場を盛り上げることです。これにより相場が動意付きます。オレンジ色の四角で囲んだ部分です。
取引の参加者が増えてきたところで、さらに売りと買いを繰り返して相場を盛り上げ、最後には買い建玉をすべて処分します。緑色の四角で囲んだ部分です。
結局、高値の110円台でつかまされているのは個人投資家だけになります。
日々公表銘柄に指定された時には個人投資家のろうばい売りなどで株価が下落の一途をたどっています。
(2012年07月07日更新)