巻菱湖とは? わかりやすく解説

まき‐りょうこ【巻菱湖】

読み方:まきりょうこ

[1777〜1843]江戸後期書家。越後の人。名は大任、字(あざな)は致遠。唐の欧陽詢(おうようじゅん)などの書を学び端正明快な書風菱湖流呼ばれて明治初期まで広く流行幕末の三筆一人


巻菱湖

読み方まき りょうこ

江戸後期書家。越後生。名は致遠。儒学亀田鵬斎学び、書は唐の欧陽詢らを基礎として六朝極め一家を成す書風端正でわかり易く菱湖流といわれた。幕末三筆一人天保14年(1843)歿、67才。

巻菱湖

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/02 06:37 UTC 版)

巻 菱湖(まき りょうこ、安永6年(1777年) - 天保14年4月7日1843年5月6日))は、江戸時代後期の書家・漢詩人・文字学者である。篆書・隷書・楷書・行書・草書・仮名・飛白の7体を巧妙に書くことが出来た[1]が、特に楷書を得意とした。平明で端麗な書体は世に広く書の手本として用いられ(千字文など[2])、「菱湖流」と呼ばれた書風は幕末から明治にかけての書道界に大きな影響を与えた。市河米庵貫名菘翁と共に「幕末の三筆」と並び称された[3]


  1. ^ a b c d 三筆について”. 巻菱湖記念時代館. 2022年12月3日閲覧。
  2. ^ 中田 1970, p. 255-257.
  3. ^ 新村出 編『広辞苑』(第七版)岩波書店、2018年1月12日、1230頁。ISBN 978-4-00-080131-7 
  4. ^ 中田 1970, p. 188-189.
  5. ^ 中田 1970, p. 310.
  6. ^ a b c d 柏書房 2010, p. 424-425.
  7. ^ a b c 講談社 1980, p. 207.
  8. ^ a b 松矢 2016, p. 48.
  9. ^ 松矢 2016, p. 49.
  10. ^ 松矢 2016, p. 50.
  11. ^ 松矢 2016, p. 51.
  12. ^ 松矢 2016, p. 52.
  13. ^ 松矢 2016, p. 53.
  14. ^ 林 2017, p. 190-193.
  15. ^ 飯島 1975, p. 759-760.
  16. ^ 松本哲平 (2016年12月10日). “棋士に人気の高い駒は、菱湖書。羽生三冠がタイトル防衛をきめた最終局でも使われていた!”. 公益社団法人日本将棋連盟. 2022年11月30日閲覧。


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巻菱湖

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大槻磐渓」の記事における「巻菱湖」の解説

幕末の三筆称され書家。磐渓は葛西因是紹介で巻を知り21歳の頃、彼から書を習った息子文彦によれば門人というわけではなく、個人的な関係で書を学んだ様である。巻も酒仙であったため、磐渓とは酒宴仲間でもあった。

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「巻菱湖」を含む「大槻磐渓」の記事については、「大槻磐渓」の概要を参照ください。

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