アサガオ アサガオの概要

アサガオ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/04/21 04:50 UTC 版)

ナビゲーションに移動 検索に移動
アサガオ
Ipomoea nil 'Akatsukinoumi'
品種: 暁の海 Ipomoea nil 'Akatsukinoumi'
分類APG III
: 植物界 Plantae
階級なし : 被子植物 Angiosperms
階級なし : 真正双子葉類 Eudicots
階級なし : キク類 Asterids
階級なし : 真正キク類I Euasterids I
: ナス目 Solanales
: ヒルガオ科 Convolvulaceae
亜科 : ヒルガオ亜科 Convolvuloideae
: Ipomoeeae
: サツマイモ属 Ipomoea
: アサガオ I. nil
学名
Ipomoea nil
(L.) Roth (1797)
シノニム
Pharbitis nil
(L.) Choisy (1833)
和名
アサガオ(朝顔)
英名
Japanese morning-glory
whiteedge morning-glory

特徴

紫色のノアサガオ
赤紫色の朝顔

つる性

は広三尖形で細毛を有する。

は大きく開いた円錐形で、真夏に開花する。1つの花は,外側からがく5、花弁5、おしべ5、めしべ1を有する。5枚の漏斗状の花弁は融合し、漏斗状になっている。それぞれの花弁の中央に、放射状の中肋(アサガオでは特に「曜」と呼ばれる)が走っている。子房は3つの子房室からなり、各子房室には2つの胚珠がつくられる[2]。 

分布

原産地

自生種が存在することから、

  • ヒマラヤかネパールから中国にかけての地域
  • 熱帯アジア

のどちらかが原産地であるとする説が有力であった。しかし近年になって、熱帯アメリカ大陸が原産地であるとする説が出されている[3][注釈 1]

日本

日本への到来は、奈良時代末期に遣唐使がその種子をとして持ち帰ったものが初めとされる。アサガオの種の芽になる部分には下剤の作用がある成分がたくさん含まれており、漢名では「牽牛子(けにごし、けんごし)[注釈 2]」と呼ばれ、奈良時代、平安時代には薬用植物として扱われていた。和漢三才図会には4品種が紹介されている。

なお、遣唐使が初めてその種を持ち帰ったのは、奈良時代末期ではなく、平安時代であるとする説もある。この場合、古く万葉集などで「朝顔」と呼ばれているものは、本種でなく、キキョウあるいはムクゲを指しているとされる。

利用

薬用

種子は「牽牛子」(けにごし、けんごし)と呼ばれる生薬として用いられ、日本薬局方にも収録されている。中国の古医書『名医別録』では、牛を牽いて行き交換の謝礼したことが名前の由来とされている。

粉末にして下剤利尿剤として薬用にする。煎液にしても効かない[要出典]。種子は煮ても焼いても炒っても効能があるものの毒性が強く、素人判断による服用は薦められない。

毒性

毒成分
ファルビチン[5]、コンボルブリン
毒部位
種子
毒症状
嘔吐下痢腹痛、血圧低下

注釈

  1. ^ この説ではアジアやアフリカ地域のアサガオは有史以前にアメリカ大陸から伝播したことになる[3]
  2. ^ 古今和歌集444に「けにごし『うちつけに こしとや花の 色を見む 置く白露の 染むるばかりを』 谷田部名実」という和歌があることから、古くは「けにごし」と読まれていたと思われる。「ケ『ン』ゴシ」は「ケ『ニ』ゴシ」の誤読と推察される[4]
  3. ^ 江戸時代には黄色い朝顔が存在したと言われているが絶種している[8]
  4. ^ 米田以前にも日本のアサガオとマルバアサガオの交配に挑戦する朝顔研究者はいたが、成功した者はいなかった[10]
  5. ^ 17世紀のはじめごろに描かれた雑画帖(土佐光則画)では、赤く紅葉した山の木を背景に、すすきにからまるように咲く青い朝顔が描かれている[13]

出典

  1. ^ 米倉浩司; 梶田忠 (2003-). “「BG Plants 和名−学名インデックス」(YList)”. 2012年6月15日時点のオリジナル[リンク切れ]よりアーカイブ。2011年11月1日閲覧。
  2. ^ 米田芳秋『アサガオ 江戸の贈りもの』裳華房
  3. ^ a b アサガオ Ipomoea nilの起源と伝播、九州大学大学院 理学研究室生物科学部門 植物多様性ゲノム学研究室 アサガオホームページ、2018年8月15日、同日閲覧
  4. ^ アサガオの絵本、渡辺好孝、農文協, 2001
  5. ^ 東京都福祉保健局. “アサガオ”. 食品衛生の窓. 2011年11月1日閲覧。
  6. ^ 『私の花生活 特集:夏をたおやかに彩る-アサガオ』日本ヴォーグ社, 2012
  7. ^ a b 『駅名で読む江戸・東京』大石学、PHP研究所, 2003
  8. ^ 江戸時代の黄色アサガオ、九州大学大学院 理学研究室 生物科学部門 植物多様性ゲノム学研究室 アサガオのページ、2018年8月15日、同日閲覧
  9. ^ 幻の「黄色いアサガオ」の実現に成功―基礎生物学研究所・鹿児島大学と共同研究―、サントリー、2014年10月10日、同日閲覧
  10. ^ a b 江戸のバイオテクノロジー「変化アサガオ」の不思議な世界アットホーム 教授対談シリーズ こだわりアカデミー、2018年8月16日、同日閲覧
  11. ^ 遺伝子組換え朝顔展示館、筑波大学 遺伝子実験センター 小野研究室、2018年8月16日、同日閲覧
  12. ^ イオンビームによる育種法による変化アサガオ、理化学研究所 仁科加速器研究センター 生物照射チーム アサガオ倶楽部、2018年8月16日、同日閲覧
  13. ^ C0011214 雑画帖、東京国立博物館 画像検索、2018年8月20日、同日閲覧
  14. ^ Morning Glory Flowers” (英語). World Digital Library. 2011年11月1日閲覧。


「アサガオ」の続きの解説一覧



アサガオと同じ種類の言葉


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「アサガオ」の関連用語




4
100% |||||

5
100% |||||


7
100% |||||

8
100% |||||

9
100% |||||


アサガオのお隣キーワード

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   
検索ランキング



アサガオのページの著作権
Weblio 辞書情報提供元は参加元一覧にて確認できます。

  
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのアサガオ (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2019 Weblio RSS