CGS参番組 / 鉄華団
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「機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ」の記事における「CGS参番組 / 鉄華団」の解説
三日月・オーガス(みかづき・オーガス) 声 - 河西健吾、諏訪彩花(幼少期) 本作の主人公。オルガからの愛称は「ミカ」。名瀬が充てた漢字名は「三日月 王我主」。部隊で最もMWの操縦技術に長け、ギャラルホルンの襲撃をきっかけにガンダム・バルバトスのパイロットとなる。 同年代の人間に比べると小柄で幼い容姿をしているが、三度にわたる阿頼耶識システムの手術に耐え抜く強靭な肉体と精神力の持ち主で、日常の鍛錬にも余念がない。普段は寡黙で感情表現に乏しいが、仲間や親しい者を想う気持ちは強い。一方で殺人は基本的にためらったり悔やんだりせず平然と行っており、特に敵とみなした者には一切の容赦や共感もしない冷酷さを見せる。 幼少期からの兄貴分であるオルガとは実の兄弟以上の深い絆で結ばれており、彼の頼みならば率先して汚れ仕事も請け負う。就学経験がないため読み書きができないが、イサリビ乗艦後は農場を経営したいという夢のためにクーデリアから読み書きを教わる。 エドモントンでの戦いではバルバトスの性能を限界まで解放してグレイズ・アインを撃破するが、代償として右目の視力と右腕の感覚を失う。ただし、阿頼耶識システムでバルバトスと接続されているときは感覚が戻るため、火星帰還後も遊撃隊長として改修されたバルバトスルプスに引き続き搭乗し、常に最前線で戦うその姿から、敵からは「鉄華団の悪魔」と畏怖される。その一方で、平時は農場経営の夢に近づくために、作付けや植物の勉強に取り組む。ハシュマルとの戦闘後は再度バルバトスのリミッターを解除したことで右半身の感覚を失うが、オルガの夢を叶えるために再改修されたバルバトスルプスレクスに搭乗し続ける。アリアンロッドによる掃討作戦ではダインスレイヴの射撃によって致命傷を負いながらも戦い続け、機体の沈黙とともに死亡する。 オルガ・イツカ 声 - 細谷佳正、東内マリ子(幼少期) 本作のもう一人の主人公で、参番組隊長。のちにCGSの大人達を排除して、鉄華団の団長となる。名瀬が充てた漢字名は「御留我 威都華」。 優れた統率力をもち、筋を通すことにこだわる性格と器量の大きさから仲間たちの信頼は厚い。本人もそれに応えるための努力を欠かすことがなく、テイワズの傘下に入ってからは名瀬に影響を受けて団員にとっての家である鉄華団を守っていく決意を固める。 幼少期からの相棒である三日月を誰よりも信頼する一方で、自分の頼みをためらうことなく実行する姿には強い重圧を感じており、寄せられる期待に応えなくてはならないと考えている。 火星帰還後はスーツに身を包み、慣れないデスクワークをこなしながら鉄華団の規模拡大に努める。地球支部解散後、仲間のためにギャラルホルン火星支部の権益を得て「火星の王」となる決心をする。アリアンロッドとの全面対決に敗れた後は、仲間とともに地球に逃亡する計画を立てるが、ノブリスの部下の銃撃からライドをかばって死亡する。 ビスケット・グリフォン 声 - 花江夏樹 オルガの参謀役を務める帽子を被った恰幅のいい少年。16歳。CGSの少年兵の中では唯一就学経験があり、外部との交渉や戦闘時の作戦立案を務める。 ドルト2の貧民街出身で、両親の事故死を機に妹たちとともに火星にいる祖母に引き取られる。経営難にある祖母の農園を助けるためにCGSに入隊し、賃金の大半を仕送りしている。 鉄華団発足後もオルガを支え続けるが、地球降下後の戦闘でMWをカルタに撃破され死亡する。 ユージン・セブンスターク 声 - 梅原裕一郎 オルガが入隊する前に参番組をまとめていた少年。頭脳、体力ともに優れるが、血の気の多さから思慮が浅くカリスマ性は低い。 自分になり代わって参番組隊長となったオルガに反発してきたが、鉄華団発足後は自ら危険な任務を買って出る気概を見せ、オルガからイサリビの指揮代行や阿頼耶識システムによる操舵を任せられるようになる。地球降下の際はイサリビによる囮役を担い、その後はタービンズとともにオセアニア連邦に匿われていたが、エドモントンへの突入作戦時にイサリビ残留組や元ブルワーズの少年たちとMWで参戦する。 火星に帰還後は副団長に就任し、戦術の勉強をしながらオルガに代わって前線の指揮を執る。オルガの死後は彼の専用機である白い獅電に搭乗し、仲間たちとともにアリアンロッドを迎撃するが、三日月の指示により生き残りを連れて戦線を離脱。その後は身分を偽り、クーデリアの下で働く。 昭弘・アルトランド(あきひろ・アルトランド) 声 - 内匠靖明、村中知(幼少期) CGSのヒューマンデブリのリーダー格。周囲から「ガチムチ」と評される鍛え抜かれた肉体に加えて、豊富な戦闘経験と三日月に次ぐ操縦技術をもつ。火星出立後はグレイズ改のパイロットを務め、のちにブルワーズから鹵獲したガンダム・グシオンの改修機グシオンリベイクに乗り換える。 幼少期は商船団を経営する両親や弟の昌弘とともに宇宙を渡り歩いていたが、宇宙海賊の襲撃で両親を殺されヒューマンデブリとなり、弟と生き別れた過去をもつ。その経験から参番組時代は無愛想かつ自虐的な言動が多く、ほかのメンバーとはなれ合わずにトレーニングに勤しむことが多かった。しかし鉄華団の旗揚げ後は所有物ではなく仲間として迎え入れられたことで心を開いていき、生来の優しさを見せるようになる。 火星に帰還後は実働二番隊隊長となり、再改修されたグシオンリベイクフルシティを駆る。また、苗字のない元ブルワーズの少年たちに自分の苗字を与える。アリアンロッドによる掃討作戦でダインスレイヴの射撃により致命傷を負いながらも戦い続け、イオクを道連れに戦死する。 ノルバ・シノ 声 - 村田太志 三日月やオルガよりも前から参番組に所属している古参メンバー。ファーストネームがマルバと紛らわしいという三日月の指摘により、仲間たちからはファミリーネームで呼ばれる。何事も勢いで解決しようとする楽天的な性格で、かなりの健啖家かつ好色家。一方で年下の子供の面倒見がよく、仲間の死を人一倍悲しむなど情が深い。長身を活かした生身の白兵戦からMW戦まで何でもこなし、豊富な経験と冷静さから部隊指揮官も任されている。自身の戦意高揚と験担ぎを込めて乗機を派手なピンクに染め上げ、そのいずれにも「流星号」の愛称を付けている。 鉄華団発足後は敵拠点への突入任務を担当し、ブルワーズとの抗争後は、仲間を守りたいという思いからグレイズ改弐のパイロットとなる。エドモントンの戦闘では、グレイズ・アインに乗機を撃墜され深手を負うが生還する。 火星に帰還後は「流星隊」と名付けた実働一番隊の隊長と新兵教官を兼任し、テイワズから供給された専用の獅電改に搭乗する。三日月と昭弘の戦いぶりを見てからはガンダム・フレーム機への搭乗を希望するようになり、のちに発掘されたガンダム・フラウロスに乗り換える。革命軍とアリアンロッドとの戦いで、左腕の負傷をおしてラスタルの座乗艦にダインスレイヴを撃ち込むが、直前にジュリエッタの妨害を受けて失敗し、艦隊の集中砲火を受けて戦死する。 タカキ・ウノ 声 - 天﨑滉平 年少組のリーダー格で、伝令や機体の整備などの各種雑用を担当する少年。13歳。憧れの三日月のようになるため日々努力しており、地球への道中では、三日月とともにクーデリアから読み書きを習い始める。火星の施設に残してきた6歳下の妹フウカ(声 - 山崎はるか)を学校に通わせるという夢をもっている。 鉄華団がアーブラウの軍事顧問になってからは地球支部に配属され、地球の学校に入学したフウカと同居する。アーブラウとSAUの軍事衝突では重体のチャドに代わって地球支部を指揮するが、ガランやラディーチェの甘言に翻弄され、アストンを始めとする多くの仲間を失う。これをきっかけに自身の至らなさを自覚し、紛争後はフウカを守るために鉄華団を離脱。のちに蒔苗の事務所に就職し、オルガへの恩義を果たすために鉄華団の地球逃亡を支援する。マクギリス・ファリド事件後はアレジの秘書となり、いずれは彼の後継者としてクーデリアとともに働く決意をする。 ライド・マッス 声 - 田村睦心 年少組の一人。口は悪いが仲間想い。絵の心得があり、鉄華団の団章やイサリビ艦内外の絵、流星号のノーズアートも手掛ける。エドモントンへの突入作戦ではMWで陽動を担い、撃墜されるが生還する。火星に帰還後は実働二番隊に所属し、テイワズから供給された獅電に搭乗する。ハシュマル迎撃時は、損傷した自分の機体に代わってシノの三代目流星号に搭乗し、戦闘後は「雷電号」と改名して正式な専用機とする。マクギリス・ファリド事件から数年後、オルガの仇であるノブリスが火星へ戻ったとの情報を得ると同志と行方をくらまし、ノブリスを暗殺する。その際には彼が受け継いだオルガのストールを首に巻き、三日月の拳銃を用いる。 ヤマギ・ギルマトン 声 - 斉藤壮馬 年少組の一人。機械整備を得意とする寡黙な少年。火星出立後はイサリビに乗艦し、雪之丞とともに整備班の中心人物として活躍する。シノに好意を寄せており、彼がMSパイロットになってからはおもに流星号の整備を担当する。マクギリス・ファリド事件後は、カッサパファクトリーの整備士となる。 ドラマCDでは、ほかの少年兵たちよりも体力で劣ることから大人たちの標的にされ、見かねたシノの頼みで整備班に編入された過去が判明している。 チャド・チャダーン 声 - 石谷春貴 ヒューマンデブリのナンバー2。火星出立後はイサリビの操舵士を務める。 鉄華団がアーブラウの軍事顧問に就任してからは、人柄のよさと責任感の強さを見込まれて地球支部の責任者となる。アーブラウ防衛軍発足式典ではテロに遭った蒔苗をかばい、意識不明の重傷を負うが、紛争後に回復。地球撤退後はランドマン・ロディのパイロットとなる。マクギリス・ファリド事件後は、ユージンとともにクーデリアを補佐する。 ダンテ・モグロ 声 - 濱野大輝 ヒューマンデブリのナンバー3。火星出立後はイサリビのブリッジ要員を務めるほか、ハッキングなどの電子戦で活躍する。 火星に帰還後は実働一番隊に配属され、念願だったMSパイロットとなる。鉄華団が地球から撤退してからは、引き上げられたランドマン・ロディのパイロットとなる。マクギリス・ファリド事件後は、アドモス商会が経営する孤児院で働く。 ダンジ・エイレイ 声 - 山下大輝 年少組の一人。ギャラルホルンの襲撃時に志願してMWで出撃するが、オーリスのグレイズに撃墜され戦死する。 エンビ、エルガー 声 - 石上静香(エンビ)、芳野由奈(エルガー) 鉄華団の年少組の双子の兄弟。ニット帽を被った方がエンビで、そうでない方がエルガー。火星に帰還後は雑用だけでなく、パイロットやブリッジオペレーターも務める。アリアンロッドによる掃討作戦では、エンビが雷電号、エルガーが獅電にそれぞれ搭乗し応戦するが、その戦闘でエルガーは戦死。エンビはユージンたちとともに戦線を離脱する。 トロウ、ヒルメ、ウタ、イーサン、アラタ、エンカ 声 - 久保ユリカ(トロウ)、大地葉(ヒルメ)、古木のぞみ(ウタ)、村瀬迪与(イーサン) 年少組の少年たち。鉄華団の規模拡大後はブリッジオペレーターを務める。 ガット・ゼオ、ディオス・ミンコ 声 - 手塚ヒロミチ(ガット)、熊谷健太郎(ディオス) 鉄華団の団員。エドモントン戦でMWを撃墜され死亡する。 アストン・アルトランド、デルマ・アルトランド 「アストン」、「デルマ」を参照。 ハッシュ・ミディ 声 - 逢坂良太 エドモントン戦後に予備隊に配属された新団員。17歳。スラム街出身のストリートチルドレンで、過去にCGSに入隊するも阿頼耶識システムの施術に失敗して自殺した兄貴分のビルスに代わり、スラムの仲間たちの希望になるべく入隊する。ビルスを通して知った三日月への対抗心からMSパイロットとなるが、アーブラウとSAUとの軍事紛争で自身の未熟さと三日月の強さを痛感すると、一転して彼を敬い付き従うようになる。当初は獅電に搭乗し、ジャスレイ派との抗争以降はタービンズから譲渡された辟邪に乗り換える。アリアンロッドによる掃討作戦では、三日月たちとともに応戦するも、乗機を破壊され戦死する。 ザック・ロウ 声 - 古川慎 エドモントン戦後に加入した新団員。孤児が多い鉄華団のなかでは数少ない一般家庭出身者。就学経験のある有能な人材だが、鉄華団の急成長企業としての一面だけを見て入団したため、やる気や真剣みに欠けている。ためらいもなく突き進むだけの鉄華団に疑問を抱き、火星に敗走後は脱退を決意するが、ギャラルホルンの包囲網から生き延びるため、同じ脱退者たちとともに鉄華団に戻り、地下トンネル作業に加担。その後は、デインとともにカッサパファクトリーに就職する。 デイン・ウハイ 声 - 木村昴 エドモントン戦後に加入した新団員。巨体に似合わない穏やかな性格の持ち主で、手先の器用さを買われ整備班に所属する。過去に多くの殺人を犯した自分を受け入れてくれた鉄華団に恩義を感じている。マクギリス・ファリド事件後は、ザックとともにカッサパファクトリーで働く。 アトラ・ミクスタ 「アトラ・ミクスタ」を参照。 ナディ・雪之丞・カッサパ(ナディ・ゆきのじょう・カッサパ) 「ナディ・雪之丞・カッサパ」を参照。 トド・ミルコネン 「トド・ミルコネン」を参照。 デクスター・キュラスター 「デクスター・キュラスター」を参照。 メリビット・ステープルトン 「メリビット・ステープルトン」を参照。 ラディーチェ・リロト 声 - 深川和征 テイワズから地球支部に派遣された監査役。非合理的な団員たちとたびたび衝突しており、やがて身の安全と財産を保証してもらう確約を経てガランと内通する。しかし地球に降り立った三日月たちに拘束され、タカキに射殺される。
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