ガンダム・フレーム
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/17 15:51 UTC 版)
「機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ」の記事における「ガンダム・フレーム」の解説
厄祭戦末期にギャラルホルンの前身組織が開発したフレームの一つ。本作のガンダムはこのフレームを採用したMSを指し、条件さえ満たしていれば外観に関係なくガンダムとして区分される。アグニカ・カイエルやセブンスターズの祖先たちが搭乗し、厄祭戦を終結させた功績をもつことから、ギャラルホルンの象徴としてたたえられている。 通常のMSでは1基のみ搭載されるエイハブ・リアクターを2基搭載しており、その大出力を活かした渾身の打撃でMAを殲滅することを目的としている。しかし、リアクターの並列稼働が技術的に困難をきわめたことから、総生産数は72機にとどまった。コクピットブロックはフレームと一体化しており、パイロットの生残性に優れる。独自の機能として、MAに一定距離以上接近すると、パイロットの安全を無視した最大出力モードに強制移行するプログラムが施されている。なお、阿頼耶識システムにリミッターが設定されている場合、機体側のシステムと競合して駆動系が不調となる弊害が生じる。 終戦後はセブンスターズおよびギャラルホルンの貴族と由縁のある機体以外はコクピットを抜き取られたうえですべて現地で廃棄されたとされ、物語開始時点では26機しか現存が確認されていない。また、当時の資料の多くが失われているため整備やパーツの調達が難しく、メカニズム的にも複雑かつ旧型のため満足に稼働する機体は少ない。 フレームは主役機のコンペティションで篠原保が提出したガンダムをもとに鷲尾直弘がデザインし直し、それに被せるように各デザイナーが分担して外装をデザインしている。各機体の固有名はソロモンの72人の悪魔に由来しており、鷲尾はバルバトスの二枚爪や足先などに悪魔の意匠を反映させたと語っている。 『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ 月鋼(きどうせんしガンダム てっけつのオルフェンズ げっこう)』は、『月刊ホビージャパン』(HJ)と『月刊ガンダムエース』(GA)で同時連載された公式外伝作品。『HJ』ではプロモデラーによる模型作例を用いた鴨志田一によるジオラマノベル、『GA』では寺馬ヒロスケ(作画)と団伍(ネーム)による漫画が連載される。 物語は鉄華団とクーデリアが地球へ向かっていたころより始まり、「厄祭戦で大きな被害を受けた」と本編で言及された月の周辺コロニー群と、月の欠片がラグランジュ点に集まった「ルナズドロップ」と呼ばれる宙域を中心に進行する。
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