脱隊者
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/16 23:03 UTC 版)
「海軍 (ONE PIECE)」の記事における「脱隊者」の解説
クザン 声 - 子安武人 元海軍本部大将。通称「青雉(あおキジ)」。 「南の海」出身。47歳→49歳。誕生日は9月21日。身長298cm。おとめ座。血液型F型。好物はシェリー酒(ティオペペ)、酪農牛乳、コーヒー(クザンオリジナルブレンド)。 マイペースかついい加減で、調子のいい性格。「だらけきった正義」がモットーの男。地位相当の威厳があまりないがその実、海軍の「絶対的正義」に縛られない強い信念を内に秘めており、職務を全うしながらも「正義とは立場や状況によって変わるもの」という考えを持ち、世界政府や海軍が全てだとは思っていない。そのため、センゴクや部下からの信頼は厚い。アイマスクに青いシャツに白いベストを着用。新世界編では、サングラスをかけ放浪者のような服装をしている。また、無精ひげを生やし右上半身に大きな火傷の痕があり、左足には能力で作った氷の義足をつけている。海軍をやめてからは、超ペンギンのキャメルを旅の供にしている。ガープやゼファーには世話になった過去があり、敬意を払っている。「あらら」が口癖。 自然系悪魔の実「ヒエヒエの実」の能力者。体を氷に変えることができる「氷結人間」。冷気であらゆる物質を凍結させられる。凍結した状態で衝撃を加えられた物体は瞬時に粉砕される。水を凍らせることができるため、能力者の弱点である海に対して強い耐性を持つ。氷の性質ゆえ物理攻撃を受け流すことはできないが、氷の破片を集結させることで再生できる。体が超低温の氷であるため、青雉と接触した部分は一瞬で凍りつき、すぐに処置しないと凍傷になり腐ってしまう。海に出る際は、愛用の自転車「青チャリ」に乗って海水を凍らせながら移動している。 30年前、海軍に入隊。中将時代の22年前、バスターコールによりオハラに派遣される。脱走したかつての同僚であり親友のハグワール・D・サウロを討ち取った。そして、サウロの意志を酌んでバスターコールからロビンを逃がし、その動向を静観していた。また、当時は「燃え上がる正義」という信念を掲げていたが、オハラの事件以降は悩み続けた末、確固たる意志で現在の「だらけきった正義」に行き着いた。 アラバスタ事件後に行方を眩ませたロビンの消息の確認とガープの孫であるルフィを一目見るため、ロングリングロングランドに出向き、麦わらの一味の前に現れる。仲間との合流を目指す島の住民トンジットのために、周辺の海を凍らせて渡れるようにした。最初は一味と友好的に接していたが、急成長を遂げる一味が政府にとって危険な存在になることを指摘し、攻撃を仕掛ける。一味を圧倒し、ロビンとルフィを氷漬けにするが、一騎討ちを挑んだルフィの真意を汲み取り、クロコダイル討伐の借りを返すため、この場では見逃した。その後、ロビンを捕縛するため、CP9の長官スパンダムにバスターコールの権限を与えた。CP9がエニエス・ロビーで麦わらの一味に敗北を喫した様を見届けると、ウォーターセブンでロビンの意志を確認し、彼女の行方を見守ることにした。 マリンフォード頂上戦争では開戦直後に白ひげが起こした大津波を凍らせ、さらに海を凍らせて足場を作った。センゴクの命を受けると、バギーを映像電伝虫ごと氷漬けにする。オリス広場ではルフィや白ひげとも交戦し、ジョズを全身氷漬けにし戦闘不能にした。エースが解放されるとルフィに攻撃を仕掛けたが、エースによって攻撃を打ち消された。エースと白ひげの死後、ルフィたちの逃走阻止を図り、ハートの海賊団の潜水艦を捕縛しようとするが、逃げられてしまった。 終戦後、センゴクから次期元帥に推薦される。しかし、政府上層部から推薦された赤犬が元帥に就任することに強く反発、激しく対立した後に元帥の座をかけ、パンクハザードで赤犬と10日間に及ぶ死闘を繰り広げるが敗北し、彼の下につくことを拒否して海軍から去った。その後は消息不明となっていた。 2年後のパンクハザード編で再登場し、ドフラミンゴに襲撃され重傷を負ったスモーカーを救助した。現在、黒ひげ海賊団に何らかの形で加担している。 劇場版『ONE PIECE FILM Z』では、原作に先駆けて新世界編の姿で登場。セカン島でルフィたちと遭遇し、ゼットがエンドポイントを破壊すると氷で火砕流を防ぎ観光客やルフィたちの脱出を手助けする。ルフィたちに元上官ゼットの目的を話し、ピリオ島の「永久指針」を渡した。ルフィとゼットの決闘を見届け、ゼットが麦わらの一味を海軍から逃がすため殿を務めようとすると、氷壁でゼットの退路を断ち、その最期を見届けた。 アニメオリジナルエピソード「海軍超新星編」では元部下のグラント・ボナム・ザッパの3人が登場し、彼らとの関係が描かれている。 モデルは俳優の松田優作。ドラマ『探偵物語』で松田が演じた工藤俊作がデザインのモチーフになっている。 技一覧 氷河時代(アイスエイジ) 周囲の水を一瞬にして凍らせる。見渡す限りの海面を凍らせるほど範囲は広く、最低でも1週間は効果が続くという。水に直接触れずとも、氷を通して凍らせることが可能。 アイスサーベル 芯となるもの(作中ではちぎった草を使用)に息を吹きかけて凍らせた氷のサーベル。 アイスタイム 相手に体を密着させ、全身から冷気を放つことで相手を凍らせる。アイスタイムカプセル 離れた距離から冷気の弾丸を放ち、相手を徐々に凍らせる。 アイス塊(アイスブロック) 冷気によって様々な形状の氷の塊を作り出す。両棘矛(パルチザン) 矛型の氷塊を無数に飛ばす。 暴雉嘴(フェザントベック) 雉型の巨大な氷の彫刻を作り出し、相手に突進させる。 アイスBALL(アイスボール) 冷気を飛ばし、相手をボール状の氷塊の中に閉じ込める。 ハグワール・D・サウロ 声 - 草尾毅 元海軍本部中将。巨人族。故人。 「南の海」出身。105歳没。誕生日は3月6日。身長19.5m。うお座。血液型F型。好物はクジラの丸焼き。 軍艦を持ち上げるほどの怪力を誇る。クザンとは親友同士だった。笑い声は「デレシシシ」。語尾は「だで」。巨人族だがエルバフの出身ではない。作中登場した巨人族の中では、唯一「D」を名に持つ巨人族である。 22年前、考古学者ニコ・オルビアを捕らえる。だが、学者達を処罰することに疑念を感じ、オハラへのバスターコール参加命令に強く反発し、オルビアと話し合った末海軍への不信感からオルビアを逃がす。海軍から脱走して偶然オハラに流れ着き、オルビアの娘であるロビンに出会う。孤独な彼女と対等に接し、笑い方を教えた。オハラにバスターコールが発動された際、ロビンを守るため海軍の軍艦6隻を破壊したが、クザンに討たれた。 モーガン 声 - 銀河万丈 元海軍第153支部大佐。ヘルメッポの父親。異名は「斧手のモーガン」。 「東の海」シェルズタウン出身。42歳→44歳。誕生日は4月13日。身長285cm。おひつじ座。血液型XF型。好物は高級な料理。 右腕が斧型の義手となっており、鉄柵を両断するほどの切れ味を誇る。顎を金属製のギプスで固定している。息子のヘルメッポに対しては、自分の権力を利用することには何も口出ししなかったが、愛情はまるでなく殴る価値すらないウスラバカ息子と思っていた。 かつては誇り高い海兵で、軍曹時代の5年前にキャプテン・クロと交戦。同僚が全滅し自身も右手と顎を潰されるほどの瀕死の重傷を負ったが、命乞いをしない根性をクロに気に入られ自身を世間的に抹消する計画に利用するため生かされた。そしてジャンゴの催眠術にかかり、偽者のクロを捕らえ処刑した。この手柄と腕っぷしが認められて少佐に昇格し、その後大佐にまで登りつめたが、権力と地位に対して異常に執着するようになる。 自身が駐在するシェルズタウンを恐怖支配し、自分に逆らう者は容赦なく処刑する。海軍基地に侵入したルフィが建設中の自分の銅像を壊したことに激怒し、ルフィを処刑しようとしたが、ルフィとゾロに倒された。 表紙連載『コビメッポ奮闘日記』でその後が描かれた。部下に捕縛された後は今までの罪から死刑の判決が下り、海軍本部へ移送される。その際、本部中将ガープを切りつけ(ただし傷は浅かった)、ヘルメッポを人質にして脱走する。しかし、ヘルメッポから決別を言い渡され逃げられた。その後の動向は不明。 名前の由来は実在の海賊ヘンリー・モーガン。 ベルメール 元海軍将校(階級不明)。故人。詳細は「ONE PIECEの登場人物一覧#ベルメール」を参照 シーザー・クラウン 元海軍科学班の科学者。詳細は「ONE PIECEの登場人物一覧#シーザー・クラウン」を参照 ディエス・バレルズ 元海軍将校(階級不明)。バレルズ海賊団船長。故人。詳細は「海賊 (ONE PIECE)#ディエス・バレルズ」を参照
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