瀬田家
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「女騎士さん、ジャスコ行こうよ」の記事における「瀬田家」の解説
瀬田 麟一朗(せた りんいちろう) 本作の主人公。16歳。平家町に住む普通の高校二年生。非常に鈍感で他者の好意にまったく気づかない。真面目なツッコミ役でもあるが根は結構スケベ。容姿に関しては「イケてない」と周囲に評されているが、一方で化粧映えする顔立ちをしており女装が似合う。 元々は東京に住んでおり、両親の都合で田舎に移住したことで田舎を嫌っていた。悪徳企業に唆されて住民たちを裏切ってしまったがすべてが終わった後に快く許され、以降は少しだけこの町が好きになっている。 戦闘能力は持たないもののクラウの心の支えとなって彼女を立ち直らせたり、敵の陰謀や仲間の危機には身体を張って駆けつけるなど男気を見せることも。 1巻ではかつて悪徳企業に加担した後ろめたさからポー姫の暴走を止められず、流されるままジャスコ建設派の一員となってしまう。平家町の人々を敵に回してしまったが迷いを振り切り、戦うのを嫌がるクラウを説得して立ち直らせ、ポー姫の暴走を阻止するのに一役買った。 2巻では文部科学省率いる「ブルマー狩り部隊」と宇宙騎士メタルーナKL957の連合軍と敵対。国家権力が相手のため大人が戦線に加わると都合が悪くなるので、ブルマーを守るためという名目で反乱を起こした少年少女たちの一員として戦線に立つ。メタルーナKL957とクラウの戦いの最中、セシミリルがクラウを庇って狙撃された時は「死んだ」と勘違いし、空気を読んだクラウに本心と本来の実力を引き出させた。戦いが終わった後には勘違いしていたのが自分だけだと知りきまりが悪くなっていた。 幼少の頃、両親と共に祖母のもとへ泊りに来た際に水神ハイドォラが虐められていた現場に居合わせ、いじめっ子たちから彼女を護ったことがある。その時からハイドォラには好意を持たれている。その事実を知らないままハイドォラのファンクラブ(会員ナンバー8番)に入っていたが、3巻にて彼女が婚約者とのお見合いをすると聞き、ファンクラブ会員たちと共に妨害作戦を結構。みやを始めとする女子たちの妨害もあったがお見合いの場に乗り込み、婚約者ジョー・アップグレードと対峙。「自分が結婚したいからお見合いを止めようとしている」と指摘され迷いを見せる。直後に現れた会員たちも彼を裏切りお見合い肯定派となっていた。そんな中で「おもいやり」という幻聴(実際は他人の会話)を聞き、ハイドォラの気持ちこそが大事だと彼女の意志を問うが、そこへ黒幕である源義経が現れる。結果的に麟一郎の言葉に感銘を受けたジョーが味方に回り、ポー姫の策略も成功し義経を追い払い事態を収束に導いた。この時の麟一郎は女装しているためジョーから男子とは見られず、友情にアツい様を見て「2番目に好きになった」と告白を受けている。なお、一番目は麟一郎の祖母である。 クラウ / クラウゼラ・ルー・コトヴィック 本作のヒロイン。16歳。《魔法地平》(シーズヘッド)に存在する国家『イース神聖連合王国』の女騎士だったが、ポー姫と共に亡命し地球の田舎町「平家町」へと落ちのびる。 当初は右も左もわからない田舎町でポー姫を守ろうとするあまり麟一郎を警戒していたが、裸を見られたのを皮切りに彼に好意を持つようになる。祖母・トメ子とは密約を交わし、家事を行うことでご褒美チケットなるものを賜り麟一郎の箸をしゃぶったりするなどのヘンタイ行為に及んでいた。この性癖は姉であるセシミリルも同様。 元の世界では貴族出身の騎士(ローズバド)として名を馳せており、武器である戦剣(ローゼウム)を引き抜けば比喩抜きで一騎当千の実力を誇る。戦剣の正式名称は「灼光の星百合(リル・ゼ・アウラトウムス)」。そのことから異名は「白百合の騎士(ルー・アウラトウム)」。 1巻ではポー姫から勧められた「低価格の女騎士エロゲー」をプレイした結果、「女騎士はオークに弱い」と思い込んでしまいオークが怖くなっていたが密かに別のフルプライスの女騎士エロゲーをプレイしたことで耐性をつけていた。しかし平家町の人々や自然と触れ合ったことにより戦いに明け暮れていた自分の生き方に疑問を持ち始め、終盤までオーク恐怖症の振りをして戦うのを避けようとしていた。しかしポー姫が平家町にジャスコを建てるため町民を敵に回してでも敢行しようとしたため町民たちと敵対。命令されるまま戦おうとするが、麟一郎から「田舎の人々を傷つけるのは間違っている」と諭され、「地球の騎士は主君が間違っていたら正すもの」と聞き反旗を翻す。最強の戦士の一角ダイナマイトジョニーとの一騎討ちに勝利しポー姫の暴走を止めた。 2巻では生き別れになった実の姉セシミリルと再会。戦争の直前で姉が逃げたためコトヴィック家は汚名を被り、クラウは信頼を取り戻すために戦剣を振っていたことが明かされた。そのこともありセシミリルのことは毛嫌いしていたが、ファウを拉致するために現れた銀河帝国の刺客メタルーナKL957との戦いでクラウを庇って姉が負傷。「死んだ」と勘違いした麟一郎を気遣い、空気を読んで「お姉ちゃん」と叫んでいた。不調だったためメタルーナKL957には圧されていたが姉の犠牲により迷いを振り切り、本来以上の力を引き出して再戦。セシミリルと同じ防御技でメタルーナKL957の二刀攻撃を捌き、勝機を得て討ち倒した。不調の原因は厚着していたためで体調を崩していたのだが、厚着の理由は「ズボンの下に麟一郎のトランクスを穿いていた」のをバレないようにするためだった。以後はセシミリルの対する態度も若干軟化しており、いつかは許す時が来ると麟一郎には語られている。 3巻ではポー姫とセシミリルの謀略で芸能界の闇(の一端)を知り、心が荒んで癒しを求めて動物たちに強い興味を示すようになった。その延長でホタール(ホタル)を見たいと考えるが平家町には存在しないため、町役場で始めた「ホタル育成事業」にアルバイトとして参加。しかしホタルを繁殖させるためには他のドブ川の生物を駆逐する必要があることを聞き、(自称)昆虫学者である源シズカ(源義経)から強引に決行を命令されてしまう。責任感と罪悪感の狭間で苦しんでいたクラウだがモテモテ仙人との会話により自分が本当に守りたいものを見出し計画への加担を見送った。 最終巻では卑弥呼こと若き日のトメ子と戦うことに。剣がなかったため不利だったものの、彼女の正体が《魔法地平》のエルフだと知ると麟一郎を裸に剥き、卑弥呼に鼻血を噴き出させることで勝利した(《魔法地平》の人間は興奮すると漫画のように大量の鼻血を出すため)。 ポー / ポーリリファ・ルーカ・アデルベーン・ジャッセン もう一人のヒロイン。『イース神聖連合王国』の生き残り。8歳。通称「金鳳花の君」。日本のサブカルチャーに染まり都会に憧れ、ジャスコが大好きなお姫様。百合を思わせるところがありクラウにセクハラ染みた真似をたびたび行っている。 目立ちたがりで我侭で勘も鋭く、また目的のためには悪知恵も働かせる小悪党。セシミリル曰く「ずる賢くてこすっからいタイプの悪ガキ」。3年前までは愛らしい5歳児だったらしい。またエロゲーで得た知識によりオークは野蛮と思い込んでいる(実際は紳士的な種族だという)。 1巻では亡命先である地球のサブカルチャー(エロゲーや同人誌など)に強い興味を示し、平家町が田舎立ちしらないまま都会と思い込んでいたが真実を知りショックを受ける。そこで麟一郎から「いわゆるジャスコ(別のショッピングモール)」に連れていかれ、オーナーであるダイナマイトジョニーと出会い、平家町にジャスコ2号店を開く計画を知り協力を決意。ほぼ全員の町民が反対する中ダイナマイトジョニーを奮起させ、麟一郎まで巻き込んでオーク軍団を率いて町民たちとの全面戦争を行う。最終的には最強であるダイナマイトジョニーがクラウに倒されたことでオークたちは撤退し、計画は頓挫。反省した振りをして謝罪し町民たちから許されたが、ジャスコには未練がある様子。 瀬田 トメ子 72歳。本名は2巻で判明。泰然とした女性で意地の悪い部分を持つ。彼女からすれば麟一郎は次男(息子)の子に当たるという。嫁いびりが夢だったらしいが、長男の嫁は非の打ち所がなく、次男の嫁は腕っ節が強かったという理由で諦めていたが、ほどほどに家事が下手なクラウに希望を持ち嫁として扱っている。宮籐家の祖母とは昔不良同士だった関係で仲が悪く、麟一郎をみやにやるつもりはない旨を話している。 オークの一隊を率いる企業の社長・ダイナマイトジョニーに一目惚れされたらしく毎日のように会いに来られており、祖母もまんざらでもない様子。 実はエルフの女性であり、外見は10歳前後の少女。麟一郎は今までその事実に気づかず、3巻終盤にてポー姫に指摘されて初めて気づいた。 漫画版では、当初は普通の人間の老婆として描かれていたが、最終話にて「麟一郎の思い込みが反映された姿」だったことが判明し、原作通りエルフの姿で描かれた。ポー姫の「いわゆるジャスコ」建設の暴走を止めるべく駆けつけ説教をして謝らせた。この際ダイナマイトジョニーに見初められているが、説教中だったこともあってか特に相手にしていない。
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瀬田家
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「THE MANZAI (小説)」の記事における「瀬田家」の解説
母 歩の母。「歩君をあゆちゃんと呼んで応援しよう会」の会員。美人だが、神経質かつ心配性で、姉と父が亡くなってからはさらに深まっている。現在は実の兄(歩の伯父に当たる)が経営するスーパーマーケットで働いており、主にチラシのレイアウトや商品のコーディネートなど比較的楽で自由な仕事が担当。また、お菓子作りが好きで、歩も歓心するほどの腕前であり、料理教室に通っている。よく貴史の苗字を「秋山」と間違える。 瀬田 一美(せた かずみ) 歩の姉。故人。弟思いで、歩が中一で夏休み最後の日(8月31日、日曜日)の時、歩のことで母と父が喧嘩した所を彼女が止めて、父と気分転換に出かけたときに交通事故にあい、死去。陽気でよく笑う人だったらしく、歩と共に冗談を言って家庭内漫才をしていたらしい。酢豚が好物で、後に歩の好物になっていた。 父 歩の父。故人。前述の通り、事故で一美とともに死去。大らかな人柄だが、歩が登校拒否をした際、彼を怒鳴ったことがある。それゆえ、彼を悩ます原因を作ってしまう。
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