機能及び、動力源
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/30 04:38 UTC 版)
コンピュータの処理画面が、T-800系列の赤色ベースとは異なり青色ベースで表現されている。色の認識やGUIの操作風の画面で、強調の意味と思われる赤文字が使われている場面もある。 血液などのDNA情報を舌で読み取ることも可能であり、特定の人物の抹殺にも威力を発揮する。 携帯電話などの通信機器を使用し、離れた位置にあるコンピューターのデータベースにアクセスする事も可能。この機能で標的の顔写真、勤務地、居住地域を割り出せる。 T-800系列やT-1000同様、ロボットであるため基本的に無表情だが、ジョンの血の付いたガーゼから彼のDNAを検出した際に驚愕の表情を見せたり、カーチェイスのシーンにて、乗っていたクレーン車のブームにしがみついたT-850を振り落とした際は、薄く笑みを浮かべるなど従来機種より表情もいくぶん豊かになっている。美女を模しているためか、警官に車を停められた際にヴィクトリアズ・シークレットの下着の広告のバストをコピーして瞬時に巨乳化し、妖艶な表情で微笑みかけ男性警官を誘惑するなど、自身のグラマラスな身体を利用した行動をとることもある。また、核シェルター入口における最後の戦いでは、断末魔の叫びとも取れる絶叫を上げている。 T-800系列よりも体格は一回り小さく設計されてはいるが、T-850は「単純なパワーでも自分より優る」と述べている。移動速度は常人の歩行速度から、時速80キロメートルの車に追いつく凄まじいスピードまでを発揮でき、この点もT-800以前はもちろんT-1000よりも大幅に性能が向上している。耐久性も従来型より増しており、相当な威力を持つ重火器でも破壊することは困難でありT-850は「破壊は不可能」と言っている、また金属の塊である自身に電流を流される場合は自身の回路を保護するため、一時的に体全体の回路を遮断することも可能である。ただし関節部分の強度は若干低い。また、機械の身体ゆえに同等の体格の人間に比べて重量はあっても、改良されたことで従来のターミネーターに比べ軽いためか、はたまたパワーを生かした格闘戦よりも後述する内蔵兵器により攻撃するようプログラムされているためなのか、CRS本部のトイレやクリスタル・ピークの防護シェルターでの格闘戦ではT-850の卓越した格闘技にやや押されていた。 耐久性を重視しサイズの軽量化は図られているものの、金属骨格の上に液体金属で覆われているため、金属の塊となってしまった事による重量化はどうしても避けられず、その容姿に似合わない重量でレクサス・SC430のサスペンションが沈みこむ描写がある。また内蔵武器のパーツに鋼鉄を使用している為、磁石(粒子加速器)に張り付き、覆っていた液体金属も溶け出してしまうという問題も抱えている。さらに金属骨格の中に多数の配線が張り巡らされているので、外敵に骨格を切断されたり潰されることで、配線が露出すると大幅に耐久性が減少してしまう欠点がある。
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機能、及び動力源
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/21 07:00 UTC 版)
最大の特徴は、液体金属の特性を活かした擬態能力であり、自身と同じサイズ(同じ身長で体型も似ている)の人間なら、どんな人物にも姿を変える事が出来る。直接触れることが出来るものであれば、どのような姿にでも擬態が可能。特定の人物をコピーした場合、コピー対象を必ず抹殺するため、その人物と完全に入れ替わる極めて高い隠密性を持つが、その人物が持つ情報や性格まではコピーできないため決して完璧ではない。この擬態能力による変身は視覚的には完璧であるが、従来型のターミネーターと同じく、犬には見破られる。攻撃を行うときは指先を鋭利な錐に変形させて突き刺したり、腕を剣のような白兵戦用の武器を形成して行い、これらの変形から伸長させての攻撃速度は弾丸のそれに匹敵するため、回避することはまず不可能である。他には両腕を鉤爪に変形させて標的の乗る車両に突き立てて追撃したり、この鉤爪を振り回しての攻撃も行う。全身を平面化して床などに同化することもでき、触れた物体の色彩、模様、質感などをほぼ完全に再現できる。しかし銃器や自動車などの様な複雑な構造を有する物体や、火薬やガソリン、薬品などの化学物質には擬態できない。そのため、劇中で標的を抹殺するために使用する銃は全て奪うなどして現地で調達している。 T-1000は機械ゆえ、人間とは異なり利き手や利き腕などといった概念がない。しかし、擬態した人物の利き手は、T-1000の利き手に影響を与える。白兵戦用の武器に変形させた腕に関しては特に左右どちらかに偏る傾向はない。 液体金属製故に骨格を持たないものの、パワー面においてはT-800にも引けをとらないほどの性能を持つ。また、スピード面ではバック中の乗用車やオフロードバイクを追いかけており、人間を追いかけられる程度の速度しか出ないT-800よりは優れている。 人間の声帯模写や感情の再現なども可能であり、T-800と同様の知能を有する。初期設定状態での人間の感情や表情などを模した行動もT-800よりやや上手く、ジョンの写真を見て「可愛いお子さんだ(He's a good looking boy.)」と発言したり、バイクを奪う時に「ところで、いいバイクに乗っているな(Say, that's a nice bike.)」と声をかけてから奪ったり、またサラのショットガンの弾が尽きたときに人差し指を左右に振って「チッチッチッ…」と愚弄する等の、人間に近い行動が多く見られる。 また、このモデルは骨格がなく、動力源の所在とCPUの原理が不明である。また、『T1』ではカイルが「タイムマシンは生物しか送れず、T-800を過去に送れたのは生きた細胞で包まれているからだ」と語っていたが、そうだとすると、人間の皮膚の質感を表面に再現しているだけのT-1000が、なぜタイムトラベルできたのか説明がつかない。これはT-Xも同様である。 プロトタイプであるためか、若干不安定な性質を持つ。T-800に比べると質量が小さく、T-800は拳銃程度の威力の攻撃であれば、ほとんど揺るがず即座に反撃するが、T-1000は衝撃を受けると破損箇所の修復を優先して行なうため隙が生じやすく、機械的なダメージ回復能力は高いものの、そういった点ではT-800より劣っている。極めて強い衝撃を一度に受けるか、もしくは中程度の強さの衝撃でも連続的に受けると、形態維持能力が一時的に混乱し、機能が著しく低下して完全な無防備な状態となる。この間に全体に強力なエネルギーを浴びせられると破壊されてしまう。また、基本性質が液体であるため、液体窒素を大量に浴びるなどの極低温環境にさらされると凍結してしまう。劇中では、短時間の内に凍結・粉砕、さらに解凍・再生という極めて過酷な状況にさらされた結果、触れた物質の質感を無条件でコピーしてしまうなど、擬態能力の一部に機能不全を起こしていた。特別編の未公開シーンでは何気なく触れた鉄製の手すりを掴むと手が半凝固化したり、足元の鉄板の模様を写すトラブルも出ている。その後、サラのショットガンの連射や、T-800のM79グレネードランチャーの直撃により一時的に動きが鈍り、バランスを崩して溶鉱炉に転落し、最期は銑鉄に溶けて消滅した。 後の2032年にT-Xが開発されたため、生産中止となった模様。「製造そのものが難しかった」という映画上の設定がされていた。ただし、『T2』の後日譚的な続編である『ターミネーター:サラ・コナー クロニクルズ』(以下『TSCC』と表記)には、T-1001という液体金属型のターミネーターが登場しており、ある程度の改良は行われていた模様。また、同ドラマ中の「歴史が変化して生まれた別の時間軸の未来(ジェシーのいた未来世界)」ではキャサリンに擬態する以前のT-1001型も登場している。 従来よりもさらに過去が改変された時間軸が舞台である『ターミネーター:新起動/ジェニシス』(以下『ジェニシス』と表記)では、過去が改変されたためか前述の従来の時間軸とは違う製造法となっている。材料となる液体金属だけの時点では外部から命令を入れられたりしない限りは形状を成すこともできず無害だが、CPUが入れられるとターミネーターとして完成する仕組みとなっている。 この時間軸で出現したT-1000は自らの体である液体金属の一部を切り離して、発信機にしたり、槍状にして投擲したりしている。更には、刺客として送られ一度機能停止していたT-800を液体金属の一部を機体に垂らして復旧させたりもしている。また劇中終盤では、戦いの影響で片腕を失うなどの満身創痍となっていたT-800が偶然、液体金属に沈んだ際、T-800のデータやCPUを読み取り、形状を再構築させ、再び失った片腕を取り戻しただけでなく、全身が液体金属で構成された形で強化させたりもしている。
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