機能化
機能化
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/12/09 01:08 UTC 版)
昭和初期には、おはしょりは身丈や着姿を調整するためのものとなる。 1928年(昭和3年)には、美容家のメイ牛山により、長襦袢のおはしょりの調整によって体型補正する方法が紹介されている。 昭和30年代には、長襦袢は対丈で仕立てられるようになったため、おはしょりもすっきりしたものとなる。 和裁書や着付け書などで「おはしょり」という語が出てくるのもこの頃からであり、1958年(昭和33年)の和裁書には「おはしょりの幅は7cmくらいが適切」との記載がある。また、和裁書には「着る人の身長に合わせ、おはしょり分が多くなりすぎないように計算する」といった記述、着付け書には「おはしょりが多い場合・少ない場合、それぞれの着付け方」などの記述がみられるようになる。 昭和中期にはおはしょりの下端を斜めにすることも流行し、1960年の雑誌の着付け記事には以下のような記述がある。 おはしょりは出し方にも色々と表情があります…大体5センチから7センチ位で、背の高過ぎる人はたっぷり真直に出しますと高さをかくすことが出来ます。性格の上では、多めに出し、傾斜をゆるくつけたのがおとなしく、少なめにかなり右上がりに傾斜をつけると、すっきりとモダンに背が高く見えることになります。 — 『婦人生活』 昭和35年1月号付録 『新しい・わかりよい 和服裁縫全書』 同志社 1960年(昭和35年) また、生地が傷んだ部分を繰り回して仕立て直す場合、おはしょりの内側の見えないところに傷んだ部分がくるようにするなど、実用的な役割も持つこととなる。
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