国内営業を終了したコースター
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/11 09:41 UTC 版)
「ローラーコースター」の記事における「国内営業を終了したコースター」の解説
ここでは日本国内で営業を終了したコースターを採り上げる(中には日本国外の遊園施設に売却され、2021年現在も稼働中のものも含む) サイクロン 所在:としまえん 丸太を模った車両がアップダウンを繰り返し、終盤には暗闇のトンネル内を走行する。登場は1965年と古く、当時は「東洋最大のコースター」とキャッチコピーが付けられていた。座席が起毛素材で作られているのも特徴。1970年代にはフジテレビ系列局で放送されていた「スターどっきり㊙報告」で乗車しながらのインタビューの場でも使われたことがある。2020年8月31日、としまえん閉園に伴い営業終了。 2WAYジェットコースター 所在:後楽園ゆうえんち内コースターランド(現東京ドームシティアトラクションズ内ラクーア) 前向きの車両と後ろ向きの車両が2両ずつ連結しており、コースターランド内を走行する。巻き上げは最初と中盤の2回。 1955年に登場。「ジェットコースター」という名前が初めて使われた。1993年に前向きと後ろ向きが連結された車両にリニューアルされた。 リニアゲイル 所在:東京ドームシティアトラクションズ内パラシュートランド / オープン:1998年 世界初の吊り下がり式リニアコースター。前向きと後ろ向きで垂直上昇・落下を繰り返す。パラシュートランドリニューアルのため2010年10月末に営業を終了した。 スピニングコースター舞姫 所在:東京ドームシティアトラクションズ内タワーランド マッドマウスタイプのコースター。日本で初めて、前後背中合わせに座る座席を取り入れた。走行中に座席が横に360°回転するのが特徴。2011年1月30日に死亡事故が発生し、運行を中止した。東京ドームシティアトラクションズの営業停止中に撤去された。 はやぶさ 所在:東京サマーランド 国内で数少ないサスペンデッドコースター。カーブを走行する際に車両が大きく振られるのが特徴だった。 ホワイトキャニオン 所在:よみうりランド 国内で3台目、東日本初の木製コースター。最大の特徴は世界最大級の横Gで、カーブ時に1.5Gの重力がかかる。最初の下り坂では左にひねりながら落下する。木組みの中を走行する部分が多いことも特徴。2013年1月14日に営業を終了した。 ツイストコースター ロビン 所在:よみうりランド / オープン:2014年3月19日 落下角度93度のファーストドロップや360度スパイラル、反転して落下するツイストダイブのほか、日本初となる外側に傾いてターンする逆カントカーブが用意されていた。ちなみにロビンとはコマドリのことである。オープン当日、巻き上げ部分で逆走して後ろに停止していた車両に衝突する事故が発生し運休。ファーストドロップの角度を緩めるなど一部コースレイアウトを変更し再開を検討していたが運行再開することなく2016年1月に解体された。 マウントロッキーコースター 所在:東武動物公園 池の上を走行するコースター。外観は木製コースターのように見えるが実際スチール製。2003年営業終了。跡地には2008年にカワセミがオープン。 水上木製コースター レジーナ 所在:東武動物公園 / 2000 - 2019年 世界初の水上木製コースター。軌道全長は1334m。レジーナとはイタリア語で女王を意味する。4番目の落下で写真撮影があった。期間限定で、夜間暗闇の中を走行する「暗黒レジーナ」というイベントが行われていた。 ガンビット 所在:小田急御殿場ファミリーランド B&M社製のインバーテッドコースター。姫路セントラルパークのディアブロと同様のレイアウトだが、左右対称になっていた。同園の閉園後は御殿場プレミアムアウトレットの遊園エリア『御殿場スリルバレー』として2002年5月6日(GW終了)まで稼働を続けていた。後に『シックスフラッグニューオーリンズ』に売却され、「バットマン」として稼働していたが、2005年のハリケーン・カトリーナの影響を受け閉園し、再び営業終了。その後は、同系列の『シックスフラッグス・フィエスタ・テキサス』に移転し、「ゴライアス」として稼働を続けている。 ダンガイ 所在:小田急御殿場ファミリーランド 名前の通り園内の断崖絶壁に面した宙返りコースター。座り乗りと立ち乗りがあった。同園の閉園に伴い営業終了。 ジャイアントコースター 所在:富士急ハイランド 開業当時はコース全長が世界一でギネスに認定された。1973年には初代引田天功脱出イリュージョン第3弾にして初のテレビ放送「ジェットコースター脱出」に使われた。FUJIYAMAと差し替えで営業終了。 ワールド・ブッチギリコースター・ドドンパ 所在:富士急ハイランド / オープン:2001年 日本最速のコースター。加速に圧縮空気を用いるエアーランチを使っており、空気圧で一気に加速するのが特徴。そのため、スタートから僅か1.8秒で最高速度172km/hに達する。また、日本国内初の高さ52mの垂直タワーがあった。最高速度は2001年当時ギネスに認定。最高速度こそ抜かれたものの、エアーランチの加速力も世界一であった。2016年10月2日をもって、リニューアルのため営業終了。コースレイアウトの変更を行い2017年7月にド・ドドンパとして再オープンした。 フライングコースター・バードメン 所在:富士急ハイランド 国内初となるうつ伏せの状態で走行するコースター。二人乗りで全長480mと小さく建設費もFUJIYAMAの5分の1だった。2001年5月にブレーキゾーン急停車による事故を起こし運休。ライドを座るタイプに変更し「フワフワお空の大冒険」として営業を再開。富士急ハイランドで事故が原因により営業終了になった唯一のコースター。 ムーンサルトスクランブル 所在:富士急ハイランド 往復式のループコースター。「プレッツェルノット」と呼ばれる他に類を見ないエレメントを持ち、世界最大の6.5Gと言う強烈なGを誇った。あまりに過激なため、年齢制限は同園で一番厳しい50歳未満だった。2000年にドドンパ建設のため撤去。 ホワイトサイクロン 所在:ナガシマスパーランド / オープン:1994年3月 全長、高度が世界最大規模の木製コースター。高さ45m、最高斜度50°、全長1715m、最高速度102km/h。名称は渦巻状のコース構造から名付けられた。2018年1月限りで、リニューアルのため営業終了。2019年3月にハイブリッドコースター 白鯨(はくげい)としてリニューアルした。 ブラックアウト 所在:鈴鹿サーキット / オープン:1995年7月 ベコマ社製インバーテッド・コースター。2007年9月に利用者が骨折する事故が発生して休業し設備や運用上の不具合は発見されず乗車制限の厳格化や安全設備強化を施しての再開を検討していたが、F1日本グランプリ再開催に向けての施設改善の為2008年1月に予定を前倒して運行再開することなく撤去。ブラジル・サンタカタリーナの遊園施設に売却され「ファイアウィップ」として稼働を続け、色は赤色から黄色をベースに塗り替えられた。2021年現在で国内稼働中の「F2」「NIO」などと同型機で、日本国内では2番目の導入だった。 マッドコブラ 所在:鈴鹿サーキット / オープン:1998年3月 国内初の加速装置にリニアモーターを採用したコースター。直線70mのリニア加速と襲いかかる蛇をイメージした複雑に絡み合った計822.9mのコースを最高時速90kmで走行する。2003年9月に営業終了した後、大連の遊園施設に売却され、クレイジーコブラとして稼働していたが、2016年頃運転を終了した。 デルピス・ザ・コースター 所在:フェスティバルゲート 都市ビルに組み込まれて設計され、突如として市街地が見えたり、ビル内に突入したりする感覚は独特のもの。屋内型コースターとしては最速だったが、エキスポランドの事故を受けて運転を終了した。 オロチ 所在:エキスポランド / オープン:1996年3月 B&M社製、完成当時世界最長クラスのインバーテッド・コースター。世界でヒットした「ラプター」の姉妹機。同園閉鎖に伴い営業終了。2009年8月に撤去されたが、後にフランスの遊園施設『Walygator Grand Est』にレイアウトそのままに移設され、2010年から「The Monster」として稼働している。全長1200mは「ピレネー」に次ぐ長さだった。 ダイダラザウルス 所在:エキスポランド 大阪万国博覧会が開催された1970年に登場し、コースが5つ用意されていた。1999年までに2つのコースが残されていたが、2000年に万博開催30周年を記念し、2つのコースを結合した。その結果全長は2342mに及び、スチールドラゴンに次ぐ長さとなったが、全長の割にスピードはあまり出ず、乗車時間は7分にも及び、日本国内は元より、世界でも最長だった。2008年に撤去。 風神雷神II 所在:エキスポランド / オープン:1992年 スタンディングコースター。2007年5月5日に死傷事故が発生し、運行中止。2008年3月19日より撤去を開始。撤去完了後、同園は2009年2月に閉鎖した。 ミュンヘンアウトバーン 所在:神戸ポートピアランド レールのない国内唯一のボブスルドコースター。登場当時は話題を呼んだ。コースの見た目はウォータースライダーに似ており、視界を遮るため景色はあまり見えない。 ASKA(飛鳥) 所在:奈良ドリームランド 木製コースター。日本国内の木製コースターで唯一、米国の専門誌によるローラーコースターランキング木製部門で上位常連となるほど非常に高い評価を得た施設であり、日本国外でも知られていた。同園閉鎖に伴い運転を終了した。 タイタンMAX 所在:スペースワールド 大型コースター。1994年に「流星ライナータイタン」の名称で登場し、FUJIYAMAが登場するまで日本国内最高高度・最速を誇った。 2007年に「タイタンV」にリニューアルされ、「走行中に隠された3つのキーワードを探しあてる」という宝探しの要素が加わった。2007年12月31日に発生した事故のため、長期運休。2010年5月1日に運行再開された。車両リニューアルのため2015年1月23日をもって一時的に運休。 2015年3月20日に「タイタンMAX」としてリニューアルオープン。車両が大幅に変更され、周りを囲う壁がなく開放感がある。また、各車両の前列の座席は足が着きにくく恐怖感がある。また、座席にはスピーカーが搭載され、予め設定された5曲のうち1曲を選んで乗車中に聴くことができる。なお、曲は乗車中に変更可能。ちなみに名称の「MAX」とは、音楽 (Music)を聴きながら、空中 (Air)をかけ (X)抜ける最高 (MAX)のコースターという意味が込められている。同園閉鎖に伴い運転終了。 ヴィーナスGP 所在:スペースワールド スペースシャトル「ディスカバリー号」がシンボルのコースター。1996年に「スパイラル彗星ヴィーナス」の名称で登場。コースターの神様といわれたアントン・シュワルツコフによる設計。巨大な垂直ループを始め、様々なカーブが続く。2007年にリニューアルされ、出発前にスタッフが掛け声をかけるようになり、搭乗者の掛け声の大きさによってタイムが変化するという演出が加わった。同園閉鎖に伴い運転終了。 ザターン 所在:スペースワールド / オープン:2006年4月 全世界で8基目、日本初の油圧モーターを用いた直線加速式コースター。スタート後、約2.5秒で約130km/hまで加速し、高さ約65mのタワーを89度の角度でひねられながら上昇・下降をする。同園閉鎖に伴い運転終了。 ジェットコースター 所在:みさき公園 1957年の同園開園以来走りつづけ西日本では最古であり、日本全国でも浅草花やしきに次いで2番目に古いコースター。末期の車両は前頭部が蒸気機関車を模していた。同園閉鎖に伴い運転終了。 アトミックコースター 所在:グリーンランドほか 泉陽興業が開発した往復式ループコースター。ループ・ザ・ループと異なり巻き上げをチェーン式とし頂上が平坦で、駅舎とループの間が傾斜になっている。泉陽ではループコースター5種に「アトミックコースター」のシリーズ名をつけたが、この内土地の起伏に対応しプラットホームを高くしたB2型を中心に導入され、グリーンランドを皮切りに日本モンキーパーク、スカイランドいこま(スカイループ)、みさき公園(ドルフィン)、小田急向ヶ丘遊園(スカイハリケーン)、石炭の歴史村に設置されたが、2009年5月のグリーンランドでの営業終了を最後に全廃されておりグリーンランドではループ部のみモニュメントとして残存する。 ループコースターMOMOnGA 所在:よみうりランド / オープン:1979年 1979年に「ループコースター」として開業し、1982年にはスタンディング(立席)車両を後付することで、世界初のスタンディングコースターとなった。このため、基本的に着席車両と立席車両を同じコース上で交互に運転しトラバーサーを用い車両を切り替える。2002年にレールの塗装が変更され、名称も変更された。2007年の風神雷神IIの事故の影響を受け、スタンディングについては一旦休止したものの、その後運行を再開した後2021年9月に営業終了。また同型機が小田急御殿場ファミリーランドに1号機として「メリードルフィン」が存在したほか、準同型機が'84小樽博覧会にて「スタンディングコースター」として立席車両のみで導入され博覧会後ルスツリゾートにて稼働している。
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