北辰会館
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/14 17:13 UTC 版)
松尾象山(まつお しょうざん) 伝説的な空手家にして、世界最大のフルコンタクト空手北辰館の館長。年齢は50代の前半。よく「太い男」と形容される。現役を引退してしばらく経営に携わってきたが、文七の出現と同時期に現役復帰を表明する。目標は、何でもありの異種格闘技戦を主催し、その中で空手の最強を証明することと楽しい喧嘩を満喫すること。突きや蹴りなどの空手の技は超人的な威力を誇るが、関節技など他の技術も習得している。 大山倍達がモデル。 姫川勉(ひめかわ つとむ) 28歳。長身、容姿端麗にして頭脳明晰、母方の実家は日本有数の大企業東製薬のオーナーという恵まれた境遇にある男。かつて松尾象山に挑戦して片腕を折られるが負けを認めず、象山に勝つチャンスを得るため北辰館の所属となる。普段は象山の秘書のような役割を勤めており、北辰館の段位も持っていないが、その実力は象山に「おめえとおれが本気でやりあったら殺し合いになっちまう」と言われるほど。秘伝菊式編では、謎の古武術須玖根流の技を知っていることが判明した。 富田賢吾(とみた けんご)、水野治(みずの おさむ)、倉沢守次(くらさわ もりつぐ)、林葉直人(はやしば なおと) それぞれ北辰館の実力者だが、藤巻十三と立ち会って敗れている。藤巻は彼らが誰一人として逃げずに闘いを挑んだことを「さすが北辰館」と後に褒め称えている。 成川秀次(なりかわ しゅうじ) 林葉直人の弟子で、北辰館期待の若手選手。久保涼二の好敵手。来たる北辰館全国トーナメントでは台風の目になるかと予想されていたが、道場にやってきた東洋プロレスの長田との試合で重傷を負い、出場見送りとなる。 堤城平(つつみ じょうへい) 北辰館の三段。花巻出身。167センチと小柄ながらも爆発的なラッシュ力を持つ実力者で、関節技にも長けている。空手の実力自体は全国最強クラスとされるが、ペース配分など意に介さず常に全力で戦うため、北辰館全国トーナメントでは一度ベスト4に入った以外はベスト8止まり。前年の北辰館全国トーナメントでは準決勝で工藤建介に判定で敗れている。文七と熱戦を演じ、竹宮流・虎王の前に敗れ再起不能もささやかれていたが、その後さらなるトレーニングを積み復活。菊式編のバーリトゥード・チャレンジでは東洋プロレスの総帥、グレート巽と対戦する。 工藤建介(くどう けんすけ) 北辰館トーナメント前年度の準優勝者。ヒグマに形容される大型選手。その圧倒的な攻撃力は、相手のガードの上から致命傷を与えるほど。準決勝で長田を追いつめるが、竹宮流・雛落としの前に敗れる。 立脇如水(たてわき にょすい) 北辰館トーナメント前年度の優勝者。高校までは柔道をやっており、オリンピックも狙える逸材とされていたが松尾象山と立ち会って負けたことを機に北辰館に入門。トーナメントのルールが改定され、投げ・関節技がありとなったことに不満を表明して出場を辞退したが、決勝戦の後に乱入してきた藤巻十三と対戦することになる。しかし藤巻がわざと腕を取らせて折らせたことにより試合放棄。後日、バーリトゥードのルールで葵文吾と戦って敗れ、空手に転向して以来初めて本格的な挫折を知る。 伊達潮男(だて うしお) 44歳。「斑牛(まだらうし)の伊達」の異名を取るベテランプロレスラー。かつてはシーズン毎の契約選手として東洋プロレスのリングに上がっていたが、松尾象山の付き人的存在になっている。19年前、道場破りに来た象山に完膚なきまでに叩きのめされている。初期の名前は潮雄だった。 モデルとなった人物は上田馬之助だろうと推測されている。
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北辰会館(板垣恵介版)
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松尾象山が創始した実戦派空手団体。全国に門下生を15万人持つ。地上最強を謳い、他流派選手の参加も認める空手道選手権(オープントーナメント)を主催。 松尾象山(まつお しょうざん) 身長178センチメートル 体重100キログラム 北辰会館創設者にして、館長。地上最強に最も近い男で、数限りない伝説を持つ(素手で牛を倒す、手刀で瓶を切る、畳を握って貫くなど)。館長の職にあったため現役から身を退いていたが丹波文七の闘いに触発され、現役復帰を果たしている。達人と称えられながらも、純粋に喧嘩を好む天衣無縫な男。そのカリスマ性は絶大であり、北辰会館トーナメント当日にルール変更、自身が試合に介入しての判定を下すなど自己主張を通す。空手家ではあるが、関節技も使える。得意、使用技 中段正拳突き 脇固め 前蹴り 姫川勉(ひめかわ つとむ) 身長186センチメートル 体重87キログラム 北辰会館四段の実力者。もともとは伝統派の空手家だったが、北辰会館に道場破りをかけた際、松尾象山に返り討ちにあう。それ以降いつでも松尾象山の首を狙えるという理由から北辰会館に所属し「松尾象山の懐刀」とも呼ばれる。なお北辰会館空手トーナメントには白帯をつけて参加している。端正な顔立ちをしており、空手をする者とは思えないほどの美形。表向きの性格はスマートだが、真剣を用いた練習をしたり、気絶を免れるために舌を噛んだりと、勝利への執着心は非常に強い。だがその実力は本物であり、これまでで闘って負けた者は松尾象山だけである(ただし象山自身は決着を保留している)。泉冴子と交際している。再び松尾象山と闘うために出場した北辰会館トーナメントではノーダメージで勝ち進み、決勝では長田虎王を受け肩を外されるが最後は油断をした長田に上段廻し蹴りの一閃で勝利、優勝した。優勝直後、逃走中の藤巻十三から挑まれた勝負を承諾。藤巻との激しい打ち合いを制し、勝利する。得意、使用技 飛びつき腕ひしぎ十字固め 攻撃のイメージ(神山へ正中線への連続攻撃をイメージで伝え、実際にダメージを受けさせた) 上段回し蹴り・昇龍脚・降龍脚 堤城平(つつみ じょうへい) 身長167センチメートル 体重80キログラム 北辰会館流の有段者(三段)。小柄な肉体という格闘家として大きなハンデを背負いながら、組み手では体重差40キログラム以上ある相手を押し返す程の怪力とタフネスさを持ち、師である松尾象山から「軽自動車に大型トレーラーのエンジン」と評された。その特性を生かしたラッシュは一撃一撃が重く速く、かつ無尽蔵とも思えるほどに延々と続くという凄まじいもので、プロレスラーとしての強靭さを持つFAWの長田すら一時圧倒した。また関節技や寝技など空手の技法以外の戦い方についても熱心に研究しており、立ち技についてもボクシングなど他流派の格闘技を取り入れるなど、体力面だけではなく技術面でも優れた能力を見せる。丹波との闘いではお互いにダウンを奪い合い、ひたすらに打撃を打ち合うなどまさに死闘を演じたが、覚醒した丹波の虎王によって敗北した。性格は実直かつ寡黙な求道者肌であり、戦いにおいては「勝ちたい」という意思さえ不純な欲望と考えている。冷静で、感情を表に出すことは少ないものの、丹波とは死闘の末に互いを認め合い、友情を芽生えさせている。私生活では花巻運輸で勤務する運送員として働いており、フォークリフトを使わずに560キログラムもの砂袋を1人で運んで同僚達から感心されていた。 立脇如水(たてわき にょすい) 身長192センチメートル 体重118キログラム 北辰会館トーナメント前年度優勝者で「ミスター北辰」の異名を持つ北辰会館のスター選手。ルール改正を「願ってもないこと」と語るなどスター選手としての自信を覗かせていたが、1回戦で対決したFAWの鞍馬に圧倒される。さらにレフェリーの贔屓が裏目に出て鞍馬を怒らせてしまい、サイドチョークを極められた不恰好な状態を観客席に見せ付けられた挙句、垂直落下式ブレーンバスターで失神KOを喫した。 なお原作ではルール改定の不満からトーナメントの出場を辞退しており、漫画版とは逆の立場を取っている。 工藤健介(くどう けんすけ) 身長193センチメートル 体重120キログラム 北辰会館の有段者(段位不明)でトーナメント大会出場者。大会の選手の中で重量級の選手の1人で、見た目はまるで羆。人が羆に勝てないのなら、自分が羆になってしまえばいいという信念を持ち、防御をものともしない剛力で、対戦相手を圧倒する。1、2回戦と突破し、3回戦にて長田と対戦。序盤は持ち前のパワーで長田に手も足も出させなかった上、プロレスラーのお株を奪うドロップキックを放つなど圧倒したが、竹宮流「雛落とし」の前に敗れる。
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