人間の生徒
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/06 10:09 UTC 版)
わぴこ 声 - かないみか 主人公。いつも元気いっぱいで、そこら中を走り回っている中学2年生の女子。本名不明。常にセーラー服を着ている(時々私服になる)。 ピンク色のショートヘアの片側を結っており、原作では度々変わるがアニメでは正面向かって右側で固定。言葉遣いは原作では「〜ねーのさ」、アニメ版では「〜なのだ」。 千歳や民子より一回り小さい体型で、性格や言動も子供っぽい(原作で一度だけウシ子達に考え方が子供とからかわれている)。走れば自動車よりも速く、体力は折り紙付き。成績は悪いが、トラブルに対する対応は最も早い。記憶力も良く、動物たちと会話したり犬並みの嗅覚も持っている。また、味覚は50倍激辛カレーライスすら普通に平らげられてしまうなど人間離れしている。 極めて純粋で、失敗をしても決して挫けない前向きさと明るさ、人・動物関係なく誰とでも仲良くなれる人懐っこい性格(町中の殆どの猫と友達である)。特に千歳のことがお気に入りで、原作ではバレンタインデーのチョコレートケーキも最終的に千歳にあげている。 前述のとおり動物の言葉を理解することができる。この特殊能力によりサメさんとの交流や、原作4巻・第12話のウシ美騒動の発端にもつながった。 「はよ〜ん」や「ばいび〜」、「〜だよん」等といった独特の口調で喋る。ぽてち・キャルメラといったお菓子類や焼きそばパンが大好きで、将来の夢は「郵便屋さんのペンギンになる事」。生徒会では書記を務めている。新中学校で催しとして遠足を千歳に許可されなかったとき、クラス行事で遠足をするために学級委員に立候補している。その後、避難訓練大会を千歳が許可しなかったことに端を発した火事騒動の際は、千歳への罰ゲームとして、「避難訓練大会を認めること」に加え、「春と秋の2回、必ず遠足を学校行事として行うこと」などの要求を認めさせている。 あくどい行為に対しては毅然と立ち向かう強さも持っており、千歳が焼きそばパンの販売を禁止したことがきっかけで起きた「闇の焼きそばパン騒動」の際は、騒動の首謀者である不良牛を捕まえている。千歳に対しても「本当に悪いのはちーちゃんだよ!ちーちゃんが焼きそばパンを禁止したから、焼きそばパンが地下にもぐったんだよ!」と非難している。この時のわぴこは本気で怒っており、千歳や不良牛がわぴこの気迫に押されるほどであった。 藤ノ宮 千歳(ふじのみや ちとせ) 声 - 高田由美 わぴこの同級生で、新田舎ノ中学校の生徒会長兼理事長。 かつては都会ノ学園の生徒で、典型的な都会育ちのお嬢様。父親(声 - 屋良有作)の急死と会社の倒産がきっかけで財産を失ったために在学できなくなったものの、父親がもしもの為にと遺した財産(額にして数百億円)を手に入れる。財産を手に入れたことで都会ノ学園に復学することもできたが、復学せずに田舎ノ中を建て直すために財産を使うことを決意。これをきっかけに、事あるごとに都会ノ学園と対抗する。非常に理想家で新田舎ノ中を都会ノ学園を超える学園にしようと奮闘するも思い込みが激しく、またワガママで見栄っ張りでもある。理事長の立場やわぴこたちの協力を良い事に、しばしば周りを騒動に巻き込む。 日常的に大騒ぎするが騒ぎの元は本人だけでなく菅平由梨香の陰謀の標的となったり、わぴこたちの常識外れな行動の犠牲になる事も多い。巻き込む、巻き込まれるの差はあれ、騒動の中心にいる。騒動を解決するのは大抵わぴこであり、騒動の最後に酷い目に遭う事も多い。 これほど周囲を振り回しても自分に非がある時には反省し、意地っ張りにもかかわらず正しい事には必ず折れる実直な性格で文句は言われても見捨てられることはない。特にアニメ版は彼女中心に進行していく。 学校の風紀が乱れたり、わぴこたちの異常な行動に手を焼いたり気に入らない事があると、すぐに理事長命令を持ち出したり、大声で怒鳴って圧力を掛けるものの、最終的にはわぴこたちに押し切られてしまうのが常。わぴこたちのペースに慣れてしまったため、風紀に対してはあまりうるさく言わなくなったが、時には優しく声を掛けて油断させたり焼きそばパンで買収する「搦め手」も使えるようになっていく。しかし、焼きそばパンを用いない策略は、ほとんど葵に手の内を読まれてしまって失敗に終わっている。 都会ノ学園の菅平由梨香とは幼少期から仲が悪く(とはいえ千歳の母が園児時代に由梨香が泊まりに来たと発言するなど親交は深く、決して人間性を否定している訳ではない。)、物語中にもしばしば対立している。作品中に二人が競ったものは原作だけでも3回(ミスコンテスト、演劇、留学生の受け入れ先の取り合い)ある。千歳は普段から由梨香を毛嫌いをしており、田中山が由梨香が葵宛に書いた手紙持って来た際には手紙をその場で破り捨てたり、手紙に居場所が書いていたりするとそれを逆手にとって相手陣地に押しかけたりしている。そんな千歳だが由梨香との競争では卑怯な手を使うことはなく、個人又はわぴこ達と共に助け合いながら戦っておりお互い互角の勝負を見せている。 前述のように騒動で酷い目によく遭っており、劇場版ではぎょぴとぎょポを引き離そうと強引な手段に出たことがわぴこたちに知られ、激怒したわぴこたちに本気で懲らしめられそうになった。 金髪のロングヘアで、他の女生徒が憧れるほどの美少女。葵の事を多少気にしてアニメ版では良いムードになる事もある。原作でも葵に民子の事をタイプじゃないのかと聞いて、全然と答えられホッとする等の気にしているシーンがある。 お嬢様育ちでありながら、我を忘れると自分の何倍も重量のある物を遠くに放り投げてしまうなど、凄まじい腕力もある。 大の負けず嫌いで、由梨香以外にも、葵や不良牛にバカにされれば、見返そうと奮起し、猛特訓をする努力家。わぴこからも「ちーちゃんは頑張り屋さんだもん!」と評されている。 愛称「ちーちゃん」。初期の頃は、「〜は私」等のセリフの後「たわし?!」とボケられることがあった。 北田 秀一(きただ しゅういち) 声 - 塩屋翼 わぴこの同級生で、新田舎ノ中学校の副生徒会長。葵に無理やり学級委員を兼任させられた。学園一の秀才でテストでも基本的にトップ。医者の息子である。 生徒会を実質切り盛りしており、予算を千歳に使われてしまうことに常に頭を悩ませている。生徒会費の事になると感情的になる。詰襟学生服やセーター、開襟白ワイシャツなど制服風のものを着ている。 常に穏やかかつ冷静沈着で、トラブルを平和的に解決できる。クラスの皆が授業をサボっていても、本人は真面目に取り組んでいる。本気で怒ると怖い。真面目だが友達思いであり、「授業ぬけだし秘(まるひ)作戦」では皆と協力して授業中に生徒が抜け出す手助けをしていた、クラスの人気者である。 わぴこたち旧田舎ノ中以来のメンバーに対する理解も深く、千歳による「都会ノ学園に対抗出来る理想の学校」という考えに対しても大凡では理解を示しているものの、生徒会入りを求められた際には交換条件として葵とわぴこも生徒会に入れるよう求めるなど、旧田舎ノ中の雰囲気も引き続き残していく姿勢を見せる。 普段騒がしいクラスに在籍しているため、静かなクラスでは落ち着いて勉強できない一面があり、千歳のママがクラス替えをした時は直後のテストで全科目0点だった。 普段は千歳に押し切られてしまう場面が多いが、アニメ33話「ぎょぴちゃんのお買い物」で、千歳が生徒会費を使ってイギリス製のティーセットを買った際は大激怒し、「この品物は質屋に入れておきます!」と、千歳に反論の余地を一切与えなかった。しかし、彼自身も原作第7話では、押し付けられた喫茶店の代金を後で生徒会費から引いている(そもそもこのようなことになったのは、千歳が原因でもあるのだが)。 愛称「秀ちゃん」、葵からは「秀ボー」(原作初期は秀一と呼んでいる)。民子からは「シロナガスクジラさん」と呼ばれている。 葵(あおい) 声 - 飛田展男 わぴこの同級生で、授業中もサングラスをしているなど、不良風だが、生徒会会計をしている。愛称「葵ちゃん」。 学校をしょっちゅうサボり、バーゲンに行く。バーゲンには目がなく、これを生きがいとしている。スポーツは万能だが、8歳の頃プールで溺れて以来、水泳は全くダメ。わぴこや秀一の幼馴染で非常に親しくしている。千歳とは出会って以来、ケンカばかりだが一方で彼女の性格を非常によく把握している。わぴこや千歳をコントロールできる数少ない人物だが食べ物(主に焼きそばパン)に弱い。機転が利く。 美少年なため、由梨香に好意を寄せられているが、本人は迷惑している(しかし、彼は由梨香の下で動いている田中山にいくら悪事をされても怒ったりしていない)。 海野 民子(うみの たみこ) 声 - 三浦雅子 2年E組に所属するポニーテールの少女。ちびキャラではない。 不良牛に絡まれていたところを秀一に救われた経験から彼に想いを寄せている。あらゆる事象を海の生き物に例える癖がある。またかなり賢い方で、学校でもトップクラスの成績だが、少しヌケているところがある。好きな料理かつ得意な料理は冷奴。 アニメと原作で大幅に性格が違っている上、原作で登場している部分がアニメ版でカットされていたりする(第27話サメさん大パニックなど)。 マイケル 声 - 菊池正美 巨大な顔とつぶらな瞳の生徒で、ちびキャラの一人。無駄に目立って殴られて吐血する事が多い。白いギターを愛用している。1970年代っぽい空気を持っており、それが原因で場の空気を乱すことがある。部員が13頭の牛のみの演劇部の部長。 味噌ラーメンが好物(しょうゆ味が好きとも言っている)。 原作ではモブキャラの一人として大分前から存在しており、初登場でその旨をアピールしていた。美人コンテストの商品目当てで女装してまで出場したが一瞬で退場にされた。実は成績は良いほうで、千歳のママがクラス替えをした際には成績優秀のクラスにいた。彼にそっくりの顔をした妹が3人いる。また、男性誌のガールハント必勝法のコーナーで彼らしき人物が講師をしている(原作2巻4話)。 原作ではポーカーフェイスだが、アニメ版では笑った顔がしばしば見られる。 文太(ぶんた) 声 - 浦和めぐみ 男子生徒の1人。坊主頭。 登場頻度は主要4生徒(わぴこ、千歳、秀一、葵)とぎょぴ以外では高い方であり、発言も多い。作中では葵と一緒にいることが多い。 アニメ版では第17話「作れ!イナ中プール」で、千歳がプール建設の為給食費を削り、貧相なものになってしまったことに対して「農作業に支障が出る」と文句を言っていた。 三太(さんた) 声 - 中友子 男子生徒の1人。 るみこ 声 - 瀬戸真由美 女子生徒の1人。お下げ頭。初期にはほとんどセリフがなかった上、作中に名前が出てくるのが遅かったが、人気投票(女の子部門)では6位と好成績だった。 朱子(あけこ) 声 - 國府田マリ子 女子生徒の1人。おかっぱ頭で眼鏡をかけている。料理が得意である。原作では彼女が主役の回があり、その時に弟が登場している。アニメ版に似たデザイン(彼女からメガネをとったデザイン)のモブキャラが登場するが、同一人物かは不明。 ?(名無し)→果名 賢太(はてな けんた) 名前の無いモブキャラの一人だが、人気投票(男の子部門)では7位という好成績だった。あるエピソードで自己紹介の時に「?でーす」と名乗り、初めて名無しであることに気付いて驚愕していた。その後、彼が主役の回で名前をつけてもらっていた。 なお、2年B組の生徒は主要4生徒以外は全員ちびキャラで、小学生のような容姿である。
※この「人間の生徒」の解説は、「きんぎょ注意報!」の解説の一部です。
「人間の生徒」を含む「きんぎょ注意報!」の記事については、「きんぎょ注意報!」の概要を参照ください。
- 人間の生徒のページへのリンク