サンジェルマン城の住人
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/05 17:56 UTC 版)
「超重神グラヴィオン」の記事における「サンジェルマン城の住人」の解説
クライン・サンドマン 声 - 速水奨 年齢不詳(外見は設定上30代後半)。メイドの居る城「サンジェルマン城」に住んでいる謎の大富豪。188cm。 独特の美学を持ち、キザで持って回ったセリフ回しが特徴。独特のポーズと共に「グランナイツの諸君、合神せよ!」と指示を出す。緑色の宝石がはまったステッキを所持しており、この宝石が超重剣の起動キーとなっている。 本名ジーク・エリクマイヤー。武装戦隊アースガルツの司令官である。司令官としては非常に優秀で、戦闘時にはグランナイツに冷静かつ適切な指示を出し、戦況に応じて新装備を提供している。また、何事もそつなく優雅にこなし、暴漢相手にも華麗に一蹴してしまう完璧振りを見せており、メイド達からは全面的な好意と信頼を受けている。一方、エイジの友人達を快く城に招き入れたり、海水浴や温泉旅行などのレクリエーションを企画すると言った気さくな一面も持つ。更には「一度言ってみたかった」と言ってグラヴィオンの合体にあわせて叫んだり、応援と称してメイド達に『合神! ゴッドグラヴィオン』を合唱させたり、スリッパで卓球をして様々な技を披露したりとかなりお茶目且つノリの良い性格でもある。 オーバーテクノロジーの塊であるグラヴィオンを建造したり、ゼラバイアの襲来を予期していたりと、当初から謎が多かった。ツヴァイでは、それらの謎の真相とともに秘められた過去が明らかになる。なお、劇中においては、18世紀のヨーロッパに実在した謎の男サンジェルマン伯爵と同一人物であることがほのめかされている。 実は地球人ではなく、別の星の住人(つまり宇宙人)である。惑星ランビアスの惑星セリアスの星間戦争に際し、自らが作り出した創星機「グランΣ」による環境の改善で両惑星を救うべく尽力していた。しかし義理の兄であるヒューギ・ゼラバイアが産み出した「ジェノサイドロン」によるセリアスの一方的な虐殺に反対した際、誤ってジェノサイドロンの制御システムを暴走させてしまう。それを止めるべくグランΣで出撃したものの、結局ジェノサイドロンはセリアスとランビアスの両方を滅ぼし、更には制御を失った破壊兵器「ゼラバイア」として宇宙に飛び立ってしまう。以来、この惨劇を引き起こした贖罪としてゼラバイアを止めるべく、不老不死となって永い時を生きてきた。もともと髪は金髪だったが、G因子を永久新陳代謝機能にしていたため、本来の金髪から紫色の髪になり、仮面によって記憶を継承するレイヴンのサポートを必要としていた。G因子を使う場合は不死身では無くなり、髪の色も本来の金髪に戻る。少なくとも1000年以上は生きており、地球の歴史に裏から干渉していた。 最終決戦の際にはG因子を開放して自らゴッドΣグラヴィオンで出撃。単身ゴーマ内部へ乗り込み、ヒューギとの一騎討ちに満身創痍になりながらも勝利する。その後、崩壊するゴーマと運命を共にして最後の贖罪を果たそうとしたが、アヤカの説得を受けて生きる事を決意する。 なお、同じ大張正己が監督を務める『獣装機攻ダンクーガノヴァ』の第6話にて、フィッツジェラルド大統領と共に出演している。 レイヴン 声 - 緑川光 仮面の男。180cm。サンドマンの右腕として彼の補佐やグランナイツの訓練を監督し、サンドマンからの信頼は非常に厚い。 常に沈着冷静だが、グランナイツのメンバーの中でも何故かエイジに対してだけは必要以上に厳しい態度に出たり処罰を行おうとする傾向が強く、斗牙とのパイロットとの差を突きつけたりした事もあり、それらはグランカイザーの無断使用や命令無視等という形で結果的に裏目に出てしまう事が多い。 第一期7話など、皆が沖縄に遊びに行っている時に自分だけ留守番を食らうと壊れ気味になったり、『ツヴァイ』3話で温泉の入浴券を貰って泣きながら喜んでいたりとおかしな所も見せる事がある。また、酒に酔い、テセラ、マリニア共々、自分達の不遇な立場に落ち込んでいたこともある(特に沖縄の件は『ツヴァイ』まで引き摺っていた)。 サンドマン同様に謎が多い人物である。 その正体は惑星ランビアス時代のジーク(サンドマン)の助手だった青年。しかしオリジナルは既に故人で、別の人間が仮面に記録されたレイヴンの記憶を継承し、歴代のレイヴンとしてサンドマンを補佐してきた。先代のレイヴンは琉菜の父親。現在のレイヴンはエイジの姉・紅アヤカ。仮面を付けている間は歴代のレイヴンの記憶を共有すると同時に、声もオリジナルのレイヴンのものになる。 オリジナルのレイヴンは、眼鏡をかけた青年。かつて惑星ランビアスにおいて、ジークと共にグランΣを製造した。紅アヤカ(しぐれ アヤカ) 声 - 根谷美智子 エイジの実姉で本作のキーマン。本来Gアタッカーに乗るはずだったのだが、G因子が薄かったせいでパイロットになれなかった。 正体は地球統合政府軍EFAの将校で、親友のミヅキと共にサンドマンの内偵を進めていた(エイジはその事を知らず、普通のOLをやっていたと思っていた)。しかし、サンドマンの抱える使命やゼラバイアの強大さについて知ったのを機に、EFAとしての自分を捨て、先代のレイヴンであった琉菜の父親からレイヴンの仮面を受け継ぐ事を決意。サンドマンの補佐やグランナイツの監督を務める事になった。 しかし、新たに加わった実弟であるエイジには、感情移入し過ぎた結果か、必要以上に厳しく接してしまっていた感がある。特にエイジが危険な目に遭遇した時にはレイヴンという役割を通り越して感情的になることがあり、彼の反抗心をかえって悪化させる事にも繋がっている。 仮面による変声と男装によってサンドマン以外の全員に男性と思われているが、『ツヴァイ』第2話で酔っ払ったミヅキに「あんたいい匂いがする。なんか懐かしいような…」と微かに疑念を持たれ、最終決戦前には彼女に正体を勘付かれていた。 秘密を共有する間柄になった事でサンドマンとの距離は近付いていった様で、サンドマンが一時期戦意を喪失した時は仮面を外して叱責し、自身が彼の代わりに戦おうとした事がサンドマンに再び戦う決意を与えた。最終決戦の際に自らの命を断とうとしたサンドマンをレイヴンではなくアヤカとして説得し、戦いの後はサンドマンと結婚式を挙げた。 テセラ 声 - 内川藍維 オペレーターメイド3人娘の1人でリーダー格。しっかり者で苦労性。真面目すぎる性格のため、些細なことで必要以上に思い悩む場合も多い。エイジがサンドマンを罵った時は思わず声を荒らげてマリニアに窘められる一幕もあった。一方、サンドマンの掛け声に聞き惚れたり遊園地のマスコットに心を奪われたりと言った意外な一面も持ち、その都度マリニアに驚かれている。酒癖は悪い。 チュイル 声 - 高橋美佳子 オペレーターメイド3人娘の1人。明るく華やかではあり武術も嗜んでいるが、場違いな発言をしてテセラに怒られることもしばしば。オペレーターメイドの中では最も子供っぽい性格だが、サンドマンの暴走にメイド達が全員陶酔する中でそのテンションに付いていけなかったり(サンドマンにグラヴィオンを歌で応援するよう指示された時はただ一人唖然としている。横にいたテセラの方は涎を垂らして見惚れていた。)と常識人の一面を見せることもある。しかしサンドマンに寄せる信頼は他のメイドと変わりなく、サンドマン復帰の際にはテセラ、マリニアと一緒になって泣いて喜んでいた。口癖は「ぱよっ!」。 マリニア 声 - 水樹奈々 オペレーターメイド3人娘の1人。オペレーターメイドの中では最も落ち着いた性格だが歌うことが好きなようで、サンドマンからカラオケマイクを渡された際には一番乗り気だった上に次回予告まで余韻を引き摺っていた。また、サンドマンの投げた薔薇がテセラの胸に挟まった時は鬼の形相で悔しがるなど、やはり彼女もサンドマンに陶酔する一人である。酒癖は悪い。 ブリギッタ 声 - 釘宮理恵 ちびメイド。元気でやんちゃな性格。エイジに懐いているが、彼を玩具にすることもしばしば。 エイジとのゲーム対決では負け知らずで、エィナ以外のグランナイツ5人をメイドにしたこともある。 アーニャ 声 - 間宮くるみ ちびメイド。礼儀正しく明るい性格。エイジに懐いている。レイヴンにも懐いているようで、ピクニックの際には一緒に弁当を食べていた。 セシル 声 - 大前茜 ちびメイド。非常に無口で照れ屋な性格。エイジに懐いている。 買い出しの際にゼラバイアとの戦闘に巻き込まれ命を落としかけたが、エイジに助けられて事なきを得た。このときの出来事が原因で、エイジは一時サンジェルマン城を離れている。 クッキー 声 - くまいもとこ 護衛メイドの隊長。女性であるにもかかわらず戦闘力は高く巨漢。大人二人、子供三人を背負って爆走できるほどの力持ち。サンドマンからの信頼も厚く、リィル外出時は運転手兼ボディガードを務める。また、グラヴィオンの戦闘時には、Gフォートレスのメインパイロットを務め、グランナイツの援護を務めることも多い。リィルへの忠義も厚く、彼女が城を抜け出す際にも協力し、責任は自分が取るというリィルに対し「叱られる時は一緒に叱られる」と応えた(但し、内心はサンドマンに叱られる事を恐れていた)。 トリア 声 - 桃井はるこ メカニックメイド。メカをこよなく愛する根っからの技術者。よく機体を大破させるグランナイツのメンバーに頭を痛めている。また、グラヴィオンの戦闘時には、Gフォートレスのサブパイロットを務め、グランナイツを援護することも多い。夢中になると周りが見えなくなる性格。チュイルとは仲が良い。また、サンジェルマン城を訪れた高須とは趣味趣向が合致した為に親しくなった。 サンドマンの依頼でグラヴィオン搭乗者の穴を埋める「グランファントムシステム」を作成。「グラヴィトンブレイカー」も彼女の作品である。グランナイツが離散した時は「泣いて悲しい気持ちから逃げたくない」と気丈に振る舞い、悲しみに暮れていたチュイルを励ましていた。 ディカ 声 - 中島沙樹 サンジェルマン城の看護メイド。医師としては優秀だが、マッドサイエンティストを思わせる、かなり危うい言動を発する事もあり、エイジを新型重力子メスの実験台にしようとした事も。無印では登場はしていたが台詞が付いたのは『ツヴァイ』になってから。 ローザ 声 - 根谷美智子 秘書メイド。登場回数は全メイド中最少。後ろ髪の三つ編みヘアスタイルと眼鏡が特徴。 スーパーロボット大戦OG -ジ・インスペクター-では、連邦代表の秘書として登場している。 ロロット リィルがいつも連れ歩いているフェレット。リィルにとっては初めての友達であり、彼女がアース・ガルツの面々に紹介されるまではサンドマン以外の唯一の理解者であった。 『ツヴァイ』第二話では泥酔したミヅキに酒を浴びせられて酔っ払い、ピンクに変色してしまった。更には斗牙の頭の上に乗ったままグランカイザーに搭乗してしまい、一緒に合神のポーズを取っていた。
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