ガングレイヴの人物
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ハリー・マクドゥエル 声 - 磯部勉(青年期 - 浜田賢二) ブラッディ・ハリーとも呼ばれるミレニオンのボス。 そのカリスマ性と頭脳により、ミレニオンの頂点に君臨する。直属の部下として四天王を従えている。現在は町の各所にオーグマン部隊を配備し、ミレニオンビルを中心に支配地域を着実に広げていた。しかし、先代のボスであるビッグダディの忘れ形見である浅葱ミカの抹殺の過程で現れたビヨンド・ザ・グレイヴ=ブランドン・ヒートの存在により、彼の牙城は崩壊していく。 組織に入る前は町のチンピラで、親友のブランドンたちと自由気ままな日々を過ごしていたが、とある事件でブランドン以外の仲間を失い、その際に遭遇したランディにミレニオン入りを志願する。当初は「自由」を愛する仲間想いの青年だったが、仲間を失ってミレニオン入りを決意してからは権力に固執するようになり、「好きなだけ奪い、好きなだけ与えられる」事を真の自由と認識し、それを得る為に手段を選ばなくなっていく。それ故、その頭脳とカリスマ性で組織から信頼と力を得るが、その裏では組織を裏切りボスの座を狙っており、ライトニングとの一件の後、密かにネクロライズ計画を水面下で推進していた。アニメ版ではそのネクロライズ計画の延長から、ゲーム版では異星文明との接触によって「シード」「オーグマン」の技術を得る。ベア・ウォーケンの娘で後の婚約者であるシェリーには、最初は打算から近付いたが、最終的には本物の愛情が芽生えていた。 ブランドンとは共に戦い上へ上がろうとした戦友だが、考えの違いから対立、決定的な亀裂を生み、自らの手で殺してしまう。その後は強引なやり方でビッグダディからボスの座を奪い、ミレニオンを掌握する。さらに「自分からブランドンを奪った」と言う逆恨みから、ダディに関連する人物を全て殺そうとする。 ゲームでは最後まで冷酷な悪役に徹し、都市の最上部でグレイヴを待ち受ける。最期はオーグマン化させたビッグダディとエイリアンヘッドまでグレイヴに倒され、「やれよ。今度はお前の番だ」とグレイヴに告げ、射殺される。 アニメ版では、ハリーがなぜ権力に固執するようになったのか等の核心部分の全貌が明かされる。ゲームと異なり、四天王が倒された後は反目する幹部のクーデターにより組織を追われ、切り札だったオーグマンはおろか、最愛の妻シェリーまで失い、これまでの暴挙の報いとばかりに全てを奪われた末に青春を過ごしたスラムへと逃げ延びる。そこでグレイヴと遭遇し、追手を切り抜ける為に共闘するも最後は致命傷を負う。同時にグレイヴ=ブランドンの真意を知った事で慟哭し、嘗て過ごした自由な時間に還る為に互いに銃を向け合う。 Dr.T / トキオカ 声 - 清川元夢 ネクロライズ研究の第一人者。本名はトキオカ。兄はビッグダディの執事であった。道義に外れた人生を過したことを後悔し、本名を捨てて「T」と名乗る。研究欲と暴力に抗うことが出来ず、とある組織(アニメではライトニング)に拉致され、長年ネクロライズを研究していた。組織壊滅後もミレニオンにてハリーの命令で研究を続けさせられていた。ブランドン自身の依頼により、死亡直後の彼にネクロライズを施す。この事をきっかけに組織から抜け出すことを決意。以降は長年に渡り、スラム街に潜伏していた。 グレイヴの身体の調整、デス・ホーラーの開発などでグレイヴをサポートするも、最期はミレニオンの襲撃で命を落とす。 アニメ版ではリーとの戦いでグレイヴの危機を救い、対スペリオール用特殊弾を渡して勝利に導くも、リーの攻撃で致命傷を負っており、グレイヴに最後の調整を施して息を引き取る。 ボブ・パウンドマックス 声 - 茶風林 ミレニオン四天王の一人。親友のバラッド・バード・リーと共にハリーに仕える。いつも食べ物を口にしており、好物はフライドチキン。普段の食事はもちろん、仕事中や四天王同士の会議中でもフライドチキンを頬張っている。元は細身の青年であったが、大食によって年々肥満が悪化、コレステロールの過剰摂取により死の危機に瀕していたが、スペリオールへの改造を受け九死に一生を得た。独自の情報網を利用した調査力があり、地獄耳とも言われる。スペリオール化では腹部がより肥大化し、いくつものプロペラで飛行する。アニメ版ではプロペラが一つしか無い。ファイナルデモリッションショットではデス・ホーラーから放たれる四発のミサイルで倒される。 バラッドバード・リー 声 - 小野坂昌也(ゲーム) / 子安武人(アニメ) ミレニオン四天王の一人。組織に入ったばかりのハリーと知り合い、仲間となる。殺人術の使い手で冷酷な性格。常に目を瞑ったような笑顔を浮かべている。服の中に隠し武器を仕込んでおり、格闘技も得意。父親は政治家ですでに故人。そのため、政財界への伝手が沢山ある。実は別勢力(アニメではライトニング)のスパイだったが、ハリーのカリスマ性に魅せられ忠実な部下となる。親友ボブの命を救うため、自らスペリオール技術の実験体となった。ボブの死後は更なる狂気に憑りつかれ、ゲームではDr.Tを、アニメではウィッジとゲーリーを殺害してミカを拉致し、グレイヴを地下鉄に誘き出す。四天王の中ではゲームとアニメではオーグマン形態が特に大きく異なる。アニメではグレイヴ達の乗る電車をオーグマン形態で追撃するも、Dr.Tが用意した対スペリオール用特殊弾を喰らって死亡した。ゲームではミカを電車から放り投げた後に外でグレイヴと対決する(電車から投げ出されたミカは文治に助けられた)。尚、リー戦でファイナルデモリッションショットを使うと、デス・ホーラーをバイクのように回転させながら全周囲に銃撃する技をリー一体の為に放つと言う珍妙なムービーが入る。 ベア・ウォーケン 声 - 大友龍三郎 ミレニオン四天王の一人。ビッグダディの忠臣で、ブランドンにとっては師匠とでも言うべき男。「オーバーキルズ」と言う精鋭部隊を従える。妻を早くから亡くし、男手一つで娘のシェリーを育ててきたため、自分の娘のことをとても大切に思っている。打算からシェリーに近づいてきたハリーを警戒するものの、彼に何かを感じ取り支援者となる。ビッグダディの死後も、ミレニオンを守るという意思からハリーの側近として組織に残った。刀を使った剣術を得意とし、その剣技はグレイヴの銃弾を真正面から斬り落とすほど。スペリオール化により無数の腕を操るようになる。日本文化を好み、侘・寂の精神を大切にしている(但し、本作の舞台は地球ではない)。好物は寿司。ゲーム、アニメ共に自身の道場にてグレイヴを待ち受けるが、ゲームでは道場の前に何故かいくつもの鳥居が立っていたりと、間違った日本観を覗かせる(また、わざわざ道場で待ち受けながら、変身と同時に道場を跡形も無く消し飛ばす)。ファイナルデモリッションショットではデス・ホーラーからロケットランチャーを撃たれ、直撃後に空が明るくなるほどの大爆発を起こす。 九頭 文治(くがしら ぶんじ) 声 - 立木文彦 ミレニオン四天王の一人。もとは「マッドネス文治」と呼ばれた一匹狼の殺し屋だったがブランドンの心意気に惚れ込み舎弟になる。ブランドンやハリーのことを「兄貴」と呼ぶ。彼の死後は自らの腕一本で四天王の座まで伸し上がり、ハリーの右腕として頭角を現す。無口で無愛想で無表情、ターゲットを家族諸共始末したり、自分の下に就いた部下を使えないという理由で殺すなど、四天王となった後はまさに冷酷非情の殺戮者であるが、それでもなお心中ではブランドンに対する友情とわだかまりが渦巻いている。ブランドンと同じく二丁の銃と素早い体捌きを駆使した戦法が得意。スペリオール化では外見こそ変化は無いが、グレイヴ以上の再生能力を得る。ファイナルデモリッションショットではデス・ホーラーの重機関銃によって蜂の巣にされる。『O.D.』では再登場を果たした。 アニメでは初の対決時には対死人兵士用の兵器でグレイヴを痛めつけるが、ミカを殺そうとした事に激怒したグレイヴに半殺しにされる。その後、ミレニオンを離れて零落れていたが、グレイヴと対等に戦う為に自らスペリオール化を志願。ミレニオン本部ビルのロビーにてグレイヴと死闘を繰り広げた後に倒された。 『G.O.R.E』では何者かの手によって復活を遂げる。 ビッグダディ / 浅葱(あさぎ) 声 - 家弓家正 ミレニオンの創始者で初代ボス。世の中の安寧と調和を求め、絶えず続く抗争を治める基板として裏社会にミレニオンを興す。ブランドンとは彼がミレニオンに入ったばかりの頃に知り合い、マリアを通じて親交を深め、陰ながら見守り息子のように思っていた。下っ端にまで心配りを欠かさず、大概の組織員とは固い絆で結ばれている。ハリーの手により、組織の存在意義が変貌しつつあることに危機感を抱いていた。ブランドンの死後、ケジメをつけるために単身ハリーの元へ乗り込むが返り討ちにあい死亡。 ゲーム版では後にハリーによってオーグマン化され、自我を失った巨大なオーグマンとなってグレイヴに襲い掛かる。ファイナルデモリッションショットではボブを倒したミサイルとベアを倒したロケットランチャーで倒される。グレイヴに負けた後はエイリアンヘッドの餌食となった。 浅葱 マリア(あさぎ マリア) 声 - 井上喜久子 ブランドンがただ一人愛した女性。養父が凶弾に倒れ、その親友であった浅葱(ビッグダディ)に引き取られる。ブランドンとは互いに恋心を抱いていたが、ブランドンやビッグダディの心情を汲み取り、やがてはビッグダディの妻となり一人の子供を授かる。そうなっても心の隅でブランドンを気にかけておりブランドンを心から愛していた。ブランドンがハリーに殺された事を知ると、単身復讐に向かうもビッグダディに諭される。この際にブランドンが生きていた事を知らされる(ネクロライズの件は伏せて、旅に出たと告げられた)。以降は田舎にて娘のミカ、ビッグダディの執事だったトキオカの三人で平穏に暮らしていたが、ミレニオンの襲撃に際してミカをブランドンの元へ向かわせ、自身は刺客と戦い、命を落とす、戒名『ブランドン・マリア』。 ゲームでは元遊女だが、アニメでは当初は大学生であり、街でチンピラに絡まれていた所をハリーとブランドンに助けられたことが出会いのきっかけとなった。 エイリアンヘッド その名の通り異星生命体であり、一作目のラストボス。オーグマン化したビッグダディを倒したグレイヴの前に突如現れ、ビッグダディを喰らった後に襲い掛かってくる。四つの目と頭部に巨大な口を持つ醜悪な顔だけの怪物で、額の辺りに小さな人型のエイリアンが同化している。作中ではこの存在についての説明は無いが、続編にて「シード」や「オーグマン」は異星文明の技術を用いたものであった事が明かされる。アニメ版では異星関連の設定は無く、オーグマンはネクロライズ計画の延長の産物とされている為、登場しない。尚、エイリアンヘッドとのラストバトルでファイナルデモリッションショットを使用すると、それまでのファイナルデモリッションショット4種類が全部放たれる。
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