広島平和記念資料館とは? わかりやすく解説

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ひろしま‐へいわきねんしりょうかん〔‐ヘイワキネンシレウクワン〕【広島平和記念資料館】

読み方:ひろしまへいわきねんしりょうかん

広島投下され原子爆弾による被害を示す資料展示する施設広島市平和記念公園敷地内にある。昭和30年(1955)開館設計丹下健三原爆資料館


広島平和記念資料館

名称: 広島平和記念資料館
ふりがな ひろしまへいわきねんしりょうかん
名称(棟):
名称(ふりがな):
番号 2489
種別1: 近代文化施設
国宝重文区分 重要文化財
指定年月日 2006.07.05(平成18.07.05)
員数(数): 1
員数(単位):
代表都道府県 広島県
都道府県 広島県広島市中区中島町1-3
所有者名:
指定基準 (一)意匠的に優秀なもの
管理団体名:
管理団体住所
管理団体指定年月日
構造形式 鉄筋コンクリート造建築面積1,351.06平方メートル二階建一部三階
時代区分 昭和
年代 昭和30(1955)
解説文: 広島平和記念資料館は、広島市平和記念公園中心施設であり、東西82メートル南北18メートル2階一部3階である。昭和24年実施され懸賞募集一等入選した丹下健三ら4名の案により、丹下健三実施設計し、26年2月着工30年8月24日開館した鉄筋コンクリート造で、特異な断面形状を持つ10本を弓形に二列配置した構造とし、2階南北面には繊細なルーバーを建て込み日本的性格付与している。
 広島平和記念資料館は、広島平和記念都市建設法に基づき最初に着手された平和記念施設で、ピロティ造形ルーバー意匠などに建築的特徴がよく示されている。国際的に高い評価受けた最初戦後建築であり、丹下健三出発点となる建築として重要である。

広島平和記念資料館

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/01/09 15:39 UTC 版)

広島平和記念資料館(ひろしまへいわきねんしりょうかん、: Hiroshima Peace Memorial Museum)は、広島県広島市中区に所在する博物館(平和博物館)である。「原爆資料館」(げんばくしりょうかん / もしくは「平和資料館」)とも称される。


注釈

  1. ^ この資料館では、できる限り多くの人々に見学してもらうために、入館料は1972年から44年間にわたって大人50円・高校生30円(中学生以下は現在と同じく無料)のまま据え置かれていた。値上げ前時点での年間の運営費は3億3600万円で、収入が5600万円とされていた。値上げで年間1億2800万円の増収を見込み、運営費の内、展示にかかるコストをまかなうことが出来るとされている[3][4]
  2. ^ 被爆当日は、現在の平和記念公園に相当する爆心地付近の中島地区の建物強制疎開の作業日になっており、朝からこの作業に動員されていた多数の中学高女生徒が、原爆の直撃を受け犠牲となった。
  3. ^ 原爆投下時、同支店の玄関の石に腰掛けて開店時間を待っていた女性(遺族や目撃者の証言からほぼ特定されている)の影が熱線により焼き付けられたとされていたが、正確には人体からの抽出物が黒い影状の染みを残したものである。戦後長い間同支店前にガラス張りケースを付け現状保存されていたが、「影」が日光の照射を受け時間の経過とともに薄くなったため資料館に移設された。現在はかなり見えにくくなっている。
  4. ^ 井上ひさしの戯曲を黒木和雄監督で映画化した「父と暮らせば」の登場人物「木下」(浅野忠信が演じた)のモデルでもある。
  5. ^ 今日、3棟一体の施設はランドスケープにおいて、広島市を東西に貫く平和大通りと直交する 原爆ドーム - 原爆死没者慰霊碑 - 広島平和記念資料館本館 の南北軸線を対称軸にした一見シンメトリーな配置に見えるが、改装前に西ウィングに建てられていた公会堂はル・コルビュジエソビエト・パレス計画案 [1] を模して、台形状のボリュームを持った建物であった。東ウィングの広島平和会館本館(現・広島平和記念資料館東館)の東西方向の柱間が7間であるのに対して、西ウィングの現・広島国際会議場の東西方向の柱間が9間であることに、その名残をとどめる。ただし、台形状のボリュームの公会堂と相互貫入する形で併設されていた「新広島ホテル」の部分は、右ウィングと相同の形状の東西南北7間の柱間を持っていた。[2] を参照のこと。
  6. ^ 非公式訪問であるが、トルドー首相はG7広島サミットでの滞在最終日の同月21日にも再び広島平和記念資料館を訪れた[35]
  7. ^ 核開発や原発事故などにより健康被害を受けた人々。

出典

  1. ^ 広島平和記念資料館条例
  2. ^ 広島市指定管理者制度
  3. ^ 入館料 200円に値上げ 原爆資料館 来年4月 広島市、市議会提案へ - 中国新聞 2015年9月2日
  4. ^ 広島・原爆資料館、入館料4倍に値上げ 44年ぶり、小中学生は現行通り無料 - 産経ニュース 2016年3月31日
  5. ^ 平和記念資料館を全面的にリニューアル - 公益財団法人 広島平和文化センター
  6. ^ a b ヒロシマを遺した男 ~原爆資料館 誕生秘話~ 情熱プレス - TSSテレビ新広島
  7. ^ NHK【ETV特集】ヒロシマ 爆心地の原子力平和利用博覧会 - NHK Eテレ
  8. ^ NHK 広島放送局 番組情報
  9. ^ 『フクシマとヒロシマ』 第3部 「平和利用」被爆地も一翼 - 中国新聞ヒロシマ平和メディアセンター
  10. ^ a b c d 『「ヒロシマの悲惨」 性格づくりへ第一歩 原爆資料館』 - 中国新聞 1967年5月7日 15ページ
  11. ^ 『中国新聞』1975年2月28日付 15ページ「新装の原爆資料館あすオープン 保存対策 特殊ガラスや収納庫」
  12. ^ a b 本館をリニューアルオープンしました”. 広島平和記念資料館 (2019年4月25日). 2023年4月22日閲覧。
  13. ^ 「原爆資料館、今夏50周年」『中国新聞』2005年6月27日付記事
  14. ^ Luli, van der Does; Kawano, Noriyuki (2019-12-17). “Online tourist reviews and accidental conveyors of memories of the atomic bomb”. Journal of Tourism and Cultural Change 0 (0): 1–18. doi:10.1080/14766825.2019.1702048. ISSN 1476-6825. https://doi.org/10.1080/14766825.2019.1702048. 
  15. ^ 広島の原爆資料館、入館者数が過去最多 オバマ氏効果か 朝日新聞、2017年2月27日閲覧。
  16. ^ 入館者数5千万人を突破/広島・原爆資料館”. 四国新聞 (2002年8月19日). 2017年12月2日閲覧。
  17. ^ 原爆資料館 入館6000万人 55年かけ達成”. ヒロシマ平和メディアセンター (2010年9月7日). 2017年12月2日閲覧。
  18. ^ 広島原爆資料館に7千万人 8月6日生まれの女性”. 日本経済新聞 (2017年9月24日). 2017年12月2日閲覧。
  19. ^ 広島市 「観光動向」 Archived 2015年1月11日, at the Wayback Machine. 閲覧 2015-1-10
  20. ^ 「地球上の全ての人が見るべきです」外国人に人気の日本の観光スポットランキング1位に「広島平和記念資料館」
  21. ^ 北崎諒子 (2014年7月5日). “「金閣」「清水」抑え外国人人気No.1「伏見稲荷」の理由は“朱と緑の魔界の神秘性””. 産経新聞. オリジナルの2014年7月5日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20140705201352/http://sankei.jp.msn.com/west/west_life/news/140705/wlf14070512000006-n2.htm 2014年7月5日閲覧。 
  22. ^ トリップアドバイザー Hiroshima Peace Memorial Museum 閲覧 2015-1-10
  23. ^ トリップアドバイザー TOP20 Must-see Attractions in Japan 閲覧 2015-1-10
  24. ^ ロンリープラネット 10 best places to visit in Japan
  25. ^ G7首脳は原爆資料館「本館」見た? 40分の訪問「内容明かさず」被爆者から不満”. Yahoo!Japan ニュース. 2023年5月19日閲覧。
  26. ^ G7史上初なのに完全非公開 原爆資料館での首脳たちを見せない「中途半端さ」の裏側」『東京新聞』、2023年5月20日。オリジナルの2023年5月22日時点におけるアーカイブ。
  27. ^ 中国新聞、「首相と8・6」
  28. ^ 朝日新聞DIGITAL 「怒るゲバラ、モンローはため息 広島・長崎に刻んだ思い」 閲覧 2021-08-05
  29. ^ 広島平和記念資料館 平和へのメッセージ[リンク切れ] 閲覧2011-7-20
  30. ^ Real Sound 「ジミー・ペイジの44年ぶりヒロシマ再訪 市川哲史が『伝説のツェッペリン初広島公演』を探る」
  31. ^ BARKS 「ジミー・ペイジ、『戦争は二度と起こしてはならない』」
  32. ^ [3] 毎日新聞 ムヒカ前大統領 広島訪問 原爆資料館で写真などに見入る
  33. ^ 中国新聞 ヒロシマ平和メディアセンター、「『共に核兵器のない世界を』原爆資料館芳名録に記す オバマ氏広島訪問」
  34. ^ [4] 朝日新聞 カザフスタン大統領、広島を初訪問 核なき世界へ演説
  35. ^ トルドー加首相 原爆資料館再訪 広島サミット閉幕日 「じっくり見たい」(中國新聞デジタル 2023年6月9日) - ウェイバックマシン(2023年6月19日アーカイブ分)
  36. ^ 平和記念資料館でG7首脳ら、それぞれの決意記す”. BBCニュース (2023年5月20日). 2023年5月21日閲覧。
  37. ^ 日本放送協会 (2023年5月20日). “G7サミット 各国首脳らが原爆資料館で記帳した内容を公表 | NHK”. NHKニュース. 2023年5月21日閲覧。
  38. ^ a b 広島市「広島平和記念資料館展示整備等基本計画を策定しました」
  39. ^ a b c 「こちら特捜部 広島平和記念資料館 被爆人形撤去へ 広がる波紋」(東京新聞2013年5月19日)
  40. ^ 被爆者姿のジオラマ模型撤去へ 広島平和記念資料館(朝日新聞2013年3月20日)
  41. ^ 長崎市. “C-5 核兵器開発・実験の被害者達”. 長崎原爆資料館公式ウェブサイト. 2019年9月9日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年8月16日閲覧。
  42. ^ C-5 第5回 広島平和記念資料館展示検討会議要旨”. 広島平和記念資料館公式ウェブサイト. 2018年8月16日閲覧。
  43. ^ 原爆資料館、18日から改修工事 展示内容を一部変更 - 朝日新聞 2014年3月17日
  44. ^ a b 広島平和記念資料館からのお知らせ リニューアル工事を行っています
  45. ^ a b c 『朝日新聞』(広島版)2015年1月1日付「+70広島の軌跡」。
  46. ^ a b c d 『朝日新聞』(大阪版)2011年8月2日付「被爆伝えた「顔」引退へ」。
  47. ^ a b c 『毎日新聞』2013年8月2日付。
  48. ^ 被爆人形:撤去反対の署名、広島原爆資料館へ(毎日新聞2013年6月6日)
  49. ^ Facebook『広島平和記念資料館「被爆再現人形」の撤去に反対する』
  50. ^ 原爆資料館の「被爆人形」はどうすべき? - Yahoo!ニュース 意識調査
  51. ^ 平和記念資料館の被爆再現人形の撤去について 広島市 平成26年(2014年)2月17日
  52. ^ オバマ大統領広島訪問直前に巻き起こった原爆資料館批判 NEWS ポストセブン 5月25日
  53. ^ 「シュモーハウス」開館へ 広島、1日から一般公開 - 47NEWS 2012年10月31日
  54. ^ 広島平和記念資料館シュモーハウスが開館します - 広島市 2012年10月29日
  55. ^ 被爆後の海外からの支援を紹介 シュモーハウスがオープン! - 広報ひろしま 市民と市政


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