原爆の絵運動とは? わかりやすく解説

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原爆の絵運動

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/07/09 20:24 UTC 版)

原爆の絵運動(げんばくのえうんどう)は、日本市民運動の一つ[1]広島市への原子爆弾投下被爆者である男性が、自作の原爆画をNHK中国本部(後のNHK広島放送局。以下、NHK広島と略)へ持ち込んだことをきっかけにして始められた。被爆者自身によって被爆後の広島市の惨状を絵に残し、被爆体験を後世に継承しようとする運動である。この運動によって集められた絵は、その後の21世紀に至るまで日本国内・日本国外の双方で被爆の実相を伝える役割を担っており[2]、大きな反響を呼んでいる。「市民の手で原爆の絵を残そう運動(しみんのてでげんばくのえをのこそううんどう)[3]」「市民が描いた原爆の絵(しみんがえがいたげんばくのえ)[4]」ともいう。


注釈

  1. ^ a b 鈴木 2021, p. 139より引用。
  2. ^ 小谷 1995, p. 247より引用。
  3. ^ 桜井 2005, p. 137より引用。
  4. ^ 広島平和文化センター 1985, p. 273より引用。
  5. ^ 広島平和記念資料館 2007, p. 167より引用。
  6. ^ 松原 1983, p. 106より引用。
  7. ^ a b 松原 1983, p. 176より引用。

出典

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  3. ^ a b 間宮章 (2012年7月29日). “第117回生涯現役講座 講演要旨”. 生涯現役かなざわ会. 2017年1月4日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年1月29日閲覧。
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  41. ^ NHK特集これがヒロシマだ 原爆の絵アメリカを行く”. NHK平和アーカイブ. 2016年12月29日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年1月29日閲覧。
  42. ^ 第20回(1982年度)”. 放送批評懇談会. 2021年8月6日閲覧。
  43. ^ 松原 1983, p. 97


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