Il-78
ミダス【Midās】
読み方:みだす
ギリシャ神話で、小アジアのフリギアの王。強欲から、触れるものすべてが黄金となる願いをかなえられたが、食物まで黄金となり、空腹のあまり元に戻してもらった。また、パンとアポロンの音楽の競演を審判して、パンを勝利者としたため、アポロンにより耳をロバに変えられたという。
ミダス【MIDAS】
ミダス 【Midas】
Midas
M.I.D.A.S.
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2016/06/13 07:05 UTC 版)
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M.I.D.A.S.は、スクウェア・エニックスのコンピュータゲーム『フロントミッション』シリーズに登場する架空の兵器。
目次
概要
Matter Irradiation type Dissociate Acceleration System(物質放射型分離加速システム)の略称。M.I.D.A.S.とは、金原子核線を発生させる装置(もしくは高エネルギー状態を維持する装置)のことで、必ずしも破壊兵器のみを意味するものではない。
また、同名の略称を持つUSN特殊放射線アラスカ研究所システムの 総称Mass Initerparticle Dissociation Antiproton Synthesizer(大質量素粒子間分離型反陽子生成機)のことも指す。
同名の略称であるが、金原子核応用理論に基づき設計された前者の装置と反物質の生成を目的とした後者のプロジェクトは全く関係無く、後者のプロジェクトの方が先に進行している。経緯は後に前者の破壊兵器としての側面が着目されたため、軍主導の開発となったため。軍高官が後者を無視して、同名の略称を付けるに到り、現場の混乱を招いている。ちなみに略称はギリシャ神話におけるミダス王の成事に由来する。
原理
M.I.D.A.S.は金原子核線理論を元に造られている。
本理論は沖縄海洋都市(O.C.U.日本)沖合における爆発事件以降、事実上凍結されたために、その詳細については未だに明らかにされていない。本項目では概要を述べる。
特殊な条件下で金原子を崩壊させることにより発生する金原子核線は、接触したほぼ全ての物質を結合崩壊させる。この反応に際してはウラン等の通常の核分裂反応よりも膨大なエネルギーを取り出すことが可能である。
また、一切の放射性物質を残存させず、崩壊元素が標準状態にて再構成することにより生成される多量の水素原子と、一部の金原子が一連の反応後に残されるのみである。これらの性質から、M.I.D.A.Sはエネルギー問題解決などの糸口として期待された。応用技術として、廃棄物処理や水素資源の回収、気体水素による風圧を利用したコジェネレーションを同時に行うという、革新的なシステムも提唱されていた。金原子核線の封じ込め技術の確立が非常に困難であるために、安全な制御に問題があった。
巻き込んだ物質をほぼ完全に消滅せしめることに加え、極めて"クリーンな"運用が可能であることから、兵器としての実用性も強く示唆されていた。2108年にL・クラムスコイ博士の後を継いだE・クラムスコイ博士が応用理論を確立させると、運用問題への対処法である封じ込め技術が実現に向かうことになった。
理論段階に過ぎなかった技術を実用段階にまで押し上げたE・クラムスコイ博士は一種の作られた天才であり、紛争の経過にも大きく関わっている。
使用方法
『FRONT MISSION3』においてクローズアップされたのはM.I.D.A.S.の破壊兵器としての側面であるが、前述したようにその名称は装置の総称であり、平和利用目的の理論も含む。
要するに、作中の言を借りて簡潔に述べるなら「地球に優しい核兵器」と言え、以下三点から従来の兵器を凌駕した効力を発揮できるとされる。
- 発展 現状のモデルでは核の威力を越えることは困難だが、発展すれば戦略核を越える事すら可能。
- 調整 将来的には効果範囲の調整すら可能とし、ピンポイントで一拠点を消滅させる戦術兵器としての運用も可能とされる。また、戦略兵器級としても、運用コストは従来の核より遥かに低減される。
- 実用 最大の特徴として、放射能が一切発生しないため、抑止力でない実用的な兵器としての運用が考えられる。
アラスカ研究所M.I.D.A.S.暴走事件
2112年7月8日、U.S.N.アラスカ特殊放射線研究所をテロ組織「グリムニル」が襲撃。目的は不明であったが、施設の暴走であったと推測される。
同組織の動向については、U.S.N.特殊作戦軍特殊分遣隊「バーゲスト」の調査により、事前から行動が予想されており、バーゲストは施設の襲撃を想定した防衛作戦を即座に展開。グリムニルの想定外の大規模なヴァンツァー部隊展開により一時劣勢となるが、危機にいち早く対応したストライク・ワイバーンズの増援により撃退に成功している。
アラスカ研究所地下に埋設された装置及びそれら全てを統御するシステムは兵器としてのM.I.D.A.S.とは発想が全く異なったものと言える。襲撃の際に外部からの不正な侵入・操作を受けシステムは制御不能となる。所長であるE.クラムスコイ博士の処置により暴走は最小限にこそ抑えられたものの、施設は崩壊。なお、最悪の形で暴走を引き起こした場合はアラスカ州のほぼ全土が消滅する規模の爆発が発生すると予想されていた。
事件後、U.S.N.による大規模な査問会が開かれたが、当時はM.I.D.A.S.の存在自体が軍の機密事項であり、この事件の関係者に処罰された者は皆無であった。
M.I.D.A.S.強奪に伴う騒乱
上記事件中の2112年7月9日、日本政府の承認下、日防軍がM.I.D.A.S.を強奪する。この際、直接の実行部隊として活動したのは機動急襲群である。U.S.N.側は上記事件の対応により混乱しており、その中での作戦実行から、グリムニルと呼応した動きとも取れる。
以下はM.I.D.A.S.争奪を要因、もしくは遠因とした環太平洋地域での紛争の総覧である。
横須賀M.I.D.A.S.爆発事故
同年10月31日、日防軍横須賀基地にて、極秘裏に研究が進められていたM.I.D.A.S.であるが、研究中であったM.I.D.A.S.が何らかの要因で爆発。この事故によって、列国を日本に注視させることになり、各国の諜報員が日本に集結している。
この際に暴発したM.I.D.A.S.は既に生成に成功されていたコピーであり、威力もオリジナルに劣るものであった。にもかかわらず、地下施設の大半を消滅させる威力を有し、本体の生成に関わっていた技術者の大半を失っている。
フィリピン内戦
O.C.U.の要請により、日本より搬出されたM.I.D.A.S.本体はOCUフィリピンのタール基地に搬入された。この際、M.I.D.A.S.統御のための周辺機器開発を行っていた生き残りの技術者も伴っている。この情報を察知したU.S.N.及び大漢中がM.I.D.A.S.奪取を企図して行動を開始。
大漢中はかねてより南沙諸島(スプラトリー諸島)の領有権を条件として、かねてより支援を行っていた元バマラム副大統領率いるフィリピン自由主義党に対し、大規模な支援を確約。これもあり、ミンダナオ島から北進を許されていなかった反政府軍は大規模なキャンペーンを開始。首都マニラの存在するルソン島まで迫った。
U.S.N.はミナエフ指揮下の元FIAによる基地急襲を行い、これらに対し恐怖を抱いたタール基地司令セマウンの独断により、M.I.D.A.S.をバタンガスに迫っていた大漢中艦隊に対し、投下。これにより大漢中艦隊は壊滅するも、爆発は沿岸部をもえぐり、市街地の半分近くを失う相当の被害を生じさせた。反政府軍は多数の兵員を失い、大漢中も以後介入を断念する。
なお、この際は大漢中も工作員の下、武村和輝をはじめとする傭兵によって急襲を行っている。(アリサ編)
フィリピン自由主義党
Philippines Liberalism Party
OCUからの独立を掲げ、現ラカン政権の打倒を目指す反政府組織。国力の整わない現状における早期独立はかえって害になるとのラカン大統領の考えに対し、第2副大統領バマラムが早期独立を主張し、自らを党首として立ち上げた組織である。
財界や大漢中の支援により、物資は充分に確保していたが、人員の不足から十分な戦力を揃えられず、ミンダナオ島を占拠するものの、その後のルソン島攻略において足止めを余儀なくされていた。政府発表によると誘拐や脅迫によって戦闘員を確保していたとのこと。
が、大漢中の支援により北上を開始。バナイ島拠点、ネグロス島要塞、大型揚陸母艦タガト・アハスを相次いで攻略後、ルソン島へ侵攻するも、M.I.D.A.S.投下により多大な損害を受け、目的の成就には至らなかった。
フィリピン軍
- ダガト・アハス
- フィリピン海軍の誇る超大型揚陸艦。ホバーを採用し、浅瀬の多い近海での活動を想定して設計されている。反面、燃費の問題からか長期間の航行は想定されていない。ダガト・アハスはタガログ語で海蛇の意。
大漢中内戦
大漢中内戦は直接M.I.D.A.S.が関わった騒乱ではないが、裏では技術者争奪の企図がなされていた。
FIA
連邦情報局(Federal Intelligence Agency)[1]のこと。 独自の実行部隊を持っている。
- パープルヘイズ[2]
日防軍クーデター
O.C.U.にM.I.D.A.S.本体を引き渡した日防軍であったが、オリジナルM.I.D.A.S.は強奪当時から沖縄海洋都市に秘蔵しており、引き渡したM.I.D.A.S.もコピーの一つであった。
日防軍強硬派はM.I.D.A.S.強奪に成功したものの、一向に行動を起こさない政府に業を煮やし、このオリジナルM.I.D.A.S.を切り札として、日本の世界的発言力強化を目的とした武力蜂起を行った。
日本国防軍
日防軍(略称、英語表記:Japan Defence Force)は現在の自衛隊を前身とした組織であり、史実をある程度踏襲した点が見られる。
国防三軍と国防統合軍から成る二重の指揮系統は、より効率的な運用を目指したものであるが、2112年時においては統合軍に与えられた権限の大きさから軍の独走を許してしまうことになる。国産WAPに関しては納入にあたって、西暦の下3桁を付けられるという慣習が存在する他、カスタマイズを施したオリジナル輸入品には独自に“97式-隼”等の呼称を付けている。
- 国防三軍
- 国防陸軍・国防海軍・国防空軍の総称。一般国民から見た日防軍と言えばこちらを指す。
- 国防統合軍
- 平時には休眠状態にあり、有事に際して三軍を召集し、人員を徴収して指揮に当たる。
- 機動強襲群(Mobile Assault Group)
- 有事にあたり、先行して行動を起こす他、国内の対テロ対策も兼ねる。
- 状況対策課(Situation Control Department)
- 機動強襲群の主実行部隊。特殊歩兵部隊の他、作戦行動にあたってはその都度WAP等の装備を使用している。
- 空中支援課(Air Support Department)[3]
沖縄海洋都市
メガフロートの一種であるが、船舶による曳航ではなく、各プライマリィブロックが自力航行してきた点で異なる。
事後の経緯
沖縄海洋都市において、P.B一つ諸共にオリジナルM.I.D.A.S.が失われたことによって騒乱は一応の終結を迎える。
エマ編
当事国の一つである日本はこの事件を大漢中とO.C.U.の謀略として、激しく非難。大漢中は反発するも、日本はO.C.U.から離脱する素振りさえ見せ、前代の友好国であるU.S.N.に接近した。 日本とU.S.N.の会談中、O.C.U.フィリピン政府の要請により、一連の紛争に大きく関わった武村和輝をはじめとする武装グループがシャトルで急襲。グループの一員でもあったE.クラムスコイ博士が会見の場を利用して、一連の紛争にすべての勢力が関わったという真相を暴露し、その席上でM.I.D.A.S.技術拡散防止を目的とする機構の打ち上げを発表する。
アリサ編
O.C.U.日本は紛争の被害者であるO.C.U.フィリピン政府に対し、謝罪をすると共に紛争当事者であるO.C.U.、U.S.N.、大漢中に対し激しい非難を送った。U.S.N.はこの声明に激しく反発。逆に大漢中は一連の紛争は日本とU.S.N.の陰謀であるとし、やはり反発した。一方、O.C.U.は一貫してノーコメントを貫いている。当事国同士の主張が食い違うなか、事態の解決には相応の時間がかかると見積もられている。
その後は、被爆国となった日本とフィリピンを中心として、技術の拡散を防止するための枠組みの設立が進められている。
一方、紛争の裏で暗躍したINに対しては何の処方もなされていないようで、ラーブヌイは更にプロジェクトを推し進めている。
脚注
外部リンク
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ミダース

ギリシア神話の中でミダース(古希: Μίδας, Midās)は、プリュギア(Phrygia)の都市ペシヌス(Pessinus)の王[注釈 1]。長母音を省略してミダスとも表記される。触ったもの全てを黄金に変える能力("Midas touch")のため広く知られている。
ミダースは子供の頃にゴルディアース(Gordias)と彼を夫とする女神キュベレー(Cybele)の養子となった。ミダースは、快楽主義者、そして優れたバラの庭師[注釈 2] として知られていた。また彼には残忍に人を殺したリテュエルセース(Lityerses)という一人の息子がいた[1]。しかし、神話の中には、代わりにゾエ(Zoë)「生命」という娘がいたとするものもある。
童話『王様の耳はロバの耳』で、耳がロバになってしまった王様としても有名。
神託の命令に従って人々に迎え入れられ、王とされた貧しい農夫ゴルディアース(Gordias)の神話については、en:Gordiasを参照。
歴史的背景
歴史的には、ミダースは紀元前8世紀後期のプリュギアの王として知られている。プリュギアには「ミダース」という名前を持った多くの王がいた。彼は紀元前709年と推定されるアッシリアのサルゴン2世の同盟者リストから知られているムシュキ(Mushki)の王ミタ(Mita)と同一人物とみられる。
王墓
1957年にペンシルベニア大学に関係する考古学者たちは、古代ゴルディオン(Gordium)(現在のトルコ、ヤッスホユック(Yassihöyük))の遺跡の中の大きな古墳(高さ53m、直径約300m)の中心の墓室を開いた。彼らは、紀元前8世紀初期の王族の墓を発見し、そこには、葬祭の遺物と「今までに発掘された鉄器時代の飲み物容器の最良のコレクション」[2]がそろっていた。その遺跡と関連付けるはっきりとした文献はないが、それは広く「ミダース王の墓」と呼ばれている(ペンシルベニア大学)。しかし、その後の調査から、この埋葬用の遺跡が、紀元前7世紀初期のキンメリア人の侵略より後に建設されたことはありえないということが示された。それゆえ、今では、ミダースより前の王のための遺跡であると信じられている。
ミダス・シェヒル(Midas Sehri)にあって、完全には解読されていないプリュギアの碑文の「ミダ」という言葉に基づいて、19世紀に「ミダース王の墓」とされたものは、今日では墓としてではなく、キュベレーに捧げられた場所と解釈されている。
神話
ある時、ディオニューソスは、彼の年老いた教師でありかつ養父であるシーレーノスが行方不明であることに気づいた。シーレーノスはワインを飲んでいて、酔っぱらってぶらついていたところを農民たちに発見され、彼らの手によってシーレーノスは王であるミダースのもとへ運ばれた(あるいは、シーレーノスはミダースのバラ園で酔いつぶれていた)。ミダースは、シーレーノスとわかって手厚くもてなし、10昼夜の間礼儀正しく歓待し、一方、シーレーノスはミダースと彼の友人を物語と歌で楽しませた。11日目に、ミダースはシーレーノスをディオニューソスに返した。ディオニューソスは、ミダースに対して彼が望むどんな報酬でも選択するよう言い、ミダースは、彼が触れるものすべてが黄金に変わるよう頼んだ。ミダースは彼の新しい力を喜び、それを急いで試した。彼がオークの小枝と石に触れると、両方とも金に変わった。狂喜して、彼は家に帰るとすぐに、使用人に豪華な食事をテーブルに用意するよう命じた。「そのようにリューディアの王ミダースは、触れるものすべてを黄金に変えられることを知ったとき、最初は誇らしさに得意がった。しかし、食べ物が硬くなり、飲み物が黄金の氷に固まるのを見たそのとき、ミダースはこの贈り物が破滅のもとであることを悟り、黄金を強く嫌悪しながら彼の願い事を呪った」[3]。ナサニエル・ホーソーンによって語られたバージョンでは、ミダースは彼の娘(マリーゴールドという名がついている)にさわったとき、彼女が彫像に変わってそのことに気づいた。
今となっては、彼は自分が望んだ贈り物を憎んだ。彼は、飢餓から解放されることを願いながら、ディオニューソスに祈った。ディオニューソスは聞き入れ、ミダースにパクトーロス川で行水するよう言った。ミダースはその通り川の水に触れると、力は川に移り、そして、川砂は黄金に変わった。この神話は、パクトーロス川になぜ砂金がそれほど豊富かということと、この因果関係についての神話のもととなったことが明らかな、ミダースを祖先だと主張する王朝の富について説明するものだった。おそらく黄金だけが富の源泉となる唯一の金属ではなかった。「プリュギア人でキュベレーの息子ミダース王は、黒鉛と白鉛を初めて発見した」[4]。
ミダースは、富と贅沢を憎んで、田舎へ引っ越して、田園の神 パーンの崇拝者になった[注釈 3]。ローマの神話収集家たちは[5]、彼の音楽の家庭教師はオルペウスだったと主張する。ある時、パーンは大胆にも、彼の音楽とアポローンのそれの優劣を争って、竪琴の神アポローンに演奏技能についての試合を挑んだ。トモーロス (山の神)が、審判に選ばれた。パーンはパイプを吹き、彼の素朴なメロディーは、彼自身とたまたま居合わせた彼の誠実な支持者ミダースに大変な満足感を与えたのだった。その次に、アポローンが竪琴を弾いた。トモーロスは即座にアポローンに勝利を与え、ミダース以外はその判定に同意したが、彼は同意せず、判定の公平さに疑問を唱えた。アポローンはそのような堕落した耳に我慢できず、ミダース王の耳をロバの耳にしてしまった。王はこの災難に心痛し、たくさんのターバンすなわち頭飾りで不幸を隠そうとした。しかし、彼の理髪師は、もちろん秘密を知った。理髪師はそれをしゃべらないよう言われたが、秘密を守ることができず、草原に出かけて、地面に穴を掘って、そこに話をささやき、そしてすっかり穴を覆った。しばらくすると葦の濃い群生地が草原に出現して、「王様の耳は、ロバの耳」と言い出した。家来の何人かがこれを聞いて、うわさをし始めた。ミダースは、誰が話したか探し出して殺そうとしたがやめた。彼があり方を改めたことを完璧に示したので、アポローンがやって来て、彼に再び普通の耳を与えた。
サラ・モリスは、ロバの耳はミラのTarkasnawa(ギリシア語でTarkondemos)王によって設けられたヒッタイトの楔形文字とルウィ語の象形文字の両方で刻まれた印章にある青銅器時代の王族の象徴だったと論証した。この関連では、その神話は異国風の象徴をギリシア人に対して正当化しているように見える。
脚注
注釈
- ^ 統治者名ミダースとゴルディアースは、歴史上のプリュギアでは逆になる。ヘロドトスはクロエススの宮廷での「ミダースの息子ゴルディアースの息子」アドラストゥスの逸話を語っている(i.14)。
- ^ バラは他にはギリシア神話に現れないので、これはヘレニズム時代の改変に違いない。バラの庭は、ペルシアを手本として取り入れられた。バラはロドス島とキュプロスのアフロディーテーと結びつけて考えられた[要出典]。
- ^ この神話は、ミダースを異なった筋書きの中に置いている。「ミダースには好色家の血が流れており、それは彼の耳の形から明らかである。」というのが、いつも信頼できるとは限らないが神話の宝庫である『テュアナのアポロニオス伝』(vi.27) の中でのフィロストラトスの主張である。(on-line)(英語版)
出典
- ^ テオクリトス『牧歌』第10歌「刈り入れ人」4への古註(カール・ケレーニイ『ギリシアの神話 ―英雄の時代』p.241)。
- ^ サイエンス・ニューズ, "ミダース王の現代の会葬者"(英語版)
- ^ クラウディアヌス,, 『反ルフィヌス』In Rufinum.
- ^ ヒュギーヌス, 『Fabulae』274
- ^ キケロ『予言について』i.36; ウァレリウス・マクシムス, i.6.3; オウィディウス, 『変身物語』, xi.92f.
参考文献
- ロバート・グレーヴズ The Greek Myths, 83.a-g. rev.ed, 1960.
- ロバート・グレーヴズ 『抄訳・ギリシア神話』椋田直子訳、PHP新書, 2004
- カール・ケレーニイ『ギリシアの神話 ―英雄の時代』植田兼義訳、中公文庫, 1985
- Sarah Morris, "Midas as Mule: Anatolia in Greek Myth and Phrygian Kingship" (abstract)(英語版), アメリカ言語学会年次会議, 2004.
- The "Tomb of Midas"(英語版)
- Calos Parada, "Midas"(英語版)、神話上のミダースからの歴史上のミダースの分離
- ナサニエル・ホーソーン『ワンダ・ブック』(ギリシャ神話集)
関連項目

- ミダース王の物語は、他の人々によっていくつかのバリエーションをもって語られている。ジョン・ドライデンは、ジェフリー・チョーサーの『バースの女房の物語』(Wife of Bath's Tale)の中で、ミダースの王妃であるキミ(Kymi)のDemodike(あるいはHermodike)を秘密の密告者としている。
- ミダス (小惑星)
- ミダス (バンド)
MIDAS
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/13 09:11 UTC 版)
「シルフドラグーン ゼロ」の記事における「MIDAS」の解説
謎に包まれたナノマシン群。あらゆる物質に寄生して解析・分解し、そうして得られた情報と資源を自らの生産活動に利用する。その活動は極めて活発で、ひとたびMIDASによって汚染されればどのような手段を以てしても逃れる事は出来ず、MIDASの一部として取り込まれてしまう。ナノマシンという特性上、単純に破壊するだけではその残骸さえ資源として利用することで、何度でも復活してしまう。よって、高火力の攻撃によって一粒残らず蒸発させる事でしかMIDASを倒す事はできない。現状、このような兵装を実現しているのはドラグーンのみである。
※この「MIDAS」の解説は、「シルフドラグーン ゼロ」の解説の一部です。
「MIDAS」を含む「シルフドラグーン ゼロ」の記事については、「シルフドラグーン ゼロ」の概要を参照ください。
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