ロバの耳
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/16 02:21 UTC 版)
さらに『三国遺事』紀異・景文大王条にはミダス王の伝説の「王様の耳はロバの耳」の一節に良く似た話を伝えている。 景文王が即位した後、王の耳が急に長くなり、ロバの耳のようになった。妃や宮人は誰も気付かなかったが、唯一、王の帽子を作る職人がこのことに気付いてしまった。職人は誰にもこのことを話さなかったが、死ぬ間際になって道林寺の誰も来ない竹林に行き、竹に向かって「王の耳はロバのようだ! 」と叫んだ。その後、風が吹くと竹が「王の耳はロバのようだ」と鳴るようになった。これを苦々しく思った王は竹を伐りとって山茱萸を植えさせたところ、風が吹いても「王の耳は長い」とだけ聞こえるようになった。
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