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釈迦如来

(覚皇 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/06/15 06:51 UTC 版)

釈迦如来
国宝木造釈迦如来坐像(室生寺
釈迦如来
梵名 शाक्यमुनि
別名 釈迦牟尼仏
釈迦牟尼如来
釈迦牟尼世尊
釈尊
牟尼
釈迦尊
種字  バク
真言・陀羅尼 ノウマクサンマンダ・ボダナン・バク
経典 法華経
信仰 上座部仏教
大乗仏教
浄土 霊山浄土
関連項目 多宝如来
文殊菩薩
普賢菩薩
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釈迦如来(しゃかにょらい)は、歴史的に実在した仏陀であり、仏教の開祖であるゴータマ・シッダッタ(ゴータマ・シッダールタ、ガウタマ・シッダールタ、瞿曇悉達多)の如来としての名。釈迦牟尼仏、釈迦牟尼如来、釈迦牟尼世尊に同じ。

仏教史における釈迦如来

上座部仏教

上座部仏教では、理仏[1]ではない、歴史上に実在した釈迦生身如来を指す。大乗仏教のように超人的な存在であったとは解釈しない。

大乗仏教

大乗仏教では三身説をとるが、姿・形をもたない宇宙の真理たる法身仏、有始・無終の存在で衆生を救う仏である報身仏(人間に対する方便として人の姿をして現れることもある)に対して、応身仏である釈迦如来は衆生を救うため人間としてこの世に現れた仏であると説明される。

釈迦を単なる人間ではなく超人的存在と捉える三身説は、キリスト教三位一体論両性説(神の子イエスは人間を救うため受肉してこの世に現れた存在であるという教義)とよく比較研究されることが多いが、キリスト教では「イエスは人間である」という説や三位一体論を否定する教派は異端として完全に排斥されたが、仏教では「釈迦は人間である」という教派が完全に消滅することはなく(上座部仏教)、大乗仏教の各教派内でも「釈迦は何者であったか」という認識が教派ごとに異なることから、植田重雄三身説三位一体論を単純に比較することは難しいと論じている[2]

法華経』では、釈迦は現世に現れる前から既に仏陀であり、衆生を救うため受肉し人間としてこの世に現れたが(応身仏)、入滅後は法身仏として存在していると解釈する(久遠常住)。

阿弥陀経』は釈迦如来が阿弥陀如来と西方浄土について説くという内容だが、阿弥陀如来への帰依を最重視する浄土真宗では、釈迦如来は阿弥陀如来の存在を説くために現れた存在だと解釈される。

伝承による釈迦如来の過去世

スメーダ(『ブッダワンサ(仏種生経)』『ジャータカ』)
燃燈仏のもとで修行していた行者。燃燈仏から、未来に仏陀になると予言される。
浄幢菩薩(『ラリタヴィスタラ(方広大荘厳経)』)
スメーダが輪廻転生を繰り返し、兜率天に生まれた姿。釈迦の前世。
長邦(『観世音菩薩往生浄土本縁経』)
バラモン僧。早離(そうり)、速離(そくり)という子がおり、それぞれ観音菩薩勢至菩薩となる。

仏像としての釈迦如来

釈迦如来を表す梵字

釈迦如来は、インド以来、広く仏教の流布した地域で造像されるようになった。その中心は、実在の釈迦の伝記としての仏伝を絵解き風に造形化したもの、あるいは、その一場面を単独で造像したものなどであった。

日本では、誕生像、苦行像、降魔像、説法像、涅槃像などとして造像が行なわれた。なかでも説法像が一番一般的な造形であり、説法印などによって、釈迦が法を説く姿を表現している。

作例としては、奈良の法隆寺金堂、京都の蟹満寺の銅像、奈良の室生寺金堂、京都の大報恩寺の木像などが著名となっている。また、京都清凉寺の瑞像を模した清凉寺式釈迦如来も広範に流布している形式である。

釈迦三尊として祭壇に置かれる場合が多く、脇侍文殊菩薩普賢菩薩が多い。法華宗日蓮宗では三宝尊一塔両尊の形式がとられることが多い。これは中心が題目の書かれた多宝塔宝塔)で両脇に釈迦如来と多宝如来が祭祀者から見て左右に並び、その下にとしての日蓮像がある。

主な釈迦如来像

国宝
重要文化財・その他

舎利信仰

日本では、タイあるいはスリランカ政府より公式贈呈された遺骨が、浅草寺道成寺覚王山日泰寺釈迦山大菩提寺に祀られている。

フィクションにおける釈迦如来

釈迦如来にちなむ事物

  • 釈迦牟尼(にくるべ)という苗字がある。

関連項目

脚注

出典

  1. ^ 『理仏性』 - コトバンク
  2. ^ 植田重雄「宗教学的見地における仏身論」(1976年)
  3. ^ 『釈迦八相』 - コトバンク



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