りょうじゅ‐せん〔リヤウジユ‐〕【霊鷲山】
霊鷲山
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霊鷲山(りょうじゅせん、名称については後述)は、インドのビハール州のほぼ中央に位置する山。現在のラージギルの東方にあるSaila-giriの南面の山腹にあり、北緯25度0分7秒 東経85度26分48秒 / 北緯25.00194度 東経85.44667度座標: 北緯25度0分7秒 東経85度26分48秒 / 北緯25.00194度 東経85.44667度にある。現在はチャタ(Chata)山と呼ばれている。
- 1 霊鷲山とは
- 2 霊鷲山の概要
霊鷲山
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/01/05 07:52 UTC 版)
「大般涅槃経 (上座部)」の記事における「霊鷲山」の解説
王舎城のアジャータサットゥ王が、バラモンであるヴァッサカーラという大臣を使わし、霊鷲山にいる釈迦の元に送り、自分のヴァッジ国侵略計画について伺いを立てさせる。 釈迦は、ヴァッジ族が、 しばしば「会議」を開き、多くの人が参集する間は、繁栄し、衰亡は無い 「協同」して集合・行動し、為すべきことを為している間は、繁栄し、衰亡は無い 「旧来の法」に従って行動する間は、繁栄し、衰亡は無い 「古老の人々」を崇敬し、彼らの言葉を聴いている間は、繁栄し、衰亡は無い 「良家の婦女・童女」を暴力的に拘留しない間は、繁栄し、衰亡は無い 「霊域」を崇敬し、供物を絶やさない間は、繁栄し、衰亡は無い 「真人」(尊敬されるべき修行者)達を正当に保護・防御する間は、繁栄し、衰亡は無い と答える。 ヴァッサカーラは、そうした7つの法を備えているのでは、戦争で侵略するのは困難であり、外交・離間という手段を用いなければならない、と述べて帰っていく。 次に、釈迦はアーナンダに指示し、王舎城周辺にいる全ての修行僧を、会堂に集めさせ、「衰亡を来たさないための7つの法」として、先に述べたことを言葉を変えて反復する。 すなわち、修行僧たちが、 しばしば「会議」を開き、多くの人が参集する間は、繁栄し、衰亡は無い 「協同」して集合・行動し、為すべきことを為している間は、繁栄し、衰亡は無い 「旧来の法」に従って行動する間は、繁栄し、衰亡は無い 「古老の人々」を崇敬し、彼らの言葉を聴いている間は、繁栄し、衰亡は無い 「愛執」に支配されない間は、繁栄し、衰亡は無い 「林間に住む」のを望んでいる間は、繁栄し、衰亡は無い 「他の修行僧」達を思いやる間は、繁栄し、衰亡は無い と述べる。 更に、関連付けて、他の「衰亡を来たさないための7つの法」として、 「動作」を喜ばず、楽しまない間は、繁栄し、衰亡は無い 「談話」を喜ばず、楽しまない間は、繁栄し、衰亡は無い 「睡眠」を喜ばず、楽しまない間は、繁栄し、衰亡は無い 「社交」を喜ばず、楽しまない間は、繁栄し、衰亡は無い 「悪い欲望」に支配されない間は、繁栄し、衰亡は無い 「悪友」を持たない間は、繁栄し、衰亡は無い 「慢心」に陥らない間は、繁栄し、衰亡は無い を述べ、更に、他の「衰亡を来たさないための7つの法」として、 信 愧(は)じる心 愧(は)じ 博学 努力 安定 智慧 を挙げ、更に、他の「衰亡を来たさないための7つの法」(七覚支)として、 よく思いをこらす よく法を選び分ける よく努力する よく喜びに満ち足りる 心身が軽やかになる 精神統一 心の平静安定 を挙げ、更に、他の「衰亡を来たさないための7つの法」として、 無常 非我 不浄 厭 捨 離 止滅 を挙げ、更に、他の「衰亡を来たさないための6つの法」として、 身 口 意 戒 定 慧 を挙げる。 こうして、釈迦は、霊鷲山にいる間、修行僧たちに、 「戒律」 「精神統一」 「智慧」 「戒律」を伴う「精神統一」 「精神統一」を伴う「智慧」 「智慧」を伴う「修養された心」 「修養された心」による「種々の煩悩(汚れ)からの解脱」 といった「法に関する講話」を行った。
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