原料・製法
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2015/11/22 04:49 UTC 版)
LVLの製法は合板と非常によく似ており、まず丸太をかつらむきの要領で薄い板(突板、Veneer)にし、乾燥、裁断したものを貼り合わせて作られる。このため合板と共通の製造施設を使って作られる場合が多い。 合板とLVLの違いは、各層の繊維の向きである。合板はその名がいうように板であり、平面的な均質性を得るため各層の繊維の向きを直交させている。これに対してLVLは、おもに柱や梁など長い棒状のものとして利用されることを前提に、長さ方向の強度を優先して作られている。幅方向の変形を防ぐために長さ方向と直交する層を挿入することもあるが、各層の繊維は基本的には長さ方向にそろえられている。製法が似ているためかつては平行合板とも呼ばれたが、「板」というよりは棒である(ただし板状の製品もある)。 材料は、針葉樹、広葉樹とも利用可能であり、間伐材なども利用可能である。
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原料・製法
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/06/17 14:55 UTC 版)
サン=ネクテールは牛乳を原料としてつくられ、乳牛の品種は地元産のサレール牛を使用する。無殺菌の生乳を使う場合と殺菌乳を使う場合があり、無殺菌の方が個性的な仕上がりになるという。 牛乳を摂氏32度に加熱してから酵素を加えカードとした後に細かく切り分けて水気を切る。その後型にまとめて圧縮し、両面に塩を加えさらに圧縮する。この後は網の台にのせて2日ほど乾燥させてから熟成室で熟成させる。熟成の際、最初の3週間は適宜裏返しつつ塩水で表面を洗う。熟成期間は6週間から8週間。フェルミエ(農家による完全な自家製)では熟成に際して藁の上で熟成させるケースがあり、この場合は非常にクセの強い香りを帯びるようになる。
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原料・製法
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/01 05:14 UTC 版)
「配向性ストランドボード」の記事における「原料・製法」の解説
もともとOSBは、アスペン(ポプラの一種。北米の未利用樹種)など、柔らかで曲げ強度も低いため、そのままでは建材として利用しづらい低質の広葉樹を加工して、構造用の材料に使用できるよう転換させたものである。具体的には、木材を薄い削片状にしてから乾燥させ、熱硬化性接着剤とともに積層し、高温のプレス処理を経て強固な板材にしている。削片状のエレメントは、パーティクルボードに用いられるものより面積が大きく薄い形状をしており、木材の異方性をより多く残している。なお、その見た目の印象から、OSBは端材や廃材のリサイクル品だと誤解されることも多いが、あまり使い道のなかったアスペンを使うために開発された技術であるため、材料のアスペンは、ほとんどの場合新品の丸太である。 使用される接着剤としては、構造用合板と同様にフェノール系やイソシアネート系のものが一般的である。前者は熱硬化反応を実現させる架橋剤としてホルムアルデヒドを含む。本来、フェノール樹脂は化学的に安定なので、熱硬化反応で消費されたホルムアルデヒドはフェノール樹脂の分子の一部として化学的に固定され、樹脂の分解などによって放散されることは少ない。しかしかつては、硬化反応を促進するため過剰にホルムアルデヒドを加える例があり、反応で余ったものはボードから放散されるのでシックハウス症候群の原因と指摘されていた。近年は必要十分な量を加えるよう正確に管理されており、JASの認定を受けたF☆☆☆☆のものであれば、構造用のみならず人が直接触れることもある内装仕上げに用いることも建築基準法で認められている。なお、イソシアネート系接着剤は、最初からホルムアルデヒドも、また化学的分解などによってホルムアルデヒドになりうる成分も含んでいない。 イソシアネート系接着剤はやや高価であるが、接着剤の主剤成分を架橋反応で硬化させるのみならず、木材の主成分であるセルロースの水酸基とも反応し化学結合によって木材の繊維と強固に固着するので、所定の接着強度を実現するための必要量が少なくてすみ、反応速度も比較的早いので工場での生産性を高めるというメリットがある。材料代は高くても生産コストの引き下げ効果のほうが大きい場合もあり、さらに、ほぼ無色であり見た目を損なわないこと、そして前述のようにホルムアルデヒドを含まないので「ホルムアルデヒド不使用」と明記して製造販売することがJASで認められているという商業的な付加価値もあるので、OSBのみならず他の木材接着の分野でも採用が広がっている。 軟弱な木材をいったん薄いエレメントに加工し、接着剤とともに加圧成形で丈夫な構造材に転換するというアイデアで製造された初期の製品のボードは、ウェハーボードと呼ばれエレメントの向きはランダムであった。しかし、その後の研究で、エレメントの強度の異方性を積極的に利用し、その向きを層ごとに直交するよう制御したほうがボードの強度や寸法安定性が増すとわかったので、各メーカーが、その技術を取り入れるようになった。こうして新たに商品化されたボードでは、エレメントが従来のようなランダム配置ではなく管理されていることを明示するため、「配向性(oriented)」という言葉が名称に加えられた。ウェハーボードを生産している工場はわずかに残存しているが、ほとんどがOSBに切り替わっている。なお、エレメントの向きはあくまでも確率的なものであるから、合板のように正確に直交しているわけではない。これはOSBの欠点ではなく、斜め方向のエレメントはボート内で筋交いのような働きをするので、層ごとにエレメントをほぼ直交させつつも、角度に適度なばらつきを持たせるよう生産工程を管理することは、後述の面内せん断力強度を高めるため重要である。 また北米産(主要生産地はカナダ)のOSBの大部分は、現地で豊富に入手できる安価な広葉樹を使用しているが、地域によって樹種は多少異なっており、また単一の樹種を使っているとも限らない。メーカーごとに、複数の樹種をどういう割合でブレンドするかなどについても独自のノウハウを持っている。一方、ヨーロッパで生産されているOSBでは、広葉樹よりもむしろ入手しやすいヨーロッパアカマツを使用し、こちらは単一の樹種を材料としている例が多い。近年は、生育の早いユーカリやポプラ(北米から持ち込まれたアスペン)を用いたものが、中国や東南アジアで生産されている。単純な木材として比較するなら、アスペンはヨーロッパアカマツよりも軟弱であるが、OSBに加工する工程において十分な強度が付加されており、JASあるいは各国の品質規格を満たしている製品であれば、エレメントの素材が何であるにせよ構造材として必要な特性は保証されている。見た目の色あいなどは、素材や製法によって異なる。
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原料・製法
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/07/18 20:08 UTC 版)
原料とする牛乳は搾乳後48時間以内のもので、低温殺菌したものを利用する。摂氏30-35度に加熱し、牛乳に酵素を加えカードとした後に細かく切り分けて型に入れて水気を切る。その後1日程度おいてから取り出し塩を加え再度型に戻す。さらに1日程度してから型から抜き、台の上で2日ほど乾燥させる。この後に串で差してアオカビを内部に埋め込む。串で差すことにより内部のカビに酸素を供給できる。 その後は熟成室で熟成させるが、熟成期間は最低28日 - 2ヶ月程度で、通常2ヶ月とされる。2ヶ月ほどで内部にアオカビが広がり、表皮にも白、青、赤のカビを帯びるようになる。
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原料・製法
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/10/06 09:19 UTC 版)
「ブルー・ドーヴェルニュ」の記事における「原料・製法」の解説
ブルー・ドーヴェルニュは牛乳を原料としてつくられるが、乳牛の品種はかつては地元産の牛を使用していた。しかし1975年にAOC認定された際には牛の品種は問われなかった。また、殺菌乳を使うことにより、万人受けする食べやすいブルーチーズという評価を受けるようになった。 牛乳に酵素を加えカードとした後にアオカビをまぜ、さらに塩も加える。この後は熱や圧迫を加えず、串でさすことにより通気を確保して熟成させる。熟成期間は大きいもので4週間以上で、小さいものなら2週間以上である。
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原料・製法
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/04 14:39 UTC 版)
主な原料は小麦粉であり、中でもデュラム小麦のセモリナ(粗挽き粉)を使ったものが最も良いとされる。デュラム小麦はガラス質と呼ばれる半透明の硬い胚乳が特徴で、パンやうどんなどに適した小麦とは性質が異なっている。 基本的にはこのデュラムセモリナ粉に水、塩などの材料を入れて混ぜ合わせ、空気を抜くように捏ね上げる。生パスタは日本の麺類と同じように仕上げるが(麺切りと押し出しの両方の方法がある。)、乾燥パスタの場合は成形する機械の中に捏ねた材料を入れ、できるだけ空気を抜きながら押し出すように成形し、そのまま乾燥させるのが通常である(この成形の際には、半固形の捏ねた材料をダイスを通して押し出すのだが(参考:押出成形)、そのダイスの形状及び表面の性質がパスタの形状及び麺表面の性質を決める事になる。近年はダイス形状の工夫により、スパゲッティーニの太さで3分程度の茹で時間のパスタも各社から出てきている。)。 なお、イタリアにおいては法律によって、乾燥パスタはデュラムセモリナ粉と水で作ることをパスタ生産者に義務付けている。生パスタは普通コムギの小麦粉を使って作られることが多い。 風味もしくは彩りを持たせるために、生地にイカ墨、唐辛子、ホウレンソウ、トマトなどを練り込む場合もある。生パスタには鶏卵が入ることが多い。 ロンバルディア州ヴァルテッリーナには、そば粉を使用したピッツォッケリと呼ばれるパスタが存在する。 その他、米粉を原料としたパスタも作られている。小麦が入ったパスタを食べることができないセリアック病の人が食べられる数少ないパスタである。
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