原料・製造方法
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/07 06:19 UTC 版)
「木材・プラスチック再生複合材」の記事における「原料・製造方法」の解説
WPRCの原料は、木質系原料、プラスチック原料、その他各種添加剤などである。木質系原料には、木質系材料(木材や竹など)を微細化した木粉または木繊維が用いられる。プラスチック原料には、主に熱可塑性プラスチックが用いられ、具体的にはポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、アクリロニトリル/ブタジエン/スチレン(ABS)、ポリ塩化ビニル(PVC)などが用いられる。その他各種添加剤として、相溶化剤、顔料、耐候剤、滑剤、充填剤などが原料として必要に応じて用いられる。 WPRCの製造は、一般に、各種原料を溶融・混合(混練)してコンパウンド化する「成形前工程」と、コンパウンドを成形する「成形工程」により行われる。「成形前工程」で原料のコンパウンド化を行うことにより、成形中に供給される原料が均質化し、成形工程の条件や最終製品の品質・性能が安定するとされる。主な混練装置としてヘンシェル型のミキサーが用いられている。「成形工程」は押出し成形、射出成形、プレス成形などにより行われる。その中で最も多く利用されているのは押出し成形であり、その装置として二軸押出し成形機が主に用いられている。木質系原料の含有率を増加させるとともにコンパウンドの溶融粘度が著しく増加するため、高トルクの成形機が必要になる。このように、WPRCの製造にあたっては、主原料である木質系原料とプラスチック原料の特性や配合を考慮して、装置を選択する必要がある。
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