原料・製法と種類
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/01/14 01:21 UTC 版)
「アメリカン・ウイスキー」の記事における「原料・製法と種類」の解説
ウイスキーの一般的な製法については「ウイスキー#一般的な製法」を参照 アメリカン・ウイスキーはアメリカ合衆国連邦規則集第27編第5条の22により、以下のように規定されている。ただし、これらの規定はアメリカから輸出される蒸留酒については適用外である(同第5条の1)。 穀物を原料にエタノール濃度(アルコール度数)95%未満で蒸留した後、オーク樽で熟成させたもの(ただしコーン・ウイスキーについては熟成は不要)、およびそれにスピリッツをブレンドしたもので、エタノール濃度40%以上で瓶詰めしたもの。 また、エタノール濃度は、熟成前の樽詰めの段階で62.5%以下でなければならない。 アメリカでは多様な穀物が収穫されることから、ウイスキーの原料として用いられる穀物も様々である。アメリカン・ウイスキーは、主要な原料および製法の違いによって、連邦規則集で以下の種類に分類されている。 名称原料製法バーボン・ウイスキー トウモロコシが最低51%、79%まで 内側を焦がした新しい樽で熟成 コーン・ウイスキー トウモロコシが80%以上を占める 古い樽、または内側を焦がしていない樽で熟成 モルト・ウイスキー 大麦が51%以上を占める 内側を焦がした新しい樽で熟成 ライ・ウイスキー ライ麦が51%以上を占める 内側を焦がした新しい樽で熟成 ホイート・ウイスキー 小麦が51%以上を占める 内側を焦がした新しい樽で熟成 なお、それぞれ熟成期間が2年間を超えるとストレート・バーボン・ウイスキー、ストレート・コーン・ウイスキー、ストレート・モルト・ウイスキー、ストレート・ライ・ウイスキー、ストレート・ホイート・ウイスキーとなる。ストレート・ウイスキーは、アメリカン・ウイスキーの生産量のおよそ半分を占める。ストレート・ウイスキーに他のウイスキーまたはスピリッツを混ぜたものを、ブレンデッド・ウイスキーという。この場合、ストレート・ウイスキーが20%以上を占めていなければならない。また、ブレンデッド・ウイスキーのうち、ストレート・バーボン・ウイスキーを50%以上含むものをブレンデッド・バーボンという。
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