ズーノーシス
英語:Zoonosis
動物から人間に感染する病気。動物と人に共通する感染症の総称。医療分野は医学および獣医学にまたがる。
ズーノーシスの代表的な例として、狂犬病、ペスト、日本脳炎、鳥インフルエンザなどがある。感染経路は、野生動物に咬まれた傷からの感染、蚊やネズミなどの媒介による感染の他に、食肉や、ペットとの接触を通じての感染が考えられる。
近年では、ペットを経由したズーノーシスの危険性が高まっていると指摘されている。その背景として、ペットと飼い主との関係がより親密になりスキンシップの機会が増えていること、感染源が輸入動物として世界中どこへでも移動する環境になっていること、珍しいペットを欲しがる人が増え、野生動物のペット化などが進んでいること、といった理由がある。
ズーノーシスを抑えるためには、身の回りの環境を衛生的にすることはもちろん、ペットには予防注射をする、自分の使用している箸でペットに食べさせることはしない、濃厚な接触は控える、といったことを普段から心がける必要があるという。
関連サイト:
動物由来感染症とは? - 厚生労働省検疫所
どうぶつゆらい‐かんせんしょう〔‐カンセンシヤウ〕【動物由来感染症】
読み方:どうぶつゆらいかんせんしょう
人獣共通感染症(人畜共通感染症、人畜共通伝染病、動物由来感染症)
人獣共通感染症
(動物由来感染症 から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/09 08:40 UTC 版)
人獣共通感染症(じんじゅうきょうつうかんせんしょう:ズーノーシス(Zoonoses、単数形はZoonosis)は、ヒトとそれ以外の脊椎動物の両方に感染または寄生する病原体により生じる感染症のこと[1]。動物由来感染症とも呼ぶ(呼称についてを参照)。近年では新型コロナウイルス感染症が知られる。学術領域は獣医学、ウイルス学などである。
- ^ 山田 章雄「3. 人獣共通感染症」『ウイルス』第54巻、日本ウイルス学会、2004年、17-22頁、doi:10.2222/jsv.54.17。
- ^ FAO (16 December 2013). Surge in diseases of animal origin necessitates new approach to health (Report).
- ^ (英語) World Livestock 2013 Changing disease landscapes. FAO. (2013). ISBN 978-92-5-107927-0
- ^ Cedric C. S. Tan、Lucy van Dorp、Francois Balloux「The evolutionary drivers and correlates of viral host jumps」『nature ecology & evolution』、Nature Portfolio、2024年、doi:10.1038/s41559-024-02353-4。
- ^ Humans pass more viruses to other animals than we catch from them (Report). UCL. 25 March 2024.
- ^ One Animal Spreads More Viruses Than Any Other And It's Not What You'd Think (Report). Nature Ecology & Evolution. 4 April 2024.
- ^ “ウイルスは「動物からヒト」よりも「ヒトから動物」に感染する方がはるかに多いという研究結果”. Gigazine (2024年5月5日). 2024年5月7日閲覧。
- ^ a b 動物由来感染症ハンドブック (PDF) 厚生労働省
- ^ “Mink found to have coronavirus on two Dutch farms – ministry” (英語). Reuters. (2020年4月26日). オリジナルの2020年4月27日時点におけるアーカイブ。 2020年4月27日閲覧。
- 1 人獣共通感染症とは
- 2 人獣共通感染症の概要
- 3 伝播様式による分類
- 4 出典
動物由来感染症と同じ種類の言葉
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