デュルクハイム国
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「グローランサーIV」の記事における「デュルクハイム国」の解説
ルーミス・リヒトマン 声:岡野浩介 デュルクハイム国軍で研究員を務める将校。階級は大尉。魔法研究において優れた才覚を持ち、数々の実績を有する。また、その優れた頭脳は研究のみならず実戦での戦術・戦略でも大いに振るわれる。 当初は研究職に就いていたが、状況の変化と共に実戦部隊に配置換えとなり、少佐に昇格する。その後はミュンツァーの奇襲やトロックメアの事件などが続く中クレヴァニール達ルイン・チャイルドがルードヴィッヒやカーギルによって人体実験をされていると知り、レムスに情報を教えて助け出させる。その後、ルードヴィッヒの命によりドラングース率いるイグレジアス方面軍に援軍の指揮官として派遣されるが、ドラングースから冷遇され後方の守りに就かされる。そこで彼は命令に違反して自分の部隊のみならず、占領下の町ソルコリーナの住民を引き上げさせるが結果として人命を守る姿勢が高く評価され、中佐に昇進した。この頃、イグレジアス方面軍はリオスロック砦を拠点とするイグレジアス王国軍の守りを崩せずにいたが、ルーミスはリオスロック砦に固執せずファンデルシア港を狙ってはどうかと提案し、自分の部隊以外援軍無しの状態でファンデルシアを占領する。これに対しドラングースは敵軍をおびき寄せて返り討ちにしようとする作戦を立てるが、それは作戦域の気象条件上無理がある作戦であった。しかしルーミスの不安をよそに作戦は強行され、止む無くルーミスは主力が離れたリオスロック砦を奇襲し制圧する荒業を使った。これによりイグレジアス方面軍の戦況は好転するが、ヴァルカニア方面軍の状況変化によりルーミスは大佐に昇格した上でルードヴィッヒの元に戻る。また、時期は不明(少なくともルードヴィッヒよりは後)ながら、ルードヴィッヒと繋がりのあるヴェスターより召喚術の手ほどきを受け、召喚術士となる。 PS2版の展開では、マーキュレイ・オーディネル連合から出された連邦制の提案に対し、「戦勝国であり、上院議員が過半数を占めるマーキュレイとオーディネルが この先も大陸の権力を握り続け、デュルクハイムの人々は権力を奪われるだけでなく、自分の自由な意思すら失うのではないか」と危惧を抱き、ルードヴィッヒのやり方を全面的に認めてはいないながらもあえて彼の下で戦い、その果てにクレヴァニールに敗れ、彼に世界の未来を託して死亡する。この時、ルーミスはクレヴァニールに召喚士である自分とルードヴィッヒを討たせれば、世界は救われる旨の発言をしている。 『SENSHI』ではルードヴィッヒのやり方に対する反感が明確に描かれ、バウアーの後押しを受けてルードヴィッヒと実質的な宣戦布告とも言えるやり取りを交わしていた事が判明し、もしデュルクハイムが勝利していたら、国の未来を賭けたルードヴィッヒとルーミスの戦いが始まっていた事が示唆される。 PSP版新ルートでは配下の兵やバウアー達を助ける為に降伏し、クレヴァニールの能力で召喚師の力を消すことによって生存する。新体制の問題を指摘しつつもクレヴァニールの説得を受け、自分が危惧する世界にならないよう、今まで避けていた政治の世界に身を投じる決意をする。その後はアイゼンヴァント山での最終決戦にてバウアーと共にクレヴァニール達と共闘し、曲射召喚砲の解体に尽力する。 ルードヴィッヒ 声:山崎たくみ デュルクハイム国軍、ラインファルツ基地司令を務める将校。階級は准将。大陸のみならず、世界の覇権を掴まんとする野心家。 もともとは軍人ではなく政治家を志しており、かつては町会議員を務めていたが、人脈や実績がなかったため発言力が弱く、全くの鳴かず飛ばずであった。その経験から、自分自身に箔をつけることを思い立ち、デュルクハイム国軍に入る。そして、その優秀な頭脳で順調に出世を重ね、イグレジアス王国との戦争が勃発してからはアイゼンヴァントの戦いにて大勝利を収め、見事国の英雄と認められるまでになる。しかし、その反面ドラングース達古参の上級将校からは、成り上がり者と反感を抱かれている。 目的のためには味方すらも死ぬことを前提にした駒として扱う。ラインファルツ基地がヴァルカニアに襲撃された際は、魔法研究において後塵を拝さぬためにルイン・チャイルドたちを非道な実験に掛け何人も衰弱死させており、この件でクレヴァニールとの間には遺恨がある。 後にデュルクハイム大統領選に出馬。デリンガーを退けて新たな大統領となる。更に臨時法案を制定することで同時に軍の陣頭指揮も可能とする最高責任者にも就き(公的な肩書は大統領のままだが、カーギルからは「総統閣下」と呼ばれている)、世界制覇に向けて動き始める。ヴェスターにより最強の召喚術を伝授されており、アイゼンヴァント砦での決戦では超大型召喚獣の内部に入ることで身を守りつつ、召喚獣に戦わせるという戦法でクレヴァニール達を苦しめた。最期は召喚獣ごと倒され、「なかなか楽しませてもらった」と言い残して死亡した。強大な野心のために多くの人間を犠牲にし、その末に手に入れたといっても過言ではない召喚師としての力が彼自身を破滅させたのであった。 デュルクハイムルートでは召喚術の使用禁止を材料にクレヴァニール達の受け渡しをマーキュレイに要求。更にはクレヴァニール本人にこれまでの謝罪と相応の待遇を約束する旨を伝える手紙を送り、軍に引き込む事に成功。彼らの活躍で戦争に勝利し、約束通り召喚士の力を捨てる。しかし直後にヴェスターが侵攻を開始した為、ルーミス等と共に自らアイゼンヴァント山に赴く。単身ヴェスターに戦いを挑み、一時は窮地に立たされたが、駆け付けたクレヴァニール達の協力で侵蝕者ヴェスターを倒した。大陸平定後、クレヴァニールを片腕として世界制覇に乗り出す(展開によっては下剋上を望むクレヴァニールに倒される)。 デリンガー 声:仁古泰 デュルクハイム国大統領。兵器企業と太いパイプを有しており、イグレジアスとの戦争については肯定的である。その一方、自らの支持率を高めようとルードヴィッヒとも接近する。 ルードヴィッヒが首都デュルケンで大統領選挙出馬までにイグレジアスとの戦争を終わらせると宣言し、勝利を収めたため、自らの足場が危うくなると悟ったデリンガーは最早英雄は不要と考え、カーギルにルードヴィッヒを暗殺するよう命じる。しかしカーギルはルードヴィッヒに寝返っており、暗殺命令は空振りに終わり大統領選挙でも大敗を喫してしまう。その後、マーキュレイ・オーディネル連合から降伏勧告が届いた際にはこれを受け入れてはどうかとルーミスに相談するも、そのルーミスからは降伏後に潜む危険性を指摘され、協力を得られなかった。 『Return』のOVAに僅かながら登場し、五州制になった後はデュルクハイムの代表議員に就任している事を伺わせる。 カーギル 声:関根宏次 デュルクハイム国軍内に秘密裏に存在する情報部「アォスグラィヒ」の指揮官。階級は少佐。デリンガーの子飼いの部下であり、ルードヴィッヒの頼みを受けたデリンガーの意向により、ルードヴィッヒと協力関係を結ぶ。自らが率いる戦闘部隊だけでなく、傭兵を動かしたり毒物などを用いるなど作戦の遂行には手段を選ばない、冷酷な性格。 ルードヴィッヒと共にルイン・チャイルドに潜む未知の可能性を探るべく人体実験に着手。クレヴァニールに眠り薬を盛って拉致し、多くのルイン・チャイルドを拷問まがいの実験の果てに死なせる。その後は脱走したクレヴァニール達を抹殺するよう手を回す。また、ファンデルシア占領後に抵抗運動を行っていたメイフィールド卿を罠にはめて殺そうとするも、クレヴァニールやイライザの妨害によって失敗し、逃走。その後は本編で登場する事は無い。 『Return』にて、デュルクハイムの残党として活動を続けていた事が明らかになる。レムスの父の仇であることを明かすが、そのレムスに敗北し、逮捕された。 PSP版では関連するキャラクターであるマグナスの登場によりイベントが追加され、新ルートでは引導を渡すことが可能となった。デュルクハイムルートでも展開によってはストーリーに関わって来る。 エイブラム 声:竹田雅則 ラインファルツ基地に所属する将校。階級は中佐。普段は新兵に訓練を施す教官であるが、ルードヴィッヒ不在の折は、階級の関係で基地の副責任者を兼務している。 兵士達にとっても良き教官であったが、ミュンツァーの襲撃の直前、彼の策をルーミスが部分的に言い当てるも、ルーミスが研究職出身で実戦経験が皆無であることを理由に却下し、結果ラインファルツ基地の守りを手薄にしてしまった。そして、ミュンツァーの襲撃時に自らミュンツァーに剣を手に挑み、そこでヴァルカニアが魔法を研究していたことを知る。その直後、ミュンツァーの剣に倒れ戦死した。死に際にクレヴァニールたちの身を案じていた。 グラフィックは前作に登場したアグレシヴァル王国将軍のものを流用している。ただし、立ち絵は無い。 マウラー 声:金光宣明 ルードヴィッヒ配下の将校。階級は大尉。マーキュレイ王国王都マーキュリアへの侵攻作戦時に指揮官を任されるが、『侵攻作戦を仕掛ける事でマーキュレイの防備にヴァルカニア軍を動かし、本来なら戦争に割かれるはずのヴァルカニアの戦力をそちらに向ける事が目的』で、作戦そのものは失敗しても構わなかったため、必要最小限の戦力しか与えられなかった。しかし、犠牲を最小限に留めて撤退する引き際の良さや、その高い戦闘能力、部下から信頼される性格から次第に重要な役目を任されるに至る。クレヴァニール達と幾度となく死闘を繰り広げるが、ラインファルツ基地で無念の死を遂げる。 PSP版では展開が変わっており、ラインファルツ基地での戦いに敗れると逃走して生存する。以降は対峙する事は無いが、デュルクハイムルートでは彼の訓練に付き合う事が可能で、達成すると報酬が貰える。 PSP版が発売するにあたり立ち絵の追加が期待されたキャラクターの一人であったが叶わなかった。 ドラングース デュルクハイム国軍の主力を成す、イグレジアス方面軍総司令官を務める将校にして国軍の総大将。階級は大将。傲慢な性格の持ち主で、ルードヴィッヒを成り上がり者と見下し、後にルードヴィッヒより援軍として派遣されたルーミスも冷遇する。しかし、その実体は傲慢さゆえに己を過信する無能な将軍だった。 総勢5万を誇るイグレジアス方面軍の戦力に物を言わせて戦いを優位に進めていたが、イグレジアス王国側が悪名高い傭兵部隊「死翼傭兵団」を雇ったことで状況は悪化する。これに対する有効な策を立てられないまま、結果として冷遇していたルーミスのおかげでリオスロック砦を落とすという、不本意な勝利を得る。これに対し、ルーミスやルードヴィッヒへの対抗心からイグレジアス王国の王都イスケンドロスへと強引な攻撃を仕掛け、結果戦死した。これを聞いたルードヴィッヒは「何という無能な……」とストレートに彼の無能さを酷評した。 ガスタ ドラングースの腹心にして、イグレジアス方面軍副司令官を務める将校。階級は少将。ルードヴィッヒやルーミスを嫌っていたが、彼もドラングース同様ただの無能な将軍。 ドラングースによる王都イスケンドロスへの攻撃中、ドラングース共々イグレジアス王国軍に討たれ、戦死した。ドラングースとガスタというトップ2を失ったイグレジアス方面軍はこれによって指揮系統が混乱し、勝利を目前にして身動きすらままならなくなった。 ディクセンの妻 声:小林けい ラインファルツ基地の西にあるリボッカ村在住の女性。夫ディクセンのみならず娘レジーナが傭兵として戦場に出るのには反対していたが、彼女の固い意思を覆すには至らなかった。クレヴァニールやレムスから2人の最期を聞き、母親のいないレムスと絆を深めるが、直後にレプリカ天使の攻撃でリボッカ村ごと吹き飛ばされて死亡してしまう。 スウォーブ デュルクハイム国内で活動する記者。トロックメアを訪れたクレヴァニール達と知り合う。政権の陰にあるアオスグライヒの暗躍を知り、その存在を白日の下に晒す事で現ルードヴィッヒ政権の悪事を暴こうとしている。自身はトロックメア崩壊事件の線からアオスグライヒを追っていた所をクレヴァニールと再会し、カタリナ探しの最中だったイライザに情報を提供した。後に自身が依頼人としてイライザの屋敷にやってくる。 クロンカイト スウォーブの相棒だった記者。現在はアォスグラィヒを追う為に一時コンビを解散して活動している。しかしリーゼルに向かったのを最後に連絡が取れなくなる。実はリーゼルにてマリアを保護しており、イライザの到来を待っていた。奇しくもスウォーブの手紙を届けに来たイライザ達と行動を共にし、メイフィールド卿の事件の解決後はアォスグラィヒ告発の記事を書くべく帰国する。
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ノイエヴァール大陸西部を国土とする、大陸諸国では唯一の民主制国家。首都はデュルケンだがキルグリッド同様行く機会は無い。国家元首である大統領を国民の総選挙によって選ぶシステムを有する。そのため、国民の政治や国防に対する意識は高い。ただその反面、周辺諸国との戦乱を幾度も潜り抜けていくうちに「言うことを聞かない相手は、武力で脅せばいい」という精神が国民に浸透している。
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