デュルケームの社会学理論
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/11 18:40 UTC 版)
「社会科学の哲学」の記事における「デュルケームの社会学理論」の解説
近代的学問分野としての社会学はエミール・デュルケームと共に始まった。デュルケームはコントの哲学の大部分を否定する一方で、その方法論を受け継ぎ、精緻化した。デュルケームは、社会科学を自然科学を人間活動に適用したもので、両者には論理的連続性があり、同程度の客観性、合理性、そして因果的説明力があるとして論じた。1895年には『社会学的方法の規準』を発表し、次のように論じた。 「我々の主要な目的は、科学的合理主義を人間活動にまで拡張することである。(中略)実証主義と呼ばれるものはこの合理主義からもたらされる帰結の一つにすぎない」。 デュルケームの代表作『自殺論』(1897年)はカトリック教徒とプロテスタント信者の間の自殺率を考察するケーススタディであり、そこでは社会学的分析が心理学的分析や哲学的分析とは異なるものだとされた。
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