ひもとは? わかりやすく解説

ひ‐も【悲母】

読み方:ひも

「ひぼ(悲母)」に同じ。

「我—の胎内出て」〈熱田平家一〇


ひ‐も【氷面】

読み方:ひも

氷の張った表面多く「紐(ひも)」に掛けていう。

あしひきの山井は氷れるをいかなる—の解くるなるらむ」〈・九〇〉


ひも【×紐】

読み方:ひも

物をしばった束ねたりするのに用い細長いもの。ふつう、糸より太く、綱より細いものにいう。布・麻・化学繊維・紙・革などで作る。ひぼ。「羽織の—を結ぶ」「小包の—を解く」

物事背後から支配すること。引き替え条件。「—のついた援助

女性働かせて金をみつがせる情夫。「あの女には—がついている

ホタテガイ・アカガイなどの外套膜(がいとうまく)の部分生食のほか、乾物として料理酒肴利用される貝ひも

→綱(つな)[用法]

[下接語] 顎(あご)紐・後ろ紐打ち紐負ぶい紐掛け紐飾り紐・革紐・括(くく)り紐・絎(くけ)紐・靴紐・組み紐腰紐ゴム紐真田(さなだ)紐・しで紐付け紐綴じ紐・平(ひら)紐・結び紐・胸(むな)紐


ひも

味方の駒の利き浮き駒にひもをつけておけば、ただで取られる心配がなくなる。
「紐をつける」「紐付き」などど言われる

ひも

作者ギイ・ド・モーパッサン

収載図書ちくま文学 7 恐ろしい話
出版社筑摩書房
刊行年月1988.6


ひも

作者山口洋子

収載図書現代小説 1998
出版社徳間書店
刊行年月1998.5


ひも

作者ヨシイドク,ヨシイミツ

収載図書ねむりばこ
出版社新風舎
刊行年月2004.7


ひも

  1. 特飲店等に働いている女の夫や情夫など、女を喰いものにしている者、女につきまとつている男。猿廻しのように女に紐をつけて操るの意でそのものを紐と呼ぶようになつた。〔俗〕 ②ニュース出し役。糸口(紐の)ということから。〔詐〕

分類 俗/詐/一般


読み方:ひも

  1. 贋造通貨行使手段トナス詐欺師共犯者。〔第二類 人物風俗
  2. 贋造紙幣手段となす詐欺師共犯者をいふ。
  3. 贋造紙幣手段とする詐欺師共犯者をいう。

紐(ひも)

読み方:ひも

  1. 不良性を帯びた情夫

分類 花柳界


読み方:ひも

  1. 詐偽せんとするとき、地所鉱山売買周旋人如く装ひ人を誘致するもの。
  2. 前記ひきだしによる際、鉱山山林売買、周施人なる如く装ふて被害者予定の場所へ誘引する事を云ふ。はなしかけ時のあほり当る
  3. 被害者誘引する役。
  4. 被害者誘出役目のものを云ふ。又おびき御引)とも云ふ。

分類 犯罪詐欺犯、詐欺犯/犯罪

隠語大辞典は、明治以降の隠語解説文献や辞典、関係記事などをオリジナルのまま収録しているため、不適切な項目が含れていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ

(ひも から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/03/06 20:34 UTC 版)

巻いて玉状にした紐

(ひも、twine)は、繊維を中程度の太さに束ねて細長くした加工品。またはそれを切り取った断片。

概要

靴紐

繊維を束ねた品のうちの最も細いものはであるが、細すぎるためにものを結ぶためには実用的でない。紐は、それよりも多くの繊維を束ねており、太く、丈夫であるからものをしばったり結んだりするのに使われる。さらに強度が必要な場合には、より太いを使う。

糸を編み合わせたりして作る紐(組紐など)もあるが、現在では最初から紐の太さに加工してしまう例もある。たとえば俗にビニール紐とも呼ばれるポリプロピレン製のPP紐は廃品回収や荷造りなどの結束に用いられる。紙紐は紙テープを細長くまとめてある。芯にゴムを用いて伸び縮み可能にしたのがゴム紐である。

殺人事件で紐が使われたと思われるが断定に至らないとき、報道では「紐のようなもの」と表現される。

材質

  • 木綿 - 合成樹脂が一般化する前に、最も広く使われていた。
  • - 結束用として、農業用などに使われることが多い。
  • - 細くても強く、手触りや光沢がよいため、工芸品に使われる。
  • ポリプロピレン(PP) - 現在、結束用としてもっとも広く使用されている。ノズルから吹き出したものを引っ張ったままの平たいものや、複数の紐を編み合わせたものがある。
  • ナイロン - 高い引張り強さ、水濡れに対する強さ、着色による意匠製を持ち、スポーツ用品、衣料などに用いられる。
  • - クラフト紙をよって作る。紙紐は、水に濡れると弱くなる欠点があるが、細くても一定の引張り強さがあり、ひねってから左右に強く引っ張ると道具を使わずに切ることができるため、郵便局が配達する郵便物を束ねるためなどに使われている。
  • ゴム - 伸縮性に富む。多くは単独ではなく、木綿やナイロンなどと組み合わせて作られる。

ファッション

紐靴

紐を用いて調節を行うタイプのは「紐靴」と呼ばれる事もあり、この種の紐は靴紐と呼ばれる。

また、上着のウエスト調整やフードの調整に用いられるほか、対応サイズに幅のあるスウェットパンツなどのイージーパンツのウエスト調整や、カーゴパンツやクロップトパンツの裾を絞るのにも用いられ、これらはドローコードと呼ばれる。

ズボンやスカートを留めるためにウエスト部分に付けたサスペンダーは「吊り紐」と呼ばれ、紐吊りのスカートなどといわれている。通常スカートの紐といえば、ウエストを締めるベルトではなく、吊り紐のことを表す場合が多い。

ネクタイのなかで、長いボウタイや細いリボンタイ、またはポーラー・タイなどは「紐ネクタイ」と呼ばれる場合がある。

他には、髪をまとめるために使われる丸打ちのゴムひもなどもある。

比喩表現

  • 独身に見える女性を手繰っていくとつながっていることから、比喩的に、女性を働かせて金を貢がせたり、収入をあてにしたりする男性を「紐」と呼ぶ。
  • 将棋において、盤上の駒のある場所に味方の駒が動けることを駒同士が紐でつながっていると見立てて「ひもが付いている」という。

参考文献

  • 額田巌 『ひも』 法政大学出版局〈ものと人間の文化史〉、1986年

関連項目


ひも

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/16 03:11 UTC 版)

将棋用語一覧」の記事における「ひも」の解説

もしも駒A(歩以外)を相手の駒Bで取られても、駒Bを自分の駒Cで取り返せるような状態にあるとき、駒Cのことを「ひも」と言う。「駒Aに(駒Cの)ひもがついている」という言い方もある。〈例〉「自分飛車相手の角の利き入っているが、歩のひもがついているからただ捨てにはならない

※この「ひも」の解説は、「将棋用語一覧」の解説の一部です。
「ひも」を含む「将棋用語一覧」の記事については、「将棋用語一覧」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「ひも」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ

ひも

出典:『Wiktionary』 (2021/08/13 01:16 UTC 版)

名詞

ひもヒモ

  1. 繊維束ねて細長くした、より太く縄より細いもの。しばった結んだりするのに使われる
  2. 将棋)ある駒に対して別の味方の駒が効いていて、取ると次に取り返される状態にあること。
  3. 符牒焼き鳥部位一つ卵管
  4. 俗語融資プロジェクトなどに付帯する引き換え条件制約
  5. 俗語自ら働かず女性に貢がせる情夫
  6. 俗語)ホタテガイ・アカガイなどの外套膜乾燥させたものをす。

翻訳

同音異義語

  1. 悲母慈悲深い。ひぼ。

名詞

ひも

  1. 張った表面。歌で「紐」に掛けて用いられる








※ご利用のPCやブラウザにより、漢字が正常に表示されない場合がございます。
Copyright © KANJIDIC2 - the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group(EDRDG), used in conformance with the Group's licence. Copyright © 1991-2010 Unicode, Inc. All rights reserved. Stroke Order Diagrams(SODs) licensed from © Kanji Cafe.

「ひも」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「ひも」の関連用語

1
100% |||||

2
白紐 デジタル大辞泉
100% |||||

3
貝紐 デジタル大辞泉
100% |||||

4
100% |||||

5
100% |||||

6
100% |||||

7
100% |||||

8
100% |||||

9
100% |||||

10
100% |||||

ひものお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



ひものページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
将棋タウン将棋タウン
Copyright (c)1999-2025 Shogitown. All Rights Reserved.
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
皓星社皓星社
Copyright (C) 2025 株式会社皓星社 All rights reserved.
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの紐 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの将棋用語一覧 (改訂履歴)、しつけ (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。
Text is available under Creative Commons Attribution-ShareAlike (CC-BY-SA) and/or GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblioに掲載されている「Wiktionary日本語版(日本語カテゴリ)」の記事は、Wiktionaryのひも (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、Creative Commons Attribution-ShareAlike (CC-BY-SA)もしくはGNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。
漢字辞典
Copyright © KANJIDIC2 - the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group(EDRDG), used in conformance with the Group's licence.
Copyright © 1991-2010 Unicode, Inc. All rights reserved. Distributed under the Terms of Use in http://www.unicode.org/copyright.html.
Stroke Order Diagrams(SODs) licensed from © Kanji Cafe.
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS