『バッカナーレ』2号店『横浜・元町レガーレ』
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「バンビ〜ノ!」の記事における「『バッカナーレ』2号店『横浜・元町レガーレ』」の解説
永坂 俊一(ながさか しゅんいち) 料理評論系の人気ブログを運営する人物。昔から辛口の評論で鳴らしており、最近ではその評論が原因で廃業に追い込まれる店もあるほどの影響力がある。レガーレ開店後初期に来店し欠点をブログに書いたため、閑古鳥が啼くというプレッシャーを与えたが、その後伴の情熱を認め応援するようになる。メンヘルでアルコール依存症の妻がおり、そのことをネタに土屋夫妻から脅迫、伴との対決に協力する様に強要される。一度は土屋のオブザーバーとなり、現場で事前に味付けをチェックした。土屋夫妻が用意した投票総数1/3にのぼるサクラ作戦が功を奏し、勝負が土屋の勝利に終わる。 しかし帰宅後 に妻に諭されたためレガーレに駆け戻り不正を告発、再投票を客に要請した。 結果、伴が逆転勝利となり、その報復として妻の主治医はアメリカへ異動することになり、主治医の後を追って夫婦共に渡米した。 土屋 賢太郎(つちや けんたろう) レガーレの料理人にして、伴の部下。伴よりも年長であるが、自分の店の経営に失敗しレガーレの従業員となった。料理経験は豊富だが無駄にプライドが高く、なかなか伴の言った通りの仕事が出来ない。また、味音痴の疑いがあり伴が何度注意しても「ボンヤリした味」 になってしまう(レガーレに入る以前の店でも味音痴と罵られていた様である)。しかし本人は自覚がなく、度重なる伴の注意も「上司としての立場を誇示している」ものと考え、反発している。また、ホールの人手不足のためにホール係に転属する伴を「料理の腕が悪いから左遷」と揶揄するなど、明確に敵意を示すほどになった。 職人気質一本気な伴とは対照的に、社会人として不慣れな新人たちに酒を驕ったり風俗につれて行くことで懐柔し、パスタ場に反バンビ派閥らしきもの形成するほど世間慣れしている一面もある。その結果、パスタ場の雰囲気は悪化し、窮余の策として伴と土屋の賄いで料理勝負することとなる(題材はリゾット)。しかし土屋が投票箱に不正な細工を仕組んだため土屋の勝利となる(実際の勝敗は投票用紙が飛散した為不明)。だが、従業員個々人は伴の方が美味しかったと評価していた為、結果的に美幸や桑原といったレガーレの上司達には不信感を持たれてしまう事になる(井上は除く)。結果として伴がホールへ異動することで妥協案となりその後、土屋とシンパとなった新人達がパスタ場を掌握するように思えたが、代打として起用されたあすかがしっかりパスタ場を管理し土屋が実権を握る隙を与えなかった。 伴とあすかが持つ若さや幸福感への嫉妬と職場で次第に孤立していったことへの焦りから、あすかに嫌がらせを働くようになる。毎日のように料理用の調味液に洗剤とおぼしき液体を混入させ、あすかに作り直させ続けることで心身にストレスを与え、さらにはにあすかを衝動的階段から突き落として腎臓1つを失わせた。それを知った伴から自首をかけての料理対決を申し込まれた。 対決に際しては、マスク必須なほどの刺激臭を放つ唐辛子の濃縮液を作成し、密かに飲料水に仕込み伴の味覚を破壊する妨害工作を試みた。また、妻の真由美の機略で永坂を脅し料理の監修を依頼、さらに結果を操作できるレベル(総投票数1/3)のサクラを動員し、一度は勝利を収めるも、永坂により不正の告発が行われ再投票となり敗北した。スタッフ全員の前で自白を迫られた事から遂に本音を吐き伴に殴打される。 自らの本性を明かした土屋はレガーレを退職しようとするが、コンペの行方が気になり病院を抜け出してきたあすかの「土屋の盛りつけセンスは群を抜いている」という鶴の一声で、レガーレの盛りつけ専門係として留任する事が提案された。土屋の飾り付けセンスに関する作中での事前の言及としては、土屋があすかのロッカーを避妊具で器用に飾り付けたことが挙げられる(あすかに対する嫌がらせの一環として行っていた)。 盛り付け専門係への転任というあすかの提案は、土屋の才能を活かすためであったが、この提案は自ら料理をすることに拘る土屋にとって屈辱的だった。土屋は後日、調理場の全ての調味液を自分好みの味付けに変え、「仲良しごっこしてろブタども!」という書き置きを残して退職し、妻とも別れて自分の料理を求める人間を探す旅へ出た。 特殊な性癖があり、妻と二人きりになると、裸エプロンや幼児の様な話し方をする。夢は自分の作った器を使用した店を持つことであり、休日は夫婦で陶芸教室に通うといった研鑽を積む姿勢もあった。 なお、土屋のモデルは作者が別の仕事をしていた時の「嫌な上司」だという。 児玉(こだま) 同じくレガーレの料理人。ダイエースプレーで固めたような独特な髪形をしている。通称スネオヘアー。彼も伴の部下と思われる。材料が足りなくなった時にはすぐ車を運転して買出しに行かされる等、所謂「パシリ」。一時は土屋に影響されていたが、最近では伴の料理のほうが味が良いと評価を改め伴らレガーレのスタッフとも海へ行っている。その事が土屋の怒りを買いリンチを受ける。プライベートではモッズ青年という一面も覗かせる。 楊 大衛(ヤン・ダーウェイ) 伴が永坂俊一からその名前を聞き、探し当てた伝説のサービスマン。かつては横浜で伝説と謳われるほどの接客のプロであると同時に、女関係などで悪評も絶えない人物だった。結婚し、自らのレストランを持ってからは別人の様な好人物になったと言われるが、火事により息子2人を失い、自棄的なその日暮らしで借金取りに追われる生活を送っていた。再三あしらっても諦めない伴のひたむきさを認め、レガーレ再興を手伝うことになる。レガーレの事を「料理はともかくムードが無い。」と言い、「この店なら、明日にでも満席にしてみせる。その代わり、明日は俺の好きにやらせてもらう」と啖呵を切り、大勢のお客を呼び込み、派手なパフォーマンスと接客サービスでもてなした事でレガーレ従業員の信頼を得るが、他力本願の若手スタッフの怠惰な姿に「自分で考える事をやめた者は、飼われてる豚と同じ。豚と仕事するのはごめんですね」と挑発し、スタッフの奮起を促した。派手なパフォーマンスを好むことや、土屋の自首をかけた勝負を祭りに仕立てあげるなど、バブル期の感覚を引きずっている。「アツアツをどうぞ!」「ホッ?」が決め台詞。 モデルは尊敬する劇画家バロン吉元をイメージ(CS番組『漫道コバヤシ』客演にて説明)。 土屋 真由美(つちや まゆみ) 土屋の妻。土屋の事を「ケンタロー君」と呼び夫婦仲も良好だが、夫のイカサマに加担したり、「夫の邪魔をする者は消す」と発言するなど夫以上に腹黒く卑劣な性格。 伴と土屋の2度目の対決でもその卑劣さを如何なく発揮させ、自分の父親の力を利用し永坂に料理の監修を強要、他にも大人数のサクラを用意させるが、永坂の発言により自らの計画が台無しになる。それでも敗北を拒み続け、投票箱を強奪しレガーレの屋上から飛び降りようとするが危機一髪の所を土屋に助けられる。 勝負後、盛りつけ担当になった土屋に「何かあったらすぐに私に言え」と夫を信じていない様な発言をした事から夫婦間に溝が生まれ、最終的に離婚する。 土屋先生(つちや せんせい) 土屋真由美(土屋の嫁)の父親。直接の登場も無く個人情報は皆無だが、土屋編では物語を動かす重要な舞台装置としての役割を担う。 分かっている事は「娘を溺愛している」事、「娘がお小遣いレベルで札束数個以上(紙袋入りの為正確には測定できない)を動かせる」程の資本力、「独断で、予告なく医師一人を海外他院へ異動させる」「取引している会社に要請しサクラとして動かせる」権力を有していることである。なお、以上の情報から土屋賢太郎は入り婿である。 芹沢 龍夫(せりざわ たつお) 土屋堅太郎と入れ替わりでレガーレに採用された調理師専門学校新卒の新人で女性スタッフ全員が賞賛する程の美青年。19歳。 料理学校卒業という触れ込みであるが、実際は卵一つまともに割ることが出来ず、かつ混じった殻を取り除くことすらしないほど料理の腕前は未熟で、また指示や確認に対して返事をしない他に無断欠勤を行うなどコミュニケーション能力に欠けている。 その一方で負けず嫌いな部分があり、自宅にて料理の練習を行う(上記の無断欠勤もその為)、自動車を運転中に追い越されたことに腹を立て、逆に追い越したこともある。 父親はレガーレスタッフが緊張するほどの自由民主党 (日本)を彷彿とさせる巨大政党所属の参議院議員である。
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