キャラクターゲーム
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ゲーム化権の企業
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ゲームの出典(元ネタ)となる作品がメジャーな漫画・アニメの場合、複数のメーカーから発売されることもあるが、作品の版元とメーカーの契約により『特定の作品のゲーム化権は1社(またはグループ内の関連会社)のみとする』方針を決めることもあり、発売元と作品の相性によって評価が分かれることも多々ある。
特定の作品のゲーム化権を独占している(独占していた)企業の例
- 手塚治虫作品全般 - セガ
- 2002年〜2009年までの7年間にわたり、手塚治虫作品とキャラクターのゲーム化権・サブライセンス権を独占的に取得した旨[4]を表明し、以後アストロボーイ・鉄腕アトム、ブラック・ジャック、どろろを題材としたゲームを発売していたが、2009年に契約が満了になったことで、他メーカーからも手塚治虫作品を題材としたゲームが発売されるようになった(2009年10月8日にディースリー・パブリッシャーからATOMを原作としたゲームが発売された[5])。
- ガンダムシリーズ - バンダイナムコグループの傘下にあるバンダイ・バンプレスト(2008年4月以降からバンダイナムコゲームス(後のバンダイナムコエンターテインメント)1社に統合されている)
- バンダイとナムコが経営統合される以前は、1983年から原則としてバンダイから発売されていたが、バンダイ・ナムコ両社のゲーム部門を統合し、バンダイナムコゲームス(NBGI)が設立されてからは、同社のブランド名「バンダイレーベル」名義の下で発売されるようになった。
- ガンダムシリーズのモビルスーツが含まれる形で登場するスーパーロボット大戦シリーズやコンパチヒーローシリーズ等のバンダイ系複数版権クロスオーバーにおいては、同じバンダイナムコグループの傘下であるバンプレストから発売されていた。
- ただし、ゲームの自社開発をほとんど行わないバンダイの体質から、実際には他メーカー(カプコン、コーエーテクモゲームス、ウィンキーソフトなど)に開発を依頼し、バンダイ(業務用やクロスオーバー作品はバンプレスト)レーベルで発売されている。これはNBGI設立後も同様で、旧ナムコから引き継いだビデオゲーム開発部門をバンダイナムコスタジオに分離させたり、同社で制作の「機動戦士ガンダム 戦場の絆」もバンプレストレーベルで発売されたりしていた。
- その後、2008年4月にバンプレストのゲーム部門をNBGIへ委譲したことにより、バンダイ・バンプレストの両レーベルをNBGIで受け持つこととなった。
- 遊☆戯☆王、テニスの王子様、DEATH NOTEなど - コナミデジタルエンタテインメント
- トレーディングカードゲームやゲームソフト等を独占的に供給し、ブームを後押しした。
逆に、スクウェア・エニックスやKADOKAWAグループ(角川ゲームス、角川書店、アスキー・メディアワークス、エンターブレイン、メディアファクトリーなど)のように出版・ゲーム部門を兼ね備える企業であれば、自社の作品をグループ企業でゲーム化に加え、グループ外のメーカーにライセンスする例も見られる。ただし、エニックス時代の自社版権漫画のゲーム化は、初期の間(1997年頃まで)は、据え置き機に限り、独占的に発売されていた。
- 例:咲-Saki- Portable(発売:加賀クリエイト)、涼宮ハルヒの直列(発売:セガ)、涼宮ハルヒの追想、俺の妹がこんなに可愛いわけがないポータブルなど(発売:バンダイナムコゲームス)。
注釈
- ^ 前者の事例は『高橋名人の冒険島』シリーズなどが代表的な事例。『ワンダーボーイ』のキャラ差し替え版のため、スケートボードを乗りこなす性能が引き継がれている。高橋名人本人はスケートボードは下手である。それ以外のタレントゲームは、肖像権を有する芸能事務所にも著作権があるが、発売当時ハドソン社員の高橋名人のゲームであることから、タレントゲームとしては珍しく、自社版権である。後者の事例は『おわらいよゐこのげえむ道』が代表的な事例で、濱口優がモチーフの少年が主人公。松竹芸能のライセンスを受けているため、本物のTKOも対戦相手としてゲスト出演している。
- ^ 『さんまの名探偵』などが代表的な事例。この作品の場合は、主人公(探偵)の助手のため、全編に渡って出演する。CD-ROM以降の作品は、写真をそのまま取り込んだグラフィックや、タレントの顔をそのまま再現したポリゴンに、本人肉声の作中での実利用も盛んになっている。
- ^ 販売・配信は芸能事務所の吉本興業が担当。1990年代中頃に同社所属タレントを多数起用したゲームを中心に一時的に参入したことから、このシリーズの販売の為だけに再度参入している。
- ^ 『テイルズ オブ シリーズ』、『ペルソナ3』以降における『ペルソナシリーズ』、『英雄伝説 軌跡シリーズ』などが特に活発的。
- ^ 日本でこのジャンルを題材としたゲームは不人気で、日本だけ未発売のタイトルも非常に多い。日本のみで発売された『グーニーズ』のファミコン版や、洋ゲーの『ハリー・ポッターシリーズ』のゲーム版のように、日本でも人気が高いものもある。
- ^ 厳密にはロゴタイプの部分に「パチンコだよ」のサブネームが付けられているため、外部版権を原作とした作品としての強調がなされている。有名な外部版権を題材としたものは1998年の『CRルパン三世』がその走りであり、それ以降、現在に至るまで外部版権を題材とした機種が全盛となっている。それ以前は原作の存在が知られていないマイナーな外部版権ばかりであり、少数派でもあった。
- ^ アイレムは副業として三洋向けによる液晶演出の下請け開発を三洋初の液晶演出機である『ブルーハワイ』(1992年)から担当しているため、大工の源さんのパチンコ版はアイレム側の提案による逆承諾(遊技機メーカーからの外部版権利用申請を申し入れずに)によって開発された経緯がある。
- ^ 自社版権ではあるものの、アイレムソフトウェアエンジニアリング自体が現存企業のため、それ以降にリリースされたパチンコ・パチスロも原作を作り出した功績から、同社の著作権表記を敢えて残している。KADOKAWA Game Linkageのゲーム雑誌などは、本来の発売元よりも知的財産権保有企業の名称を用いる傾向にある。ただし、大工の源さんシリーズは、三洋物産自体がゲーム事業を持ったことがないため、知的財産権売却後もアイレムソフトウェアエンジニアリングの名称を引き続き用いる。
- ^ 初代のみ深夜アニメと同じDVD版の販売促進だった。
出典
- ^ 実際のギャンブルは、賭博及び富くじに関する罪によって禁止されている。公共機関が管轄する公営競技等は例外。
- ^ 風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律 第22条第1項の規定による
- ^ ESRB・PEGIでは暴力・戦争兵器・武器乱用などの表現に対する規制がCEROと比して特に厳しくなっており、CEROで「A(全年齢対象)」と区分されてもESRB:E10+(10歳以上)やESRB:T(13歳以上)、PEGI:12に区分されるソフトも珍しくない。
- ^ セガ、手塚治虫キャラクターのゲーム化権取得
- ^ ATOM(アトム)公式サイト
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