番組についての逸話とは? わかりやすく解説

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番組についての逸話

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/14 05:49 UTC 版)

特捜最前線」の記事における「番組についての逸話」の解説

このドラマは、神代警視正役を演じた主演二谷英明をはじめ、特撮ヒーロー番組出身者である俳優善悪問わず数多く出演していることから、一部ファンから、「特撮最前線」と便宜上呼称されることもあった。なお、番組終了後後継枠である『テレビ朝日水曜21時枠刑事ドラマ』でもこの要素踏襲されている。 前番組の『特別機動捜査隊』と同じ東映テレビプロによる作品ではあるが、前番組スタッフ大半新たにスタートしたジグザグブルース』や『快傑ズバット』、『ロボット110番』に回されたため、スタート時は『特別機動捜査隊』と同時期に終了した『非情のライセンス』からの陣営固められた。 スタート当初、「特捜最前線」のタイトルは筆書きロゴタイプであったが、第53話からはゴシック調のタイトルロゴに変わった桜井ヘリ操縦するシーンでは、後に自家用操縦士まで実際に取得した藤岡自身担当していた。紅林操縦をしているシーンでは、横光ヘリ免許有していないために実際に操縦していない(他の特命課メンバーも同様)いかにも本人操縦をしているかのように見せることには苦労したという。また、二谷以外の全員本物アマチュア無線技士である。 刑事が滅多に拳銃撃たないことも特徴一つである。初期発砲シーンそれなりにあり、第57話第79話、第104話、第154話、第171話など、幾度か大がかり銃撃戦もあった。5年目以降は第276話や第361話など、発砲シーン多く登場するにもかかわらず特命課一発撃っていないという回や、第335話や第436話など、銃器所持した犯人刑事丸腰立ち向かうという回多く見られた。 第1話犯人逮捕シーンレギュラーメンバーの中で高杉だけがいなかったり、地方ロケにも参加せず、他の刑事より明らかに出番少ないなど、放送開始当初から西田敏行はかなり多忙であったプロデューサーが「1クールでもいいから出演してほしい」と頼み込んで出演する至ったという。 桜井キャラクターアメリカで過酷な経験変わった、と設定されたのは、復帰の際に藤岡が「最近刑事ドラマ刑事人情刑事が多い。一人くらい非情徹する男がいてもいいではないか」と提案したことによる最初第1話脚本長坂秀佳・作によるもの予定されていた。しかしその台本読んだある監督が「登場する刑事がみんな同じよう台詞で、まるで『刑事くんみたいだ」と難癖を付けたことを耳にして長坂憤慨し長坂番組降りることも考えたという。その台本一度お蔵入りなりかけたものの「この台本は必ず使う」と言ったスタッフからの説得によって長坂了承し、この作品第7話『愛の刑事魂』として採用された。 第123話「豪華フェリージャック・恐怖20時間!」は当初桜井主役の回だったが、桜井役の藤岡弘撮影中に捻挫し撮影不可能になってしまったため、主役紅林刑事変更した。 第215話「シャムスンと呼ばれた女!」では、内館牧子岸牧子ペンネーム原案初参加(「ドラマ第1回プロット募集入選作品)。そのほか、第248話「殺人クイズ招待状!」でも原案参加している。 第277話「警部逃亡!」(原案谷口義正、脚本長坂秀佳)は、5周年記念としてプロット一般公募され、応募総数3000通の中から谷口作品選ばれて、再編の上放送された。 放送当時トミー(現:タカラトミー)からボードゲーム発売された。テレビ朝日東映正規公認商品だったが、パッケージ作品とはなんら関係ない外国人刑事3人のイラスト描かれていた。 最高視聴率27.4パーセント記録した時のテレビ朝日高橋正樹プロデューサー当時)の談話脚本大事にして、なるべくオーソドックス描いてきたことが結果的に良かったかも」 「(視聴率30パーセント大台という期待については)上がれば上がったコワイのが実感。あまり視聴率意識せず、これまでどおりオーソドックス地味にやっていきます1985年には、レギュラー出演者一人ずつレコードリリースし最終的にはそのベストアルバムまで出す計画組まれていた。藤岡弘の歌う挿入歌の「右手枯れたバラ」はその第1弾シングルであったが、このシングル出したきり計画自体フェードアウトした。 第418話「少年はなぜ母を殺したか!」は全編法廷の中だけ(しかもそれまで過程画面では描写されず、法廷での攻防のみのシーンだけで進行する)という異色作だった。監督辻理によれば、この作品ではリアリティーこだわり裁判所への見学リサーチ行って撮影したという。また役者には「台本持たないセット入ってほしい」と依頼したり、助監督実際裁判資料とそっくりな物を作らせた(セリフ書いたわけではない)という。作品視聴率は16.4パーセントビデオリサーチ関東地区調べ)と、まずまず数字残した誠直也降板は、一部スタッフとの折り合いや役に関していろいろと思うところがあったことが理由と言われている。第435話(「特命課吉野刑事殉職!」)の脚本竹山洋監督三ツ村鐵治指名したのは、誠本人である。脚本家長坂DVD-BOXボーナスディスク収録インタビューにおいて、ドラマ終了から数年後自身江戸川乱歩賞受賞記念パーティーの席で誠と再会した際、撮影当時に誠が吉野人物設定に関して少なからず不満を持っていたということ知り、その件も含め酒の席でお互い朝まで語り合った末、和解したことを告白している。また、自身ファミリー劇場取材長坂人物設定巡り一時確執があったことと、降板を自ら申し出た事実明らかにしている。 当番組は『ニュースステーション』のスタートに伴い水曜22から木曜21への時間変更をした。その第1弾は、「疑惑Xデー爆破予告1010!」で、当番組初の期首特番2時間ドラマ1985年10月10日木曜20時 - 2148分まで放送)として放送されたが、再放送では、前編後編分けて放送された(2話連続放送行っているファミリー劇場では前後編分かれたものを繋げて放送した)。本放送時は、オープニングが始まる前に、1分30秒ほどのダイジェスト流れたスペシャル終了して次回予告直前に、主演二谷英明レギュラーメンバー集結して新メンバー加わったことと時間枠変更をしたことを視聴者アピールしたまた、本放送時には前半後半一回ずつ「特捜最前線は、10月17日より木曜夜9時放送なります。ますます面白い“特捜最前線”どうぞご期待下さい!」と画面上にテロップ流された。新メンバーには、三ツ木清隆渡辺篤史特命課刑事役で加入し豪華ゲストとして二谷夫人白川由美をはじめ、大場久美子浅茅陽子高城淳一渥美国泰らが出演。この時の視聴率は、12.4パーセントビデオリサーチ関東地区調べ)。 9周年記念犯人当て懸賞付きドラマとして放送された第460話と第461話の懸賞品は、「正解者の中から抽選日産サニー1300DX(B12型・通称トラッドサニー)を1名様に3組6名様にハワイ旅行ペアご招待」というものだった応募総数26214通のうち、正解者は713通)。この企画記者会見で、長門裕之は「殉職するんなら出るんじゃなかった!」。また、脚本長坂は「時間枠変わって視聴率以前よりも下がって『何か手がないか?』って、高橋Pから相談され、『それじゃあ蒲生警視殺していいか?』って言ったインパクトがないと視聴者にとって大事件じゃないからね。“犯人当て懸賞ドラマ”は?、というアイデア五十嵐文郎Pが考えた。俺には、最後ダイイング・メッセージアイデアがあったのでOKした」というコメント残している。なお、視聴率は第459話が9.4パーセント、第460話が10.9パーセントビデオリサーチ関東地区調べ)とふるわなかった。 「特捜」が水曜22時から木曜21時へ枠移動する事によって、旧時間帯の視聴者離れ結果的に番組寿命縮めたと言われている。脚本家藤井邦夫は、その時期に20本近い脚本提供しているが、当時回想し時間帯変わったので、少し(内容を)明るくしてというのはあった」と述べている。 第488話の放送終了後の1986年12月19日 - 1986年12月24日までの5泊6日日程で、特捜メンバーと行く「特捜ハワイツアー」が企画された。料金179000円。旅行企画テレビ朝日特捜最前線制作者が行なった。 『ファンタスティック・コレクションNo.49 快傑ズバット』(朝日ソノラマ刊)におけるインタビューで[要ページ番号]、長坂盟友である市川森一を『特捜』に招聘し、彼との(脚本での)対決シリーズ展開したいと抱負語っているが、実際に市川が『特捜』を手掛けることは無かった1992年バンプレストから発売されゲームソフト『ヒーロー戦記 プロジェクト オリュンポス』劇中に、桜井と津上がそれぞれ本郷猛城茂にそっくりな刑事として登場している。このゲームでの津上は風船爆弾事件の際に奇跡的に生還したという設定になっている500記念当時脚本長坂秀佳コメントタイトル高橋Pがつけた。いいタイトルだったね。最終回3本そうなんだ。ただ、もう少しスマートにたかったかな、『父の十字架』とか。でもこういうタイトルのそろえ方は好きなんだよ」 この500記念エピソード視聴率ビデオリサーチ関東地区調べ)は、前編退職刑事船村・鬼」13.3パーセント後編退職刑事船村II・仏」11.6パーセントだった。 1979年中期からエンディングテロップの旧存クレジット新規クレジット字体微妙に異な現象がおきる(目安はそのスタッフ担当表記)。旧存の方は回を追うごとに新規クレジット差し替えされた(中でも長坂秀佳塙五郎天野利彦野田幸男はサブタイの後に脚本監督表記が付くようになった1984年春に差し替えされた)。また劇中テロップ字体表記演出も回によって一貫しておらず、「つづく」のテロップ至って縦書き表記だったり、その当時の他の東映作品使用分を流用したりといった現象見られた。また縦スクロール表記だった第68話・第69話・第436話では全て新規に作り直されている。 同じ東映製作された「スケバン刑事II 少女鉄仮面伝説」(フジテレビ系1985年から1986年放送)に主演した南野陽子述懐によれば、「スケバン刑事」と「特捜最前線」は同じ東映東京撮影所スタジオ撮影が行われていて、それも隣の隣のスタジオご近所同士だったことから、スタッフ出演者らが裏方交流していて、夏夕介などはよく「スケバン刑事」のスタジオで出演者らとお茶飲んでいたとのことBGM劇伴)の中には木下忠司書いたものではなくアメリカ映画音源集流用しているものがあり、「プラン9・フロム・アウタースペース」(エド・ウッド監督作品)などで確認できる

※この「番組についての逸話」の解説は、「特捜最前線」の解説の一部です。
「番組についての逸話」を含む「特捜最前線」の記事については、「特捜最前線」の概要を参照ください。

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