甲府藩関係者
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「新・浪人若さま新見左近」の記事における「甲府藩関係者」の解説
西川東洋(にしかわ とうよう) 甲府藩御典医であり上野北大門町で開業していたが弟子の若い医者と女中のおたえが夫婦になった事、左近やお琴達の事が心配で七軒町に移り住んだ。今回も左近達にとっては頼もしい存在である。 間部詮房(まなべ あきふさ) 前作で左近の義父、新見正信に見出され左近の側近になった。今作では西ノ丸小姓頭に昇格している。監視したがる又兵衛と近侍四人衆に対して良いイメージを持っておらず後述の雨宮と協力して監視の目をくらましている。その一方で四人衆の一人である望月に関しては自分達の味方である事を早くから見抜いている等、相変わらずの洞察力を持つ。 雨宮新之亟(あまみや しんのじょう) 前作で甲府藩に召し抱えられ勘定方として才を振るっている。そのため間部と共に浜御殿の運営を行っている。後述の近侍四人衆とも親しくなるほどコミュニケーション能力が高い。 吉田小五郎(よしだ こごろう) 甲州忍者の頭領。今回も引き続き左近にとって重要な探索網として活躍する。貴船屋の事件後は以前のように煮売り屋の主としてお琴の警護に付いた。 かえで 甲州忍者の女忍びで大火傷を負った百合から情報を得た後、中屋夫婦が江戸を出るまで警護した。小五郎同様、貴船屋の事件後は煮売り屋としてお琴の警護をする事になった。 山川吉助(やまかわ きちすけ) 前作で左近が根津の藩邸から出る抜け穴を管理していた老人で、今回フルネームと既婚者である事が判明した。左近の叔父という事で自宅を左近が市井に出る拠点とする。 山川紋(やまかわ もん) 吉助の妻であり初対面である左近に対して思わず見とれてしまう。左近の叔母として振舞い吉助同様、市井における手助けをするようになる。
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甲府藩関係者
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新見正信(にいみ まさのぶ) 甲府藩筆頭家老にして左近の育ての父親。左近が甲府藩主になっても親子のような接し方をしている。市井をうろつく左近の奔放な振舞に振り回されているものの何か事件があれば協力的。 吉田小五郎(よしだ こごろう) 甲州忍者を束ねる忍びの頭目。女性が振り向くほどの整った顔立ちをしている。左近の仮病を知らずに無気力状態だったが藩邸内での暗殺未遂をきっかけに正信より周囲の警護を任され、かえでと共に煮売り屋の主人として三島屋の隣に住むようになる。正信に止められていたものの様々な事件解決に最初から協力的だった。左近が甲府藩後継者になってからの幼馴染でもあり谷中の屋敷では探索から戻って左近直々に酌をしてもらったり食事を振舞ってもらう位の親しい関係でもある。しかし後述の将軍家暗殺集団の頭目である澤山には全く歯が立たず止めを刺される直前に見習い与力の藤堂直正によって助けられ全治1か月の怪我で済んだ。 かえで 甲州の女忍び。小五郎と共に煮売り屋として左近の警護を任される。左近の危機を幾度となく救ったり悪党に気づかれないように探索したりと忍びの腕は小五郎に引けを取らない。幼いころ小五郎の父に拾われ忍びの術を仕込まれた。同時に小五郎の母と下女に化ける訓練として台所の手伝いもしており、元の才能もあったのか料理の腕も確かなものである。そのため煮売り屋は始終混雑しているだけでなく離れた所でもその味は評判になっている。瓜実顔の美人で具家に一目惚れされてしまうが、まんざらでもない様子で小五郎にからかわれる。お琴を連れて行きたい百合にやり込められて困惑していた左近に「真の」女の幸せについて「女性の立場」から諭し、その迷いを払拭させた。 西川東洋(にしかわ とうよう) 甲府藩の御典医で安価で患者を診るので庶民から人気がある。坊主頭をさする癖があり普段は飄々とした性格だが、忍びが使う毒などにも詳しく未知の毒でも調べて対抗する薬を作り出すくらいの腕を持つ。けが人や病人が出た時は真っ先に頼りになる存在。 山川老人(やまかわ ろうじん) 根津の藩邸の庭師を務める老臣。東洋同様、飄々としているが、その一方で左近が市井に出るための抜け穴の管理人でもある。 雨宮真之亟(あまみや しんのじょう) 一見女性かと思う美男子。文江という姉がいる。鳴海屋という女郎屋に住み、姉はそこで働いていた。若年寄の石川に剣の腕を買われ雨宮家再興と姉の病気の薬のために汚れ仕事をしていたが左近の正体を知り、命を狙う鬼翔丸を倒した功績により甲府藩に召し抱えられて再興の夢がかなう。左近がうなるほどの剣術の使い手である一方、算術にも長け小姓から勘定方に出世する。将軍家暗殺の件で後述の奏山に襲われ藩士も切られてしまうが自身は文左衛門により命を取り留めた。 雨宮文江(あまみや ふみえ) 真之亟の姉で鳴海屋で女郎をして生計を立てており御家再興の資金作りもしていた。肺の病を患っている。当初は左近を狙わせるために弟を岩城道場へ入れるも失敗、後に事情を知り病の特効薬を持っていた東洋から真相を知る。事件解決後は御家再興がかない甲府藩の屋敷で暮らすようになった。 間鍋詮房(まなべ あきふさ) 新見正信が自分の後継者として国家老に探してもらった人物。作中では「間鍋」姓のままである。正信の後継として藩政、左近の手伝いなど抜かりなく行う。また調査を1つ頼んでも関連した事柄までまとめて調査するなど「1を聞いて10を知る」ような人物である。その性格は冷静沈着な柳沢が感情をむき出しにしてしまうほどのしたたかさを持つ。一方で百合に煽られた時は逆上したり権八夫婦が左近と別れる時に目を赤くして貰い泣きする等、年齢相応の青さを持つ。当初は絵に描いたような生真面目さゆえ左近が市井に下ることを快く思わなかったが次第に目を瞑るようになり不在中には少しでも戻った時の負担を減らすように準備してくれるなど、思慮深い側面もある。 徳川綱重(とくがわ つなしげ) 左近の父で前甲府藩主。徳川家光の三男でもある。作中では故人だが今わの際に左近が老師によって教えられた剣術が葵一刀流であることを伝えた。あらかじめ徳川家綱と左近が将軍の後継になることを話し合い、またそれに伴う争いに巻き込まれ命の危機が迫ることを予期していたようである。 老師(ろうし) 左近が甲府藩の跡継ぎに決まる前から突然現れて左近に「我流」として剣術を叩き込んだ。元服時に免許皆伝を伝え証として安綱を手渡し、どこへとなく姿を消した。綱重との関係から徳川家剣術指南役の者ではないかと推測される。 坂手文左衛門(さかて ぶんざえもん) 宇内藩士、関戸重正の家臣で義理の弟でもあった。藩内に起きた不正を調べていた関戸の屋敷が襲撃された際、下手人を全て返り討ちにした。瀕死の関戸から妻共々逃げるよう言われ江戸で日雇いの大工をしていた。仕事仲間の権八と知り合った関係で左近と知り合う。妻の静が狙われた過程で罪人扱いされたり、かつての襲撃の首謀者である江戸家老の江崎に付け狙われるも左近達に救われて最終的には藩の不正を暴き、関戸の敵討ちも果たした。愛妻家でまめに三島屋で妻に小物を買って贈っていた。絵に描いたような強情さで周囲の助けもかたくなに固辞するも、一方でその性格が裏目に出ていたことも気にしていた。しかし根はまっすぐな性格で、その性格と剣の腕を買われて甲府藩士となる。 坂手静(さかて しず) 関戸の妹で権八がうらやむくらいの美人。生計を助けるため縫物を始めたが腕が良く、文左衛門よりも稼ぎが良い。その仕事の関係で旗本に狙われるも左近の活躍で無事元の夫婦生活に戻れた。しかし前述の江崎一派に夫婦共々狙われはじめたが、兄から託された安産の御札に藩の悪事の秘密が隠されており、それがきっかけとなって事件が解決した。甲府藩士になるよう左近から誘われても固辞していた夫に対し、妊娠を理由に旅が出来ぬことを告げ仕官するようにさせた。一度甲府へ戻るも将軍家暗殺集団の登場により夫ともども根津の屋敷へ呼び戻されて女手の足りない奥御殿で仕事をしていた。 岡本定直(おかもと さだなお) 甲府藩付家老で奥安の不祥事に対して新見正信にも責任あるのでは?と苦言していたものの事前に正信から真相と、自身が藩政より身を引く旨を伝えられていた。更に正信が陰腹を切り覚悟を示されたため幕府には伝えず藩が一つにまとまるべきと周囲に宣言。同時に左近の新たな補佐人として間鍋を紹介した。 奥安盛清(おくやす もりきよ) 甲府藩国家老で江戸詰めになった正信が、その能力を買い藩政を託した。左近には出世欲が強いと警戒されていた。藩主不在を良い事に隠れ金山により私腹を肥やし、それに気づいた郡奉行の蔵里を殺害させた。最終的には屋敷に乗り込んだ左近により動かぬ証拠を突き付けられたため閉門蟄居、切腹となった。 三木重近(みき しげちか) 奥安の側近で屋敷一の使い手。自分達の邪魔になる者達の始末を命じていた。左近により悪事がばれるも悪あがきで切りつけようとして逆に倒された。 与一(よいち) 蔵里の家臣で屋敷に異変が起きた際に隠れ家に蔵里の娘である清江を匿い、ともに来た左近達を用心棒として雇った。妻子を人質に取られたので悪事の証拠を引き換えに持って行ったが実は狂言であり、金に目が眩んで奥安についていた。引き換えに家臣として召し抱えられる約束を取り付けるも奥安の屋敷に乗り込んだ左近により切腹の沙汰が下された。 藤川信実(ふじかわ のぶざね) 甲府藩上岩森村の二十石取りの代官。当初は善政を敷いていたものの女の問題で人が変わったように悪政に転じた。そのため訴状を持った百姓により窮状を知った左近らによって成敗された。 内山瑛真(うちやま えいしん) 藤川の配下で甲斐無限流に近い戦国時代の剣術の使い手。内山の存在が百姓達に逆らう事をためらわせていた。藤川らと共に上岩森村に来るも左近の剛剣により一撃のもと倒された。 蔵里外記(くらさと げき) 甲府藩郡奉行で新見正信の命を受けて新田開発を名目に秘かに奥山の悪事を探索していた。そのため口を封じられるも娘の清江に証拠を託していた。 蔵里清江(くらさと きよえ) 外記の娘で両親により屋敷から逃がされていた。武田信玄の屋敷跡まで逃げるも高熱により倒れそうなところを左近らに助けられる。事件解決後は岡本家の侍女となり、婿養子を取って蔵里家の存続がはかられた。
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