将軍家暗殺集団
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/28 00:33 UTC 版)
「浪人若さま新見左近」の記事における「将軍家暗殺集団」の解説
本作における最後の敵対勢力。当初は柳生新陰流を使い尾張の付家老与力候補者を襲い、尾張藩関係者をにおわせていた。更に鶴姫までをも毒殺しようとして綱吉が完全にパニックに陥ってしまう。実は牧野の配下である木島の命によって動いており、家光の血を引く者を根絶やしにして綱吉の隠し子とされる人物を将軍に就けた後に、後見人として権力を我が物にしようとしていた。後述の右京や奏山含め今までとは次元の違う剣の遣い手が揃っているため左近や小五郎、かえで達すら命の危険にさらされることになる。同時に左近の急所であるお琴を攫い自分たちの手駒として使おうとしていたが権八や百合達の活躍で阻まれた。 澤山右京(さわやま うきょう) 同集団の頭目で本作における最強にして最後の剣術使い。備前の浪人だったが、徳川光友と共に柳生厳包に新陰流を学び光友とは6代目師範の座を争った。その腕前は甲州忍者の頭目である小五郎を一撃で戦闘不能にしたほど。徒党を組んでいた奏山と尾張藩内で悪行を繰り返すも厳包と光友により追い詰められた後、崖から海へ飛び降りて逃げた。江戸へ来て木島を介して牧野と知り合う。前述の遺恨から新陰流を使って尾張藩を潰そうとしていたが、左近達の活躍によって阻まれる。真の隠れ家を突き止められて最後の悪あがきをするものの葵一刀流の剛剣には太刀打ちできずに敗れた。 奏山(そうざん) 片腕の剣客。右京と共に追い詰められた際、光友によって左腕を切り落とされた。普段は肩にもたれさせた太刀を右腕のみで振るい自在に切っ先や間合いを変化させて来るので相当な遣い手でも太刀打ちできない。現に一刀流の使い手である尾張付家老の与力を一刀両断し、雨宮ですら全く歯が立たなかった。剣客だけに気配にも敏感で秘かに追ってきたかえでをあっさり捕えてしまうほど。一度は左近を傷つけるものの最初の隠れ家に左近と文左衛門が乗り込み、再度左近と対峙した際には片手斬りの構えがあだとなり隙を突かれて敗れた。 村木済州(むらき さいしゅう) 右京の配下で奏山に怪我を負わされた雨宮を餌に甲府藩士の清水と佐竹を誘い出して仲間の仇として殺害した。その後も同じ手を使って左近をおびき寄せようとしたが実際に来たのは罠を見抜いた文左衛門であり、逆に手首を切り落とされたため勝てぬと悟って自害した。 きぬ 右京の妾で女忍び。奏山を追いかけようとした左近を吹き矢で殺害しようとするものの失敗する。次にお琴を狙うためお咲と名を変えて三島屋へ入り込むが、かえでに正体を見破られていて留守中にお琴やおよねは岩城道場へ避難してしまう。逆にかえでの罠におびき寄せられた後、自ら所持していた毒で自害した。
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