木更津の戦士
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鳳神ヤツルギ(ほうじんヤツルギ) 大和タケル(『9』では大和たけるとヤマトタケル)が、木更津を守る八剱の神とヤマトタケルの力で変身した誇り高き金色の戦士。 デザインのモチーフは八剱神社の神輿に付けられた鳳凰。過去の戦いから伝承が根付いているのか、その存在を知る人々もいる。 ヤツルギとキサラへの変身に使われる石やアイテムには神の意思があり、自分が選んだ者を導くように戦士のイメージが現れる。選ばれた者は変身せずとも人間離れした回復力を持ち、生身で戦闘兵に対抗できる程度の体術や邪悪な気配を察知する能力も身につく。 全シーズンを共通する主な技は、斜め上方にジャンプして渾身のパンチをぶつける「ヤツルギボンバー」と、専用武器の鳳凰剣(ほうおうけん)による剣撃。 『1』では初代タケルがヤツルギのイメージと再び対面することによって鳳凰剣が使用可能になり、剣に石をはめて火の鳥と斬撃を放つ「ファイヤーフェニックス」が必殺技。 『2』では、アングラーとの戦いで鳳凰変幻の力を得たことでベルトの形が変化し、基礎能力も向上している。 2代目ヤツルギは鳳凰剣による技「ライジングフェニックス」、ギター型のヤツルギター(カイトが制作したスピーカー型のアイテムで「ヤツルギザドライブ」という技が使える)、カイトが制作したスタンドマイク型の鳳神ロッドという武器を使用する。 3代目ヤツルギの技は鳳凰剣による「クリムゾンフェニックス」。槍型の凰火焔刃(おうかえんじん)による「ヤツルギ大火輪」。 4代目ヤツルギは鳳凰剣の技が複数パターンあり、縦回転から繰り出す「ブラストフェニックス」、一直線に振り降ろす「ブレイズフェニックス」、パワーアップした鳳凰剣による「ギャラクシーフェニックス」、「ヤツルギビッグバンフェニックス」を使う。 5代目ヤツルギの技は鳳凰剣による「フレイムフェニックス」、6つのゴールデンベジシードの力を合わせることで召喚する棒状の武器による「鳳凰エクスカリバーフェニックス」。また、ガイオンとの協力技で、青白い光を放ちながらのヤツルギボンバーも使用した。 6代目ヤツルギ(人間)の技は鳳凰剣による「ヤツルギビッグススラッシュ」。 6代目ヤツルギ(人形)の技は鳳凰剣による「ヤツルギフェニックス」。 『1』の公式設定では、パンチ力:16t、キック力:45t、走力:時速170km、ジャンプ力:635m 「ヤツルギ、招来(しょうらい)!」のかけ声で変身する。変身及び武器の召喚、必殺技の発動時は火の鳥が舞う。名乗りは「誇り高き戦士ヤツルギ、参上!見せてやるぜ、俺の木更津スピリット!(6代目人形タケルは『僕の木更津スピリット!』と叫ぶ)」。 変身アイテムと変身ポーズ、スーツのデザインはシリーズによって異なる。以下参照。 初代ヤツルギ……ヤツルギの石を左手に打ち付け、実体化した手甲に石をはめ、天高く腕を掲げる。 2代目ヤツルギ……「アクション!」のかけ声と共にヤツルギの石を指で上空に弾き、叩いた拳を開いて天高く掲げる。 3代目ヤツルギ……ブーメラン型の変身アイテム(恐怪帝国を探知するレーダーにもなる)を投げる。 4代目ヤツルギ……胸の前で指を掲げるポーズを取ることで、変身用ペンダントが光る。 5代目ヤツルギ……トマ太郎の魔法を掛けたトマト(最終決戦では赤いゴールデンベジシード)を食べ、ポーズを取る。 6代目ヤツルギ……グローブ状のアイテムからメンコを取り出し、叩きつける(人間たけると人形タケルで1つのメンコを共有する形で使用しており、同時に2人のヤツルギが揃うことは無い)。 7代目ヤツルギ……実体化した手甲にヤツルギのメダルをはめ、天高く腕を掲げる。鳳凰変幻(ほうおうへんげん) シーズン2において、タケルがより強くヤツルギの意志と通じ合ったこと、マリの危機に奮い立ったことで獲得した強化変身能力。ベルトが高速回転し、体の一部が赤く強化された姿になる。古の戦いでも、この力を手にした者がいたことが古文書に記されている。強化された部位は、鳳凰剣やヤツルギボンバーも通じないアングラーの怪人に通常攻撃でも有効打を与える力を持つ。 2代目ヤツルギは本編開始当初からこの力が使えるが、特に形態変化することなく使用している。 ・腕の強化…… 腕力やパンチ力が強化され、肘周りの装甲が180度展開してクローとなる。必殺技は、ジャンプから両腕のクローで相手を寸断する「ヤツルギマグナスラッシュ」。 ・脚の強化…… 走力・キック力・跳躍力が強化される。この形態のみ、ベルト中央の装飾が白くなる。必殺技はジャンプから連続蹴りを打ち込む「ヤツルギシューティングブラスト」。 ・腕と脚の強化…… 上記二つよりも強力な分、体への負担が大きい形態。変身と同時に出現する二本の剣を振るう。必殺技はファイヤーフェニックスの上位版と言える「ヤツルギツインブレイド」。最終決戦では直接この姿に変身し、組み合わせた剣が変化したジャベリンで戦った。 ヤツルギシャドウ 『5』の終盤に登場。超皇帝ディスギルドの力でパワーアップしたジャンクーガに苦戦するヤツルギが、己の中に持つ闇の力で強化した黒いヤツルギ。変身しているタケルの声色が低く荒々しくなっているが、悪の戦士というわけではない。 変身時のかけ声は「ヤツルギシャドウ、招来!」。名乗りは「諦めない心、不屈の闘志。見せてやるぜ、闇に煌めく黒の戦士。覚醒!ヤツルギシャドウ!」。 必殺技は、専用武器のヤツルギフェニックスアローによる「シャドーフェニックス」。 バーニングヤツルギ 『5』の最終回に登場する、ヤツルギシャドウから更に進化した赤いヤツルギ。古来に伝わる3つの頭を持つ三鳳凰の伝承通り、通常のヤツルギとヤツルギシャドウを召喚して三位一体の戦闘を行う特殊能力を持っている。 名乗りは「熱き魂、己の全て。炎の戦士、超覚醒!バーニングヤツルギ!」 必殺技は、専用武器のバーニングソードによる「ヤツルギバーニングフェニックス」。 グレンカムイヤツルギ 『7』に登場する、希望のエネルギーでパワーアップした白いヤツルギ。 変身時のかけ声は「神炎!超招来!(しんえん!ちょうしょうらい!)」。名乗りは「誇り高き神の戦士、グレンカムイヤツルギ参上!見せてやるぜ、最強の木更津スピリット!」。 必殺技は「ヤツルギグレンシュート」と、専用武器フェニックスブレイカーによる「ヤツルギビクトリーフェニックス」、「ヤツルギビッグバンビクトリー」、「フェニックスゴッドブレイカー」、「ヤツルギアルティメットフェニックス」。 デュアルライジングヤツルギ 『9』の終盤に登場する、人間たけると人形タケルが1つに融合したヤツルギ。それぞれのヤツルギのイメージカラーである紫とオレンジを合わせ持ったスーツデザイン。 必殺技は、専用武器の真鳳凰剣のエネルギーをこめて放つ必殺キック「デュアルライジングインパクト」。 この形態でダメージを受けると、分離して2人のヤツルギが揃った状態になり、再度融合することも可能。 天神キサラ(てんじんキサラ) 橘マリ(『3』では大和マリ、『9』ではタチバナマリ)がオトタチバナの力で変身した女戦士。腕力はあまり無いが、身軽な動きで敵を翻弄する。 変身できるのは橘家の血を引く女性に限られ、『1』ではザブーンとの戦いがより激しくなりキングオーガが復活すると察知された時しか現れないとのこと(先代の草薙の時代はヤツルギ一人で戦い抜いた)。 『3』の最終決戦ではマリが不在だったため、人間が変身した者ではないキサラの化身が戦いに参加した。 全シーズンに共通する武器の天翔扇(てんしょうせん)は風の属性を持っており、バリアを張ることも可能。 初代キサラの必殺技は、天翔扇から突風を放つ「ラブスラッシュハリケーン」。『2』では天翔扇が変化したアメノカケユミから必殺の矢を放つ。 2代目キサラの必殺技は、天翔扇を敵に投げつける「ラブスラッシュブーメラン」。 3代目キサラの必殺技は、天翔剣から放つ「愛の字斬り」、キサロッドから放つ「愛のロッドクラッシュ」。 4代目キサラの必殺技は、天翔扇から放つ「ラブスラッシュトルネード」。『7』では「デディケイトアライブ」という必殺技を使うが、これはキサラの生命力と引き換えに放つ捨て身の大技。 5代目キサラの必殺技は、天翔扇から放つ「ラブスラッシュストーム」。 6代目キサラの必殺技は、天翔扇から放つ「ピンクスパイラルハリケーン」、「ピンクスパイラルトルネード」。 『1』の公式設定では、パンチ力:9.5t、キック力:26.5t、走力:時速145km、ジャンプ力:573m 「キサラ、招来!」のかけ声で変身。名乗りは「天から舞い散る正義の嵐、天神キサラ!悪を成敗いたします!」。 変身アイテムと変身ポーズ、スーツのデザインはシリーズによって異なる。 初代キサラ……一回転した後、キサラの石(『2』ではブローチ型のアイテムに変化)を胸に掲げ、変身ポーズを取る。 2代目キサラ……「アクション!」の掛け声と共に変身用ブローチを指で上空に弾き、変身ポーズを取る。 3代目キサラ……変身ポーズを取ると、指輪型の変身アイテムが光る。 4代目キサラ……胸の前に手でハートの形を作ることで、変身用ペンダントが光る。 5代目キサラ……トマ太郎の魔法を掛けた野菜(最終決戦では白いゴールデンベジシード)を食べ、一回転しながらポーズをとる。 6代目キサラ……変身ポーズを取りながら、コンパクト型の変身アイテムを開く。 7代目キサラ……キサラの石を胸に掲げ、変身ポーズを取る。シルフィーキサラ 『7』に登場する、死の淵から蘇ったキサラがパワーアップした姿。 「麗風!超招来!(れいふう!ちょうしょうらいらい!)」のかけ声で変身。名乗りは「大空を翔る麗しき正義の風、シルフィーキサラ!悪を成敗いたします!」 必殺技はシルフィーボーガンによる「シンフォニックサイクロン」と「麗風シンフォニックハリケーン」。 哮神ガイオン(こうじんガイオン) 『3』から登場。装着する獅子堂カイトが自ら開発した災害救助用パワードスーツを改造した、ライオンをモチーフにした水色の戦士。ヤツルギやキサラのように神から授かった特殊な力は持っていないが、技術力を駆使して能力や武装を強化することができる現代科学の戦士。 『6』、『7』ではゼロワンスーツと呼ばれるカイト専用のスーツとなっており、ブラックガイオン同様、ライトニングガイオンのプロトスーツと設定されている。 『8』ではCCDOコーポレーション技術開発部門の3Dプリンターを駆使して開発したパワードスーツ。 『9』では救助用パワードスーツを改造しているという点は原点と共通。 『10』では文部科学省救助用パワードスーツを改造した試作品スーツ。 初代ガイオンは、ガイオンランサー(技名:一点集中)、ガイオンバスター(技名:ガイオンシュート)、ガイオンナックル、ガイオンセイバー(技名:ガイオンサンダー、ガイオンストライク)という武器や、「ガイオンスマッシャー」という連続キック技を使う。 2代目ガイオンは、ガイオンナックル、ガイオンランサーや、「ガイオンスピードスター」という体当たり技(一度きりしか使うことができない)を使う。 3代目ガイオンは、ガイオンダガーという二刀流の武器や、「ガイオンシューティングスター」というキック技を使う。 変身時は水色のガイオンブレスを掲げ、『3』では「ガイオン!」、『4』以降は「ガイオン、ミッションスタート!」、『10』では「ミッションスタート!」のかけ声で装着する(『8』の最終決戦では、ザンパーによる亜空間の影響でスーツが転送できない状態だったが、青いゴールデンベジシードの力で装着可能となった)。『9』『10』での変身アイテムはスマホ型の専用端末。 名乗りは「人々を苦しめる悪しき者共、この哮神ガイオンが裁いてくれる!」。哮神ライトニングガイオン(こうじんライトニングガイオン) 『5』では穂積博士がガイオンを強化した青いスーツで、カイトが装着。ガイオンより高性能だが、装着者にかかる負担はその分大きい。 『6』、『7』では獅子堂トウマが装着する(『5』と違い、ガイオンとは別個体)。 ガイオンブレス(カイト用は水色、トウマ用は青色)をタッチし、「ライトニングガイオン、ミッションスタート!」の掛け声で変身する。名乗りは「人々を苦しめる悪しき者共、この哮神ライトニングガイオンが裁いてくれる!」。 専用武器はライトニングアックス。『7』では「サンダーボルトスレイヤー」、「サンダーボルトウキヨアギト」という技や、ブラックガイオンと共に「ダブルガイオングランドクロス」という合体技を使用した。 天神ミニキサラ(てんじんミニキサラ) 『4』から登場。穂積ヒメがマリの指輪を借り受けて一時的に変身したキサラ。子供故にパワーは無いが、キサラ同様身軽な動きで敵を翻弄する。 『5』では専用の指輪を授かり、キサラと共に変身可能になる。 『6』、『7』では橘ヒメが専用のペンダントで変身。天翔扇による「ミニスラッシュハリケーン」、「ミニスラッシュトルネード」が必殺技。 『8』ではカスミちゃんが、トマ太郎の魔法を掛けた野菜(最終決戦では黄色いゴールデンベジシード)を食べることで変身。武器はミニキサラボウガン。 「ミニキサラ、招来!」のかけ声で変身。名乗りは「天から舞い散る正義の嵐、天神ミニキサラ!悪を成敗いたします!」。 哮神鬼ブラックガイオン(こうじんきブラックガイオン) 『5』から登場。姫川レイジが変身するプロトタイプの黒いガイオンスーツで、ガイオンより強力なパワーを持つ半面、装着者への危険性を秘めている。 『6』、『7』では久遠ケンジが装着する。危険性がある描写は無いが、プロトタイプ故に扱いが難しいという設定になっている。 黒いガイオンブレスを掲げ、「バトルスーツ、装着!」の掛け声で変身する。名乗りは「闇を照らす戦士、哮神鬼ブラックガイオンがお前を裁く!」。 専用武器はブラックダガー。『7』では「サンダーボルトスラスト」という技を使用。 電装マデラス(でんそうマデラス) 『7』に登場。羽生シュウジが変身する戦士。 『7』の本編より10年前にアクムーダという悪の組織と戦っており、獅子堂カイトが技術的バックアップを担当していた。 装着や技を繰り出すときは左腕のAI搭載キーボード型端末MD-1を操作する。 「プロテクトギア、ドライブ!」のかけ声で装着する。名乗りは「電装マデラス、参上!希望を穢す悪しき者どもよ、天を貫き大地に轟く正義の裁きを受けよ!」 必殺技は「ディバインスラッシュ」。 アクムーダの首領・アクムーダ大帝を倒すために、制御システムを限界まで開放しデストロイモードを発動するが、正義を遂行しようとする余りに負の感情を爆発させてしまう暴走状態を引き起こしてしまい、その結果激しい絶望とともにDr.ハブルとなってしまう。 シャドウハウンド 『7』に登場する、獅子堂カイトが専用端末を使用して装着する、狼をモチーフにした悪の戦士。ガイオンとは別個体。 Dr.ハブルの正体が過去の相棒シュウジだったことを知った後にゼッツボーン側に寝返った際に使用しており、グレンカムイヤツルギをも圧倒する力を秘めている。 ヤツルギグレートファイヤー 『9』に登場する、早乙女シュンが自前で製作したコスプレヒーロー(『8』のアクションショー限定ですでに登場していたことはある)。ヤツルギをモチーフにしているため姿はヤツルギに酷似しているものの、ただのコスプレのためスーパーパワー等は持っていないが、コミカルな動きと運等が絡み合って敵を撃破することもある。 ただのコスプレのため、事前にスーツを着ている状態で「へ~んし~ん!」の掛け声で手動でマスクを被ることで装着完了となる。名乗りは「紅蓮の炎を纏いしヤツルギ!グレートファイヤー参上!」。 グレートファイヤーソードというお手製の剣で戦う。 ダンダン 『9』に登場する、カイトが作ったロボット。ダンスの動画で動くように設計されており、フウカがスマホを使って操作し、「ダンダ〜ン!」と叫びながら両腕を振る。ロボットなので防御力やパワーはそれなりにあり、ツッタカター程度となら戦うことができる。 ヤツルギグレートファイヤーとコンビを組んで戦うことが多い。ロボットなのに行動を続けるとなぜか疲れたような動きを見せる。破損した際の修理や整備などはシロウが担当している。 終盤にラビーに破壊された際、実はシロウ本人が中に入ってこっそり戦っているコスプレ状態だったことが判明(カイトが作ったダンダンを壊してしまったため)。
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