しん‐いんしょうしゅぎ〔‐インシヤウシユギ〕【新印象主義】
新印象主義
【英】:NEO IMPRESSIONNISM
【別称】:印象派
19世紀末のフランスの絵画運動。新印象派、ディヴィジヨニスム(分割主義)ともいう。1886年の最後の印象派展で初めて明瞭な姿を現わし、スーラとシャニックによって代表される。シュヴルールやシャルル・アンリなどの光学理論や色彩論に触発され、印象主義を継承しつつこれをさらに科学的に追求して、画面に一層の明るさと輝きを与えようとした。技法としては、パレットや画布上での混色を避け視覚混合を徹底したことが最大の特色である。スーラの古典的秩序の追求により印象主義がおろそかにしたフォルムを再び絵画の中にとり戻し、造型秩序を画面に構築したことは絵画史上における意義として特筆される。科学性と理論性の追求という特色により、キュビズムや未来派に大きな影響を与えた。
新印象派
(新印象主義 から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/01/13 18:45 UTC 版)
新印象派(しんいんしょうは、neo-impressionism)とは、ジョルジュ・スーラが確立した芸術様式をさして、1886年に批評家のフェリックス・フェネオンがつけた用語であり[1]、直観的だった印象派の色彩理論を科学的に推進し点描画法による鮮明な色彩表現や、印象派が失ったフォルム、画面の造形的秩序の回復を目指した1880年代から20世紀初頭にかけての絵画の一傾向のことである[2]。新印象主義とも呼ばれる。
- ^ ルービン 2002, p. 426.
- ^ “しん‐いんしょうしゅぎ〔‐インシヤウシユギ〕【新印象主義】”. デジタル大辞泉. 2019年2月27日閲覧。
- ^ a b 三浦 2017, p. 438.
- ^ a b c 三浦 2017, p. 430.
- ^ a b c 池上忠治. “印象主義 いんしょうしゅぎ impressionnismeフランス語”. 日本大百科全書(ニッポニカ). 2019年2月24日閲覧。
- ^ a b ルービン 2002, p. 309.
- ^ a b c d 三浦 2017, p. 435.
- ^ ルービン 2002, pp. 309–312.
- ^ 三浦 2017, p. 433.
- ^ 三浦 2017, p. 411.
- ^ a b ルービン 2002, p. 312.
- ^ a b ガリエンヌ, アマンディンヌ 著、守谷てるみ 訳 『100語でわかる色彩』白水社、2017年、25頁。ISBN 9784560510179。
- ^ Peter Morrin; Judith Zilczer; William C. Agee (1986). The Advent of Modernism. Post-Impressionism and North American Art, 1900-1918. High Museum of Art . p. 40
- ^ 三浦 2017, p. 431.
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