基礎概念
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2016/10/15 18:34 UTC 版)
海戦術の基礎概念を中心に取り上げる。戦術#基礎概念も参照のこと。 戦則 - 海上作戦における任務達成のための各種行動の基本要領。戦闘教義。 戦勢 - 戦闘における戦力や行動における優勢であり、攻勢と守勢がある。 戦機 - 戦勢の攻守が転換する機。 戦策 - 戦術を実施するための画策。陣形・使用速力・基本方針・敵味方識別方法・各部隊の任務・戦闘開始時の運動などを定める。 艦隊 - 2隻以上の軍艦から編成される海軍部隊。狭義には海軍部隊の編制上の単位であり、艦隊の下位には戦隊や群が置かれる場合がある。 戦略 - 海軍における狭義の意味では、敵と離隔した状況において部隊を効果的に運用する術策。 戦術 - 海軍における狭義の意味では、敵と接触した状況において部隊を効果的に運用する術策。 戦務 - 海軍部隊における戦闘を遂行するための航海・機関・砲術・機雷・飛行などの諸業務。 海象・気象 - 海象とは海洋の状況であり、気象とは大気の状況である。艦隊の運動に大きく影響する。 制海権 - その海域の支配権であり、海軍力によって支配は実行される。 制空権 - その空域における優勢であり、空軍力によって実行される。 主隊・直衛 - 主隊とは重装備の艦艇から成る部隊。直衛とは主隊の周縁部を占位して警戒などを行う部隊。 航行序列 - 航行するための艦隊の隊形である。 警戒航行序列 - 要警戒地域において航行するための艦隊の隊形である。 戦闘序列 - 戦闘するための艦隊の隊形である。 攻撃 - 火砲・ミサイルなどの火力を敵に対して使用すること。 機動 - 部隊の位置を変更すること。敵を発見してから行う接敵機動と敵と交戦を始めてから行う戦場機動がある。 展開 - 艦隊の序列を状況に応じて変更するための運動。 追撃・退却 - 追撃とは退却する敵に対するさらなる攻撃、退却とは戦闘で劣勢に置かれて行う後退。 小破・中破・大破 - 小破とは相当な時間を要せず整備部隊が修理出来る程度の損傷。中破とは相当な時間を要する程度の損傷。大破は整備部隊では修理不可能な程度の損傷。 基地 - 部隊を支援するための根拠地。戦時において外国に設置する前進基地などがある。
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基礎概念
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/05 17:01 UTC 版)
人体の生理反応や治療の効果・副作用には再現性は必ずしも認められず、同じ治療でも患者によって結果は異なる。しかしすべての医療行為は、目の前の患者にとって最良の結果をもたらすために医学的判断に基づいて選択されねばならない。最良の治療法を選ぶ方法論としては、従来は生理学的原則・知識が重視され、不足の部分を医療者の経験や権威者の推奨が補ってきた。 生理学的判断の例 「心筋梗塞後に薬で不整脈を減らせれば、不整脈による死亡を減らせるはずだ」 権威の例 「この治療法は当大学で100例以上の良好な成績を収めており、関連病院にも勧めている」 個人的経験の例 「私の経験では、ホルモン補充療法はどうやら心疾患を減らすようだ。同僚もそう言っている」 根拠に基づく医療 「医学誌の救急医療ジャーナルの2005年9月刊行の論文によれば心筋梗塞後の治療法Aの250件と治療法Bの50件の比較調査では治療法Bの方が不整脈による死亡は8%ほど低いと言う結果であった。ただし同雑誌2008年の4月の論文における追跡調査では50歳以上の患者の場合は逆に治療法Aの方が2%ほど死亡率は低いとの結果である。この患者は高齢であるので生存率の観点からは治療法Aが最適な選択である。ただし治療法Aはホルモン補充療法であり、これには他の副作用が報告されている。よって治療法AとBの生存率およびもろもろの副作用の可能性を患者に掲示したのち最終的に治療法を選択するのは患者である。」(患者に選択権を与えるのはインフォームド・コンセントに基づく医療で根拠に基づく医療とは直接の関係はない。) これらの客観的な経験知を共有する手段は主に書籍・学会誌・論文発表に限られており、インターネットが発展するまでは情報に触れること自体が難しく、国・地域・治療者が異なれば治療法もまたさまざまであった。しかし、1980年代になって米国国立医学図書館によるMEDLINEのように医学情報の電子データベース化が進み、また疫学・統計手法の進歩によりできるだけバイアスを排した研究デザインが開発されるに従って、治療法の選択となる根拠は「正しい方法論に基づいた観察や実験に求めるべきである」という主張が現れた。カナダのマクマスター大学でデイヴィッド・サケット (David Sackett) らにより提唱されたこの動きは、1990年にゴードン・グイヤット (Gordon Guyatt) により『EBM (Evidence-based Medicine)』と名付けられた。2年後の1992年、グイヤットは実践医学を指導するにあたって、その説明の中で初めてこの用語を用いた。 EBMはこのように、通常行われている診療行為を科学的な視点で再評価(「批判的吟味」と呼ばれる)したうえで、患者の問題を解決する手法と位置づけられ、外部のエビデンス(=科学的根拠)を目の前の患者にどのように適用するかに最も関心がある。
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基礎概念
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/07 04:42 UTC 版)
印に関する主な用語はそれぞれ次の意味がある。 印 印章または印影であり、一定の権利・強制力を有するもの。 判 印章や印影ではあるが、記号・情報としての機能しか持たないもの。 印章 はんこの本体側。印材を加工・成形して作られる。封泥・封蝋用のものは印章が彫られた面が中央に向かってわずかに凹んでおり、朱肉による捺印用は平板か中央が少し盛り上がっている。 ※日本の法令用語としての「印章」は、概ね「印影」を意味する(刑法、民法他での「印章」は印影の意味である。ただし、刑法における印章についてはその意に印形〈はんこ〉も含むとされている)。 印影 紙などに印章を押された跡(結果)。 印鑑 照合用の印影。 印文 印面に用いられる文字。 回文 二重枠の印章の印文のうち外周の部分に刻まれている文字。 中文 二重枠の印章の印文のうち中央の部分に刻まれている文字。 印鈕(いんちゅう)・印鼻(いんび) 角型の印章などのツマミの部分。 指付(ゆびつき)・座繰り(ざぐり)・サグリ・アタリ 印の上下を確認するために認印などの印章の側面に付けられた窪み。 押印・捺印・押捺 印章を用いて紙面に印影を残すこと(但し捺印には、その押された印影の意味あり)。両者には、法律上は押印(当用漢字制定前は捺印が一般的)で、日常的には捺印でという使い分けや、「記名押印」(法的には署名の代わりになる場合あり)、「署名捺印」という組み合わせでの使い分けをすることがある。また「押捺」も同意語だが、印を押す以外に指紋を押すという意味もある。 印肉(いんにく) 押印に用いる、顔料を染み込ませたもの。色は朱が用いられることが多く朱肉ともいう。 印矩(いんく) 印を押すための定規のことで、L字型・T字型のものが一般的である。印矩を用いれば押し直すことができる。 印褥(いんじょく) 捺印の際に下に敷いて用いる台のこと。既製品もあるが、鏡などの少し厚手の平らなガラス板の上に、画仙紙を数枚載せて用いても具合が良い。むらなく押せるようになる。 ㊞ 押印の目安として氏名欄の後ろに㊞(丸に印)マークを印字することがある。また、淡い色の円や点線の円を印刷し、該当箇所に押印を求める場合もある。
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