基礎文法
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/05 19:25 UTC 版)
「Rust (プログラミング言語)」の記事における「基礎文法」の解説
Rustの基礎的な文法はC言語やC++に似て、波括弧で囲まれたブロックコード{ ... }、if, else, whileなどの制御フローキーワードを持つ。全てのC言語やC++のキーワードが実装されているわけではなく、一方で幾つかのRustの制御命令(パターンマッチのためのmatch)はそれらの言語を習得したプログラマにとっては馴染みが少ないものも存在する。Rustの命令文は、表面的なC言語やC++との文法の類似性にも関わらず、意味論的にはML系言語の命令式に近く、関数本体のほぼ全ての部分は制御フロー演算子でさえ「文(statement)」ではなく「式(expression)」である。例えば普通のif式もC言語で言う所の条件演算子であり、if式の結果として返り値を返す。 ブロックコード内の命令文のセパレータにはセミコロン(;)を用いるが、C言語のそれと異なりRustのセミコロンは直前の命令文がブロックコードで括られる式の途中式であることを宣言するためのものである。セミコロンを末尾に置かない命令文はブロックコードの最終的な評価式として扱われ、その式の結果がブロックコードの外へ戻り値として返される。これは関数定義であれば、結果を返す箇所にはセミコロンをつけない。結果が不要ならばセミコロンによって明示的に捨てるのである。そして結果を返さないならば、それは文と呼ばれる。
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