主人公とその仲間達
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/13 17:07 UTC 版)
「呪法解禁!! ハイド&クローサー」の記事における「主人公とその仲間達」の解説
黒兎 春瓶(くろうさ しゅんぺい) 本作の主人公。中学一年生。勉強もスポーツも並以下で、気が弱いだけのごく普通の少年(ただし、数字の6を左右反対向きに書いてしまう時がある)。ヘタレな性格で、ただ自分の周りの場を合わせるために生きてきた。龍美に恋心を抱いている。 世界的に有名な呪術師のアルシド・クローサーの孫で、「クローサーの血を受け継ぐものの生きた心臓を喰らえばクローサーの呪力を手に入れることが出来る」という根も葉もない噂により、世界中の呪術師から命を狙われる事になる。クローサーの血を受け継いでいるだけのことはあって文房具で結界を作れるなど、呪術の底知れぬ才能とも言える潜在能力を秘めている。短期間で基本の術とはいえ結界を習得し、さらにはそれを応用して相手を閉じ込めてみせるなど日々急成長している。 窓辺の男との戦いで不意をつかれ、ハイドの核を壊されてしまう。今まで精神的に自分を支えてきた存在であるハイドがいなくなったことにより、戦意を喪失。しかし、祖父からの手紙を読み、「じいちゃんのために戦う」と決意。パクワに「悪夢濾過(ドリームキャッチャー)」を借り、自らの呪力を強化させる。そして、ハイドを復活させた。 なお、「黒兎」という苗字は「クローサー」の当て字である。 ハイド 自分で意思を持ち、行動するクマのぬいぐるみ。戦争で亡くなったマルコという少年の遺品で、春瓶に何かあったときのために彼の身を守るため、クローサーによってこの世に生を受けた呪術人形である。背中に呪具「荒くれ鎖鋸(テキサスチェーンソー)」を入れていて、それと武器として扱う。クローサー同様に男らしさにこだわっていて、葉巻型のチョコを咥えている。見た目こそはただのクマのヌイグルミであるが実はかなり力が強く、ヤクザを素手で軽く一撃で吹っ飛ばしてしまうほどの力を持つ。パンチに核を壊され機能停止するも、春瓶により核が復元。その際に「暴(ハリケーン)」という新しい呪術を籠められた。 雨竜 龍美(うりゅう たつみ) 本作のヒロイン。春瓶の同級生で、演劇部所属。正義感が強く、元気な少女。任侠オタクで高倉仁の極妻役として共演するのが夢。春瓶のことは頼りない奴として嫌っていたが、バグスとの戦いに巻き込まれ、その中で戦う春瓶の姿を見て考えを改めていく。春瓶ほどではないが、勉強は若干苦手な様子。ルサンチマンを生み出した少女の姿をある日見て、ルサンチマンを浄化できる呪具「浄化(デトックス)」の可能性がある人物である事が判明。春瓶や仲間たちと共にキリマンジャロに向かおうとするが、春瓶がそれを頑なに拒否した事から彼が自分に好意を抱いている事に気づいた。 余談だが、「雨龍 竜美」と誤植されることがある。 神藤 颯介(しんどう そうすけ) 春瓶の学校の生徒会長であり、陰陽師の末裔である呪術師。財閥の御曹司でテスト成績もトップ、スポーツ万能でルックスもイケメンだが、トミコを溺愛しており(この異常な性癖は父のせいでもある)、恋人はいない(ただし、それでもかなりモテる)。トミコを人間にするために春瓶の命を狙っていたが、彼に助けられて和解した。 その後、トミコを人間にする呪術「紅蓮花嫁(クリムゾン・プライド)」を習得し春瓶達のピンチを救う。だがこの呪術はまだ完全ではないため、発動中彼自身は老化してしまいまともに喋れなくなる欠点がある(その為、遊女姿のトミコによる通訳が必要不可欠)。 トミコ 神藤の呪術人形である日本人形。神藤を愛している。呪術は髪を伸ばして攻撃する「執拗な抱擁(モザンハグ)」。後に「紅蓮花嫁(クリムゾン・プライド)」により芸妓姿の人間に変化して、髪の毛一本で相手の攻撃を受け止めたり身につけている簪を操る事も出来るようになる。 アナ・M・モンサルバジュ(アナ・マリア・モンサルバジュ) メキシコからやってきた女性の呪術師。デカいアフロで胸元にタトゥーを入れている。風貌は20代程度の女性だが実は春瓶と同年齢。子供のころは身寄りがなく陰気で、近所の子供達からいじめられていたが、ボッシュと出会い彼女は明るくなった(彼の影響で関西弁を使うようになる)。その彼は他の呪術師によって殺され、仇を討つために呪術王の力を求めて日本にやってきたが、なぜか他の呪術師とは違い、春瓶の足の爪の垢を煎じて飲む事が最強の呪術を手に入れる方法だと勘違いしている。また回りくどいことをするのが嫌いな性格で、レゲエ以外の音楽をラテン音楽と認めない。 始めは正々堂々と春瓶とハイドの前に現れ決闘を申し込むが、メッキーの呪術に必要なCDを忘れてしまったため、戦わず敗北。後に春瓶と再戦したいため、春瓶が通う学校に留学生として転校して彼と再戦するが今度はラジカセを壊されてしまい、春瓶から心臓を食する事を知らされる。彼の周りの友人達を見て、ボッシュを失った自分と重ねないために彼の心臓をあきらめ、以後は春瓶の仲間となった。肉が好物だが、レバーやホルモンといった内臓系は苦手との事。 社長との戦いで入院生活を送っている中で、ボッシュを殺したアスモダイと因縁の再会を果たす。圧倒的な力の差に最初は劣勢だったが、GR.1(グラドウノ)で彼の胃の中の肉を吐き出させ勝利する。トドメを刺そうとするもカザンに説得され、仇討ちを止めた。その際カザンに告白される。 シャカシャカメッキー アナの呪術人形であり、マンボをこよなく愛するカラベラ人形。だが、好きなラテン音楽のジャンルがアナと違ってしまっているため、彼女から酷い目に会うこともしばしば。アナ同様関西弁で喋る。呪術はラテン音楽を利用し様々な物を操る「墨西歌祭祀(レペゼンアステカ)」。違うラテン音楽で違うものを操る事ができ、「GR.1(グラドウノ)」は虫や小動物、「GR.2(グラドドス)」はメッキーと向かい合った相手を、そして最強の第三段階である「GR.3(グラドトレス)」は天候(主に雷雲と雷)を操る事が出来る(だが第三段階は発動に物凄く時間がかかるのが弱点)。なお、常時の強さは弱いらしく、本人およびアナもそれを自覚している。今までの呪術人形の中では珍しく邪心がない人形で性格も非好戦的。戦いの最中に怖がって泣き出すこともある。 カザン 孤児達を預かっている教会の神父。明らかに神父らしくない姿の上言葉遣いは乱暴だが心優しく、子供達を守らなければならないという意志はかなり強い。実は地元の神父ではなく、協会を狙う地上げ屋の嫌がらせによって当時の神父は雲隠れしてしまい、子供たちが泣いていた時に通りかかった際に「神父の代わりになる」と宣言した。ケンカ無戦敗の記録を持ち、ハイドと素手で戦うほどの実力者でもある。また、他の呪術師達とは違い春瓶の心臓を食べるとクローサーの力が手に入るというウワサは知らなかった。地上げ屋からしょっちゅう嫌がらせをされているため、孤児の一人であるカンナを地上げ屋から助けた春瓶とハイドを地上げ屋の一味と勘違いした。だが、カンナから事情を聞いた後は誤解した事を謝罪し和解する。その後、鐙谷との戦いを終えた後に春瓶の力になると約束し、正式な仲間となった。 スラム街出身で荒んだ生活を送った孤児で、食べ物の強奪等を行っていたが、殺人を犯してしまい死刑執行を言い渡される。執行日が迫る中、牢屋の中で初めて死の恐怖を感じるが、執行当日に被害者の母親がこの人ではないと証言し中止になった。その母親に会うが、彼女は事件のショックで視力を失ってしまい、慈悲でカザンの死刑を中止させており、彼女の恩威で罪滅ぼしを決意した。そのため殺しのない世界を作ろうと夢見ており、アナがボッシュの仇であるアスモダイにトドメを刺そうとした時彼女を説得し仇討ちを思いとどまらせた。その際アナに告白している。 デズモンド カザンの呪術人形であり、騎士に似た雰囲気を持つブリキの人形。目が4つある。使用する呪術は「錻力重装填(フルメタルリローデッド)」。自身の手の指先からゼンマイを飛び道具として放つ事が出来る。また、このゼンマイを機械などに打ち込むと自由自在に操る事も可能。騒がしいのは苦手らしい。メッキーと同じく邪心があまりない呪術人形である(呪術等の威力の強さでは今までのどの呪術人形よりも強いが)。 パクワ・スノアリッチ 裏市で店を営む呪具屋。すぐ「スイマセン」と謝る。彼女の作る呪具はかわいらしくお手ごろ価格なものばかりであるが、失敗作ばかりで、ちゃんと売れたことが一度もない。落ちこぼれな自分とは違って、父親は評判の呪具屋だったらしい。春瓶に呪具屋としての信用を得るため、新作呪具「MEIFU-606」を春瓶に貸し出す。 ナナカマ シュバルト社長に仕え、春瓶の心臓を狙っていた呪術師。しかし春瓶の話で窓辺の男の計画を知り、仲間となった。幼い頃に祖母から聞いた「浄化(デトックス)」の事を話し、春瓶達に「オレが浄化を見つけてみせる」と約束した。しかしアルシェブに容易く化石にされてしまったり、交通の便の悪いところを待ち合わせ場所に選んだりしているので、ハイドに「使えない」と言われた事がある。ハイドによく雑学を披露する。「ガチ」という単語をよく使い、語尾に「~っス」という言葉遣いで話す。
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