主人公とそのパートナー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/17 07:29 UTC 版)
「どんど晴れ」の記事における「主人公とそのパートナー」の解説
浅倉 夏美 → 加賀美 夏美(あさくら なつみ → かがみ なつみ) 演 - 比嘉愛未(少女時代、座敷童と二役:橋口恵莉奈) 横浜にある実家の洋菓子店で働き、パティシエを目指して修行していたが、婚約者の柾樹が実家の旅館加賀美屋を継ぐことになったため、加賀美屋で女将を目指して修行を開始した。性格は明るくて前向き、負けず嫌いでお節介。人の喜ぶ姿が好きで、頭より体が反応するタイプ。モットーは「世の中に悪い人はいない」。ある事件がきっかけで一度は修行を断念して横浜に戻ってくるのだが、女将になりたいという自分の思いに気づき、柾樹との関係を一度白紙に戻し、再び修行を開始した。 修行再開後、修行断念の原因となった事件や佳奈や彩華とのトラブルが原因で仲居達をはじめ周囲が敵だらけになるが、柾樹の祖母で元大女将のカツノに「上に立つ人間は周りから言動を注目されている」と指摘を受けてからは言動に注意するようになり、他の職員の不始末の責任をとる、トラブルの仲裁に進んではいる、孤立した人間をかばう、仕事が大変そうなら率先して仕事をもらうなど女将となることを意識した行動をとるようになる。その結果夏美に冷淡な態度をとっていた仲居達や加賀美家の好意を得るようになり、若女将として認められるようになる。また接客についても当初はお客を勝手に外へ連れ出すなどの独りよがりのおもてなしが目立ったが、上述の経験やカツノの指導によって成長し、柾樹が戻って来てからは加賀美屋の伝統と格式を理解し、旅行雑誌の調査員に絶賛されるおもてなしができるようになっていた。 恵美子や彩華と違い旅館や料亭の育ちではないため、お茶やお華など女将になるために必要な心得はなく、器や掛け軸の鑑定眼も皆無だった。ただ、習い事はカツノに習い鑑定眼についても食器の入れ替えを行っているときに勉強した。少なくとも食器の区別はつけられるようになり、お華についてもカツノは「自己主張するのはまだ早い。見る人が見ればわかってしまう。でも、一応合格点。」と述べ、環も夏美の両親に対して習い事は一通りできるようになったと太鼓判を押している。 独特な雰囲気があり、カツノやその幼馴染の平治からは座敷童ではないかと思われている。後に仲居頭の時江や柾樹の父の政良、そして秋山譲二も夏美に座敷童の姿を見、環も、秋山譲二との交渉の場に戻ってきた夏美に対して座敷童の姿を見、秋山と渡り合う勇気を取り戻した。最終的には伸一も座敷童の姿を見ている。久則は座敷童の姿こそ見なかったものの、夏美に人の心を開かせる能力があることを認め、夏美の事を座敷童のように加賀美屋に幸福をもたらす存在と考えるようになった。 紆余曲折の末、環にも夏美の才能が認められ、柾樹と結婚した後に若女将に就任。だがカツノの死に対する悲しみのあまり物事に集中できず、周囲の感情にも気付かないようになった。しかし、環の励ましや、平治が作った風鈴とその音を聞いてあらわれたカツノの幻影に励まされ、悲しみを乗り越えた。 核家族で育ったために嫁と姑の関係を理解できておらず、カツノと環の関係を「喧嘩するほど仲がいい」と誤解している。 加賀美 柾樹(かがみ まさき) 演 - 内田朝陽(少年時代:櫻井遼太郎) 夏美の婚約者、後に夫。「ホテルハーバーサイド横浜」勤務の後「加賀美屋」勤務。 盛岡出身で実家は老舗旅館の加賀美屋を営む。母は既に他界し、柾樹が5歳の時に父はある事情で出奔したため、祖母のカツノの手で育てられた。そのため、親の愛情を知らず、裕二郎いわく子供の頃は風の又三郎のような寂しそうな少年だった。加賀美屋の伝統と格式に気づまりを感じて上京し、横浜のホテルでホテルマンを目指して働いていたが、体調を崩したカツノから実家の旅館加賀美屋を継ぐように要請され、亡き母への思いもあって加賀美屋を継ぐ事になった。女将の大変さを熟知していたことと元々伸一に跡を継がせたいと環が考えていたことなどから、一度は夏美に婚約解消を切り出したが、夏美の熱意に負けてそれを撤回した。 夏美が女将修行を断念した時は、苦境に陥った夏美のそばにいられなかったことを悔やみ、加賀美屋を継ぐのをやめて横浜で夏美と暮らすことに決めた。だが、女将になりたいという自分の思いに気づいた夏美の思いを受け止め、夏美を応援することにした。その後、アパートの契約期限が来たことを期に浅倉家の夏美が使っていた部屋に下宿を始め、夏美ほどの覚悟が自分にあるのかと自問自答する日々が続いたが、自身が立ち上げたブライダル企画の客となった吉田松太郎がかつて世話になった夏美に感謝の意を表したのに感銘を受け、盛岡に帰ることを決意する。 加賀美屋に戻ってからは伸一の下で副支配人として働いていたが、加賀美屋の財務状況を知り、近い将来、加賀美屋が赤字体質に転落することを憂慮し、環の了承の元で改革に乗り出した。だがそれは悪しき慣習というしがらみとの闘いであった。柾樹は強引とも言える方法で乗り切ろうとしていたが、遠野で再会した父の政良から、もっと環達家族に心を開くように忠告されてからはそのやり方を改めている。直後に環から後継者指名を受けたが、家族の和が乱れることを恐れ、伸一の下で働かせてほしいと申し出た。しかし、環の女将としての思いを打ち明けられて後継者になることを同意する。その後も伸一を立ててうまくやって行こうと考えたが、どこか遠慮するところがあったため、後述するとおり、伸一の心の隙間を埋める事はできず、秋山譲二の台頭を許してしまった。 経営コンサルタントと称して伸一に接近した秋山に対しては数々の点から疑念を抱き、香織に秋山の身辺調査を依頼すると同時に盛岡での土地取引状況を調査。秋山の正体が盛岡のリゾート開発を手がけている外資系の乗っ取り屋の一員であることを突き止め、さらに秋山の前歴も調べ上げた。その後は元上司で香織の叔父の吉沢の協力もあって乗っ取り屋一味に影響力を持つ岸本隆一郎(実は岸本聡の父)と会い、加賀美屋の株を乗っ取り屋から買い取る事を了承させることに成功する。なお、経営者としては伸一よりも優秀で、加賀美屋改革案をブローアップした計画書を提示して銀行から融資を取り付けることに成功したほか、伸一を騙した秋山からは手強い奴だとみなされていた。 その後は伸一とともに経営にいそしみ、加賀美屋を部分的に改築する準備を進めている。 女性関係に鈍感なところがあり、元彼女の藤村香織や幼馴染の原田彩華を「香織」や「彩華」と名前で呼び捨てにしたり、彩華の気持ちには気づかずに彩華の求めに応じて抱き合ってしまったりしている。 スペシャルでは社長に就任。
※この「主人公とそのパートナー」の解説は、「どんど晴れ」の解説の一部です。
「主人公とそのパートナー」を含む「どんど晴れ」の記事については、「どんど晴れ」の概要を参照ください。
- 主人公とそのパートナーのページへのリンク