主人公とその一族
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/15 03:10 UTC 版)
相馬 日和(そうま ひより) 凛子の夫。38歳。文京区春日の善田鳥類研究所に勤務する鳥類学者。専門はタンチョウヅルを中心とした希少鳥類の生存と回復の研究。10歳の頃から野鳥観察日誌をつけ続けている。妻が総理大臣になった日から、日記を書き始める。 最も敬愛する人物は、ノーベル生理学・医学賞を受賞したコンラート・ローレンツ博士で、彼の著書『ソロモンの指環』は座右の書である。 東京大学理学部卒、同大学院生物多様性科学研究室にて博士課程修了。実家は日本を代表する財閥「相馬一族」。結婚後は亡き祖父が遺した護国寺の洋館に住んでいる。戦後すぐに祖父が著名な建築家に依頼して作った洋館で、敷地内に小さな森があり、野鳥研究に目覚めるきっかけを得た場所でもあり、20年前に祖父が他界した時に節税対策で売却されかけたが、年甲斐もなくゴネて相続した。 凛子との出会いは、ソウマグローバルが主宰する政財界の重鎮も多く出席する朝食会。スピーチを予定していた東大教授が急病になり、そのピンチヒッターとしてやってきたのが政治学の研究者として頭角を現し始めていた凛子だった。一目見た瞬間に美しく聡明な凛子に恋をした。 整った顔立ちの持ち主で、権力に執着しない飄々とした性格。凛子の首相就任後は、「ひよラー」と呼ばれる追っかけの女性たちが現れている。 相馬 凛子(そうま りんこ) 第111代内閣総理大臣。42歳。曲がったことが大嫌いな正義感溢れる美人。腹の探り合いのようなことは苦手で、何でも直球勝負というポリシーの持ち主。 直進党党首。20xx年9月20日、史上最年少で日本初の女性総理大臣に指名され、消費税増税や企業活動の規制撤廃、脱原発などに取り組む。 東京大学法学部卒、ハーバード大学大学院法学政治学研究科で博士課程修了。経済同朋会を母体とする公共の政策シンクタンクの研究員を務めたのち、無所属で衆議院議員に立候補し、31歳で初当選。父は最年少開田川(あけたがわ)賞作家の真砥部惇、母は東大大学院教授で国際政治学を専門とする政治学者の真砥部夕。父は小学生の頃に亡くなった。後に母も亡くなっている。母の著書『メタグローバル社会を生き抜く日本』は座右の書である。 ファッションモデルや宝塚歌劇団の女優たちも顔負けの美貌を持ち、首相就任後は絶大な人気を誇る。「そ〜りん」(相馬凛子を略した「相凛」と「総理」に「ん」をつけたものをかけたもの)の愛称で呼ばれ、多数いる追っかけの女性たちは「凛子ジェンヌ」と呼ばれている。 相馬 崇子(そうま たかこ) 日和の母。通称「音羽の奥様」。22歳で結婚して早々に長男・多和を産み、15年経ってから次男・日和を産んだため、日和を溺愛している。 息子に対して恩着せがましく振舞ったり、自分の意見に有無を言わさず従わせようとするなど、基本的に自己中心的。また、結婚以来家事は全て使用人に任せており、自身は一切しない。 相馬 多和(そうま たより) 日和の15歳年上の兄。53歳。関連会社2万人の社員を率いる非上場企業グループ「ソウマグローバル」のCEO。経済同朋会役員。 娘が2人おり、高校1年生の眞貴、中学1年生の吾貴は共に都心の名門女子校に運転手付きの車で送迎されている。 相馬 紗己子(そうま さきこ) 多和の妻。グループ関連会社のオーナーの娘で、多和とは政略結婚のようなものだった。多和と一緒に死ぬのは嫌でも、お金となら心中できるほど、金に執着心がある。 下村(しもむら) 日和の家の家政婦。 武村(たけむら) 相馬家の台所を30年に渡って仕切っている料理人。 富田(とみた) 相馬家の新入りの家政婦。 遠藤(えんどう) 相馬家に20年以上仕えるソムリエ。 奥林(おくばやし) 相馬家に仕えて40年になる家政婦長。
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