ヴァンドール帝国
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/16 07:56 UTC 版)
東大陸全域を領有するヴァンドール皇帝の治める帝国。作中では単に帝国と呼ばれる事が多く、世界最大の軍事力を持つ。かつては平和な国家だったが、15年前に皇帝が突如豹変し、タスマニカ共和国とパンドーラ王国に戦争を挑み敗北。それ以降は世界統一を目標に掲げ国民に重税を掛けて軍事力を強化、モンスターの軍隊まで創設しており、帝国城内は魔物でいっぱいな状態となっている。帝国民の中には皇帝の考えに不信感を持つ者や世界中に拡大する戦争に脅えている者もいる。世界中のマナの神殿の封印を解くことでマナの要塞を復活させ、世界の覇権を狙う。帝国本土の大陸にあるサウスタウン・ノースタウンのほか、黄金島も帝国の領土である。マンダーラにある「びでいお」の古代の記録でも「帝国」の存在が言及されており、マナ資源確保のために当時のロリマー王国領に侵攻・北上したが、同国から未明にミサイル攻撃を受け、報復措置としてロリマー王国首都「ウェンデル」に対する24時間以内の全面攻撃を宣言している。この帝国はヴァンドール帝国と同一の存在なのかは不明。 サウスタウン 帝国本国領の南側にある街。ノースタウンほど大きくはないが、常に帝国の兵士が巡回している。レジスタンスのスパイが住んでおり、下水道を通じてノースタウンへ行くことができる。 ノースタウン 帝国本国領の北側にある大都市。「皇帝陛下のお膝元」とも呼ばれている帝国の首都で、北には皇帝の城が、北東には帝国古代遺跡寺院がある。帝国の兵士がレジスタンスのアジト(カフェ、下水道の集会所)を探っているが、発見には至っていない。 皇帝宮殿 ヴァンドール皇帝の居城。帝国首都ノースタウンの最北に位置する。平和だった頃は城の中でパーティーが行われるほどだったが、現在ではモンスターの軍団を編成したため、城内も魔物達の巣窟となり、大型モンスターも飼育されている。食堂と会議室と兵士宿舎と地下牢がある。ゲーム中ではここの最上階でゲシュタール(マシンライダー2)と戦うことになる。瀕死のゲシュタールに火を放たれてからは立ち入り禁止となった。 黄金島 世界の中央に位置する島。町の名前はゴールドシティ。帝国領で黄金の塔(光の神殿)がある。街の全てが黄金でできており、島民もハングリー精神の強い人ばかりか、既にお金持ちの人ばかりである。世界一豊かな島を自認するが、物価も高い。石や岩を光の古代魔法「錬金術」で金に変えて構築された都市であるため、金の重みで少しずつ沈下しており、事実を知った一部の住民は氷の国の南国村に逃亡している。
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ヴァンドール帝国
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本作における主な敵陣営。世界統一を掲げ、タスマニカ共和国・パンドーラ王国の反帝国勢力と対立している。圧倒的な武力を得るために古の『マナの要塞』の復活を企み、世界各地で活動している。 ヴァンドール皇帝 声 - 小野健一 ヴァンドール帝国の皇帝。立派な白髭と黄金の鎧を纏った巨漢の老人。15年前、敵対国であるタスマニカ共和国とパンドーラ王国との戦争において魔界と契約し、強大な力を得た。しかし共和国の騎士であったランディの父セリンと刺し違え、一度は倒れるも復活。セリンは蘇った皇帝を倒すために聖剣を引き抜きに向かったが、皇帝との戦いで受けた傷が元で力尽きてしまった。 現在は世界征服のために帝国民に対して重い税金を掛けて軍隊の増強を繰り返しており、魔界と契約してモンスターの軍団まで設立する。また、四天王と呼ばれる直属の魔界契約者達を引き連れ、マナの要塞の復活を企む。ランディたちのことはタナトスやゲシュタールが後れを取ったことから決して侮っておらず、国内のレジスタンスに対して和解案を提出し、話し合いの為に帝国城に来たところを聖剣の勇者もろとも葬り去ろうとするが失敗した。その後、ランディたちの始末は雪辱を申し出たゲシュタールに任せ、自らはマナの神殿を浮上させる。ゲシュタールが敗れ、続けてシークも敗れた後は聖剣の勇者と正面から戦うことは望ましくないと判断したのか、仇討ちを意気込むファウナッハを制して大神殿の探索を最優先とし、要塞復活後にその力で共和国諸共ランディ達を始末することを企てる。しかし、マナの要塞の復活まであと一歩のところまで迫るも、ファウナッハの裏切りに遭い、マナの神殿の祭壇の間で殺害されてしまった。シークの発言からヴァンドール四天王達と同様に魔界との契約を経てモンスター化する能力も得ていたと思われるが、その力を発揮する機会はなかった。このため敵陣営の中では唯一主人公たちと戦っていない。 シーク 声 - 手塚ヒロミチ 四天王のリーダー格である闇の騎士。リーダーでありながら、単身で敵国タスマニカ共和国に乗り込むなど大胆不敵。暗黒剣の使い手である「ダークストーカー」であり、タスマニカ共和国王に乗り移り、帝国に全面降伏しようとしていた。終盤、封印を解くためにヴァンドール皇帝とファウナッハと共にマナの神殿の入口で待ち受けており、タスマニカで共和国王暗殺をランディ達に妨害・撃退されたことを恨み、皇帝に対して自ら戦闘を志願して襲い掛かってくる。更に魔界との契約により授かった力である木の魔法を操る植物系の球体型巨大モンスター・メガゾーンに変身する。戦闘前にヴァンドール帝国と魔界の契約に関する真実を語り、世界を手中に治めるために皇帝と四天王は魔界との契約により絶大な力を授かったこと、そして人間共が帝国に逆らえなくするために「マナの要塞」を復活させると言い放つ。魔界の力を得た自分が子供に負けるはずがないと豪語するが、借り物の力ではランディたちに及ばず敗死した。 ゲシュタール 声 - 石狩勇気 四天王の一人。長い緑の髪の美男子。パンドーラ王国領の水の神殿にあるマナの種子の解放や、カッカラ王国領の火の神殿を守護する共和国のサンドシップを襲撃する等、帝国の尖兵として幅広く活動する。序盤から終盤にかけて登場した敵であり、四天王の中で戦う回数が最も多い。戦闘時はバイクに酷似した兵器に跨る騎士・マシンライダーとして襲い掛かってくる。ランディ達とは3度に渡り戦うこととなる。1度目はカッカラ王国領で戦闘し、共和国軍の戦艦サンドシップを行動不能に追い込んだが、ランディ達に退けられる。2度目は帝都ノースタウンで皇帝に再戦を嘆願し、自分に恥をかかせたことを怨み襲い掛かるが、再び破れてしまう。最後の手段として城に火を放ち道連れにしようとするがフラミーにより救出され失敗、死亡する。そして3度目の戦いとなるマナの神殿最深部の『マナの要塞』区画内では、タナトスの古代魔法によって魔法機械生物として復活。意思の無い完全な戦闘機械人形として立ちはだかったが、最期までランディたちに勝つことはできず敗れ去った。死してなお戦うための人形にされてしまい、タナトスからは「哀れな戦闘機械」と嘲笑され、むしろ敵対者だったランディ達から憐れまれる。 ヴァンドール四天王の中で、彼のみ魔界との契約に関して言及がないため、マシンライダーとしての力が魔界によるものなのかは不明。 「SECRET of MANA」のキャラクター紹介では「古代兵器を巧みに操るマシンライダー」と紹介されている。 ファウナッハ 声 - 園崎未恵 四天王の紅一点の女騎士。魔界と契約しており、4本の腕が生えた女性の上半身と、巨大な蛇の下半身を持つ悪魔・ラミアンナーガに変身する。ランディの事を「ボウヤ」と呼び、妖艶な女性としての振る舞いを見せる一方で、同僚であるシークやゲシュタールがランディに倒されている事から強い敵意を向けてくる。経緯は不明だが、既にヴァンドール帝国と皇帝を見限っており、タナトスと共謀し、マナの神殿にてヴァンドール皇帝を殺害する(裏切った理由に関しては「マナの要塞さえあれば私たちが世界の王」と述べている)。皇帝殺害後の戦闘前にはランディ達をシークとゲシュタールの仇としても襲い掛かってくるため、帝国を見限っていても四天王内での仲間意識は高かった模様。また、同僚であるタナトスに対して様付けで呼んでいる。 マナの神殿深部にてタナトスを先に要塞区画へ向かわせ、ディラックへの憑依を優先させた後、自身はラミアンナーガに変身して襲い掛かるが敗北。死に際に自分が負けた理由をタナトスに向けて独白するが、答えが返ることはなかった。 タナトス 声 - 中田譲治 皇帝直属の親衛隊である四天王の一人。序盤から終盤までランディたちの行く先々で登場するなど四天王中で最も出番が多い。帝国側の人間の中では最初に登場した。 仮面の魔法騎士であり策謀にも長けた軍師。生気を抜き取ったり、洗脳、金縛りなどの力を持つ。他ドリアードの力を封印した。パンドーラ侵攻の手始めに魔女エリニースを懐柔し、パンドーラ王都の人々の生気を抜かせていた。王都中の人々を骨抜きにした後は、本隊が王城に攻め込むという手はずだった模様。ただし、これらの手口は本来の帝国とはやり方がかなり異なっているようで、彼に洗脳されてしまっていたジェマからも不思議に思われているなど、帝国とは違う独自の行動を取っている節がある。 その正体は、魔界に魂を売り渡すことで永遠の命を手に入れようとした古の魔法使い。本作における最終的な黒幕である。不滅の魂を得て精神は永遠のものとなったが、肉体はやがて朽ち果てる運命にあるため、数十年に一人だけ生まれるとされる「闇の血」を持った者の体に乗り移り続けてきた(常人に乗り移るとタナトスの力を抑えられず爆発してしまう)。やがて精神までもが蝕まれ、生への執着と怨念の魂「ダークリッチ」と化して現在に至っている。 同僚のファウナッハと共に皇帝を出し抜き、マナの要塞を利用した世界支配を狙う。マナの要塞深部にて闇の力を持ったディラックの体に乗り移ることで、再び永き時を生きようと画策したが、激昂したプリムによって今の肉体を滅ぼされる。しかし、寸前でディラックの肉体への憑依を成功させ勝ち誇るが、ディラック本人がタナトスの意識が肉体に浸透しきる前に自害したため、失敗し肉体を失う。ダークリッチの姿のままでは消滅してしまうため、激しい怒りに駆られながらも一か八か主人公たちの体に乗り移るために襲い掛かってくるが、他者の力を得なければ生きられない体では成長したランディたちに敵わず敗北、完全に消滅した。ボス戦では、ガムランとケチャをイメージした専用BGMが流れる。なお、「ふしぎな仮面」を着けた集団を従えて登場することがあったが、『パンドーラ古代遺跡』では彼に操られたパンドーラ国の人々だったと思われる描写がある。ただし、ヴァンドール帝国の『帝国古代遺跡寺院』にも複数名が現れるが、こちらでは正体不明のままとなる。 『聖剣伝説2 SECRET of MANA 公式設定資料+完全攻略ガイド』の公式年表によれば、タナトスが魔界と契約し、『ダークリッチ』と化したのは、約数百年前の事だったとされる。
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