ラクーン壊滅事件に類似した事件
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「ラクーンシティ」の記事における「ラクーン壊滅事件に類似した事件」の解説
ラクーン壊滅事件の影響で、世界各地でバイオハザードやバイオテロの危険が高まり、実際にそういった被害が以下の地域で発生している。 シーナ島 『GS』に登場。ヨーロッパに存在する孤島で、全域をアンブレラが所有していた。内部告発を恐れた研究所司令官ビンセント・ゴールドマンが、T-ウィルスをばら撒いて島全体の口封じを図ったため、ラクーンの次にバイオハザードが発生することとなった。生存者はアーク・トンプソン、ロット・クライン、リリィ・クライン。 スターライト号 『GAIDEN』に登場した客船。乗客を乗せた同船が航行中に新型B.O.W.が侵入したため、船内へT-ウィルスが蔓延した。生存者はレオン・S・ケネディ、バリー・バートン、ルシア。 ロックフォート島 『CV』に登場。シーナ島と同じく、アンブレラが所有している島。所在地は南米付近の太平洋で、捕虜収容所や研究施設が存在していた。この島で研究されていたウィルス「T-Veronica」を入手するため、アルバート・ウェスカーが部隊を率いて島を攻撃。それによりウィルスが漏洩し、バイオハザードが発生した。生存者はクレア・レッドフィールド、スティーブ・バーンサイド、アルフレッド・アシュフォード、D.I.J.。アンブレラ社南極基地 『CV』に登場。経緯は不明だが、こちらもロックフォート島のようにバイオハザードが発生。ロックフォート島からの生存者がここに集結したが、スティーブとアルフレッドは死亡。クレアと彼女を救助するために侵入したクリス・レッドフィールド、同じく基地に侵入したウェスカー、D.I.J.は生還。 スペンサーレイン号 『GS4』に登場したアンブレラの豪華客船。2002年9月に各国のVIPを乗せて太平洋上を航行中だったが、数日前にアンブレラ開発研究所パリ支部からt-ウィルスを奪取したモーフィアス・デュバル率いるテロリストが同船をシージャックし、T-ウィルスを散布した。同船はしばらくオートパイロットで航行した後に氷山へ衝突し、爆発炎上して沈没した。ブルース・マッギャヴァン、フォン・リン、ウィルスを自ら投与してT-レディ化したモーフィアスが生還したが、モーフィアスは同船脱出後に海底研究所のミサイルサイロにて死亡。 ロシア・コーカサス地方 『UC』(ステージ名「アンブレラ終焉」「闇を継ぐ者」)に登場。旧ソ連時代の化学工場をソ連崩壊後にアンブレラが買収し、地下にアンブレラのロシア支部を建設。同社幹部のセルゲイ・ウラジミール大佐が統括していた。2003年、倒産寸前のアンブレラがすべての研究データを結集してセルゲイ主導で再起を図っていたが、アルバートと内通していた同施設の研究員がt-ウイルスを漏洩させてバイオハザードが発生。その直後、アルバートが意図的に流した新型B.O.W.開発の情報を聞き付けた私設対バイオハザード部隊(後のBSAAの前身)が強襲してゾンビやB.O.W.をすべて駆除し、最新B.O.W.「テイロス」も最深部でクリスとジルに倒され、壊滅した。 同時刻、アルバートもクリスたちを囮にする形で単独で潜入。怪物化したセルゲイを倒した後、アンブレラの全研究データを奪取・消去し、クリスたちと遭遇する前に密かに立ち去った。生存者はクリス、ジル、アルバート、犠牲者を出しながらも私設対バイオハザード部隊の隊員たち。 南米アムパロ(事件名:オペレーション・ハヴィエ) 『DC』に登場。「聖なる蛇たち」という麻薬組織が一大勢力を築いている地域で、リーダーのハヴィエ・ヒダルゴが元アンブレラ社の研究者と接触したという情報を得たアメリカ政府はエージェントのレオンとジャック・クラウザーを派遣したが、それを察知したハヴィエがB.O.W.を近隣へ放ち、バイオハザードが発生。その結果、アムパロを流れる川の下流にあるミックスコアトル村は全滅した。関係者のうちレオン、クラウザー、ハヴィエの娘マヌエラの3名が生還したが、クラウザーはエージェントから退くほどの重傷を負い、マヌエラに関しても政府の監視が付けられた。 スペイン奥地(事件名:大統領令嬢誘拐事件) 『4』の舞台となったスペインの奥地(ゲーム中では「ヨーロッパの片田舎」となっている)。正確な地名については不明だが、現地ではペセタが通貨として使用され、言語はスペイン語が使用されている。2004年に、この場所で活動している「ロス・イルミナドス教」という宗教の教祖オズムンド・サドラーが、かつて封印された寄生虫「プラーガ」を利用し、世界征服を計画していた。生存者はレオン、アシュリー・グラハム、エイダ・ウォン。 テラグリジア(事件名:テラグリジアパニック) 『RV』に登場。地中海に浮かぶ人工都市だったが、2004年に開発反対を訴えるテロ組織「ヴェルトロ」が街に新型ウィルス「t-Abyss」を散布。さらにB.O.W.を大量投下したために街は壊滅し、最終的に事態収束は不可能と判断された後、人工衛星レギア・ソリスの攻撃によって都市ごと消滅した。劇中で確認できる生存者はパーカー・ルチアーニ、ジェシカ・シェラワット、クライヴ・R・オブライエン、レイモンド・ベスター、モルガン・ランズディールだが、この他にも多数の生存者がいることが劇中の描写から確認されており、『RV2』に登場したナタリア・コルダもその1人である。 クイーン・ゼノビア(事件名:クイーン・ゼノビア号事件) テラグリジア同様、『RV』に登場。豪華客船、クイーン・ゼノビア、クイーン・セミラミス、クイーン・ディードにて、テラグリジアパニックに使用されたt-Abyssが船内全域に漏洩し、バイオハザードが発生する。船内には多数のウィルス感染者やB.O.W.が徘徊し、最終的には海の底へ3隻共々沈められた。この事件がきっかけで、テロリスト集団ヴェルトロが壊滅してその首領のジャック・ノーマンが死亡し、先のテラグリジアパニックと今回の事件を仕組んだとして、FBC長官のモルガン・ランズディールが逮捕された。 ハーバードヴィル 『DG』に登場。ラクーンと同じく、アメリカ中西部に存在する工業都市。アンブレラ倒産後に力を付けた、製薬企業ウィルファーマ社の研究所が存在する。地元住民には、ラクーンの二の舞を恐れてデモ活動を行う者もいた。2005年に、ウィルファーマ社主任研究員フレデリック・ダウニングがT-ウィルスとT-ワクチンをグランデ将軍へ売るためのデモンストレーションとしてバイオテロを発生させたが、都市全体を巻き込んだ災害にはならず、空港と研究所だけで被害は抑えられた。劇中で確認できる(空港における)生存者はレオン、クレア、アンジェラ・ミラー、ロン・デイビス、ラーニー・チャウラー、ロンの秘書、空港職員1名だが、この他にも多数の生存者がいることが劇中の描写から確認されている。フレデリックはアンジェラに逮捕されたが、ロンは何者かに暗殺された。 キジュジュ自治区(事件名:キジュジュ自治区事件) 『5』に登場。ナイジェリアに存在している。通貨はナイラが使用され、車両は右ハンドルである。当初、バイオテロなどは想定されていなかったが、BSAAが現地へ到着した2009年にバイオテロが発覚した。この事件でアルバートが死亡。生存者はクリス、シェバ・アローマ、ジョッシュ・ストーン、ジル・バレンタイン。 ザイン島 『RV2』に登場。某所(島の言語や気候から、ロシア近海または北海周辺であることが示唆されている)に存在する地図に載っていない孤島で、島全体の実験場化を目論んだアレックス・ウェスカーが、島の再開発を名目に各所に設立した実験施設で島民を相手にした生体実験を繰り返した結果、何らかの原因でt-Phobosウィルスが流出して島全体がバイオハザードに遭った。生存者はクレア、バリー、モイラ・バートン、ナタリア・コルダ。 マルハワ学園(事件名:マルハワデザイア) 『MD』に登場。アジア某国クダンカンの北部エルナウルの奥地に位置する、アジア最大の名門校。2012年、閉鎖的かつ排他的でエリート意識が強い校風を築いた理事長マザー・グラシアに憎悪を抱いた生徒会長ビンディ・ベルガーラが、親友ナナン・ヨシハラが変異した実験体C16を使ってC-ウィルス(この時はまだ「新種のウィルス」としか明かされていない)によるバイオテロを決行。その結果、グラシアはクリーチャー化したビンディに殺害され、生徒や教職員たちも全員ゾンビ化、もしくはビンディやC16に殺戮され、全滅する。ビンディとC16はそれぞれ倒され、学園内のゾンビも突入したBSAAの攻撃でほぼ駆逐された後、学園は廃校を経て厳重に封鎖された。後述するリッキー・トザワを除く関係者の全員が死亡したため、この事件はBSAA内のみの極秘事項とされ、マスコミにもほとんどの事実は隠蔽された。生存者はクリス、ピアーズ・ニヴァンス、リッキー・トザワ。 イドニア共和国 『6』に登場。東欧に位置する小国。1980年代後半に民主化を果たすも20年が経過し、内政は乱れて混乱し始める。そんな中、軍部によるクーデター事件が発生するも、このクーデター事件がきっかけで政府が結束し、混乱は収まる。当時のイドニア首相は議会を解散させ、「イドニアは、EU諸国と協調・連携すべき」と説く政党が第一党となった。 クーデターを起こした軍部は壊滅状態に陥るも、過激派は反政府軍となって抵抗を続け、周辺諸国の不安定な状況に便乗。それに加え、イドニアの貧困層の人間が暴徒化し、2010年に内戦状態に突入した。さらには何者かが反政府軍の人間にC-ウィルスをまき、反政府軍所属の兵士がジュアヴォと呼ばれるB.O.W.に変異。BSAAが介入に乗り出す事態となり、さらに内戦は激化することになった。 この事件をきっかけに、正式にC-ウィルスの存在が確認されることとなった。 トールオークス 『6』に登場。アメリカにある人口7万人の都市で、2013年のアメリカ大統領の公演間際に発生したバイオテロへC-ウィルスが使用され、講演に使われる予定だったアイヴィ大学を中心にテロが進み、テロ発生日の翌朝に「滅菌作戦」が行われて街は消滅した。大統領はゾンビ化して死亡。劇中で確認できる生存者はレオン、ヘレナ・ハーパー。 蘭祥(ランシャン) 『6』に登場。中国の大都市で、ターチィ、ワイイプ、ポイサワンなど、いくつかの地域に分かれている。トールオークスのテロと同じくC-ウィルスが使用されて大規模な被害が発生し、2つのテロの首謀者である大統領補佐官ディレック・C・シモンズが死亡。劇中で確認できる生存者はレオン、ヘレナ、クリス、ジェイク・ミューラー、シェリー・バーキンだが、この他にも多数の生存者がいることが劇中の描写から確認されている。 ソニドデ・トトーガ島 『HI』に登場。南海のとある孤島で、かつては米軍基地が存在していた。オズウェル・E・スペンサーによる買い取りを経て建造された研究施設がアレックス・ウェスカーに提供された後、ディルク・ミラーによる「蠱毒計画」の実験場としての再利用を経てバイオハザードが発生する。原住民たちのほか、テレビ番組のロケに訪れていたグラビアアイドルたちやスタッフたちがゾンビ化し、B.O.W.やクリーチャーの出現も重なってほぼ全滅した。劇中で確認できる生存者は富長タケル、優貴マユ、マリルー・マボウ、クレア、パーカー、ヘンドリック。 ベイカー農場(事件名:ベイカー邸事件) 『7』に登場。ルイジアナ州北部にあるダルヴェイ郡の郊外に位置するジャック・ベイカーが主を務める農場。周囲を河口に隣接していると思われし沼地や森、広大な洞窟の残る廃塩鉱などがある。国際犯罪組織「コネクション」が開発したE型特異菌を宿する生体兵器エヴリンを護送していたタンカー「アナベル号」が、エヴリンが船内で起こしたバイオハザードをきっかけに爆発、座礁事故を起こし、農場近くに漂着。救助活動を行っていたジャックはエヴリンと彼女の護送担当だった工作員のミア・ウィンターズの2人を救出するが、今度は邸宅内でバイオハザードを引き起こし、ジャックと、その妻 マーガレット・ベイカー、息子のルーカス・ベイカー、娘のゾイ・ベイカーを特異菌に感染させる。その後、公には行方不明とされたベイカー家は特に感染度合が重かったジャック、マーガレットの2人と、コネクションとの接触によって自我を取り戻した後、エヴリンの監視と特異菌の研究を任される事になったルーカスの凶行によって、ベイカー家周辺に迷い込んだ旅行客や地方テレビ局の取材班などを拉致、監禁するなどして犠牲者を増やしていった。生存者はイーサン・ウィンターズ、ミア、ゾイ、ジョー・ベイカー、クリス以下対バイオテロ専門民間軍事会社「アンブレラ」戦闘員複数人。 尚、次作『ヴィレッジ』において、事件の発端となったコネクションによるエヴリン護送のきっかけはBSAAによる襲撃作戦がコネクション側に漏洩した為であり、結果としてBSAAの不手際がきっかけで起こった事件であった事や、その後、事件の全容はBSAAによって隠蔽され、生存者の一人であったゾイは公式上は死亡扱いとなり、イーサン、ミア夫妻もBSAAによる監視下での生活を余儀なくされる事となった。また、クリスは一連のBSAAの対処に懐疑心を懐き、以降組織から距離を置いて独自に行動をとる事となる。
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