C-ウィルス(C-Virus)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/19 03:35 UTC 版)
「バイオハザードシリーズ」の記事における「C-ウィルス(C-Virus)」の解説
『6』『MD』に登場する架空のウィルス。 ディレック・C・シモンズに新型ウィルス兵器開発を指示された科学者のカーラ・ラダメスにより2001年頃から研究、開発され、物語本編の半年前の2012年12月頃にイドニア共和国でその存在が確認された新種のウィルス。色は淡い緑色。 始祖ウィルスから抽出した「DNAを変異させる特性」にt-Veronicaを組み合わせた「t-02」に、シェリー・バーキンから採取したG-ウィルスを融合させた事により誕生した。これに関しては、BSAAの研究員がこのウィルスに関するメモを残しており、上記の通りt-VeronicaとG-ウィルスを合わせた上で進化させたのがこのウィルスであると推測していた事、これほどのウィルスの開発は並大抵の頭脳では開発できないと舌を巻いていた事が伺える。 上記の開発経緯により、t-VeronicaとG-ウィルスの特徴を合わせ持った形となり、感染者の知能を保ちつつの肉体の変異を可能としている。また、変異の過程でサナギ化し一旦活動を停止するが、その中では更に激しい変異が繰り返されており、その後“完全変異種”と呼ばれる姿となり、サナギを破り出てくる。この完全変異種はいくつかの個体が確認されている。また生命活動が停止した際は体が燃え上がり灰化する。 感染対象が人間の場合、感染の仕方によって変異が異なっており、空気感染の場合はゾンビになり、投与される形での感染の場合はジュアヴォとなる。また、このウィルスで生み出されたゾンビは、t-ウィルスと違い、筋肉組織の劣化や、知能の喪失は少なくなっているため、手に持っている武器や道具で攻撃を加えたり、走ったり、飛び掛かる等、t-ウィルスのゾンビには見られなかった動きを見せている。また、投与による感染でも個人差があるようで、デボラ・ハーパーや、フィン・マコーレの様に感染しても、ジュアヴォにはならずに直接的にサナギ化し、完全変異種にへと変異するものもいれば、ビンディ・ベルガーラのように投与しても、自我を喪失せずにジュアヴォに近いB.O.W.へと変異するものも存在する。また、ナナン・ヨシハラのように死亡後に投与しても変異を起こさせ、蘇生させる事もある。希にジェイク・ミューラーのように投与感染しても、全く変異を起こさせないほどの強力な抗体を有している例も存在する。ジェイクのこの稀有な体質が後にC-ウィルスのワクチンの開発に大きく貢献していく事となる一方で、逆により強力な作用を有した強化型C-ウィルス開発にも繋がっている。 また、ゾンビ化の要因はt-ウィルスで変異したゾンビのように、噛まれるなどによる接触感染は起こらず、青いガスによる空気感染のみである模様。実際、作中でゾンビを用いたバイオテロを引き起こす際、ウィルスの流出ではなく、青いガスを内包したB.O.Wやミサイルを用いており、リッキー・トザワは感染者に噛まれても、ゾンビ化することなく事なきを得ている。 更にウィルスとの適合性が高い人間に投与した場合、ジュアヴォとは異なる変異を引き起こす事もある。作中では、ウスタナクがこれに該当する。 また作中の文書ファイルによると、このウィルスはディレック・C・シモンズによって、エイダ・ウォンに瓜二つの人物を造り出すために、彼独自の研究が重ねられており、その過程で、生物(トカゲ、ハエ等)の遺伝子を組み込んだC-ウィルスを人間に投与するとその人間がサナギ化した際、組み込まれた遺伝子の生物の特徴を色濃く受け継いだ個体の完全変異種に変異して誕生することが発見され、この特性を応用することを思い付いたシモンズによって研究が進められて行き、最終的には当初の目的だった「エイダ創造」の他、一つのC-ウィルスから様々な完全変異種が誕生させられるほど、ウィルス兵器としての実用性を高める結果となっている。ただしシモンズはあくまでもエイダを造り出すことが目的だったため、後者は副産物に過ぎないとされている。 C-ウィルスのCの語源は「Chrysalid」(サナギ)。
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