プリンスの組織とは? わかりやすく解説

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プリンスの組織

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/19 02:09 UTC 版)

伯爵と妖精」の記事における「プリンスの組織」の解説

プリンス (Prince) 負の魔力統べる闇の支配者アンシーリーコート悪しき妖精)の主人として無条件支配する唯一の力をもち、プリンス存在するだけで世界中アンシーリーコート闇組織活性化するほど、負の部分において絶対的な影響力を持つ。 最初プリンス災い王子”は、スチュアート王家御落胤である双子赤子の兄だった。スチュアート家王座奪還企てる反逆者達によって、アンシーリーコートから抽出した養分飲まされ作り出された。この赤子は、魔術直接施され影響で、成人するまで生きられないと言われており、スペアとして心を破壊された弟の体が用意された。これ以降プリンスは体を換え存在し続けたが、移植されるのは早世した“災い王子”の記憶であるため、エドガー精神内部現れる際は少年の姿をしている。このプリンスは、後に戦いの女神バウ力を借りて英国襲撃実行したが、時の青騎士伯爵であるグラディスによって女神封じられ英国追放された。 新しい体は、スチュアート家の血を継ぐ若い人間の中から選ばれ、その者にプリンスとなるべき洗脳教育を施すとともにあらゆる精神攻撃で元の自我破壊し最後にとなる“災い王子”の記憶を移すことで完了する記憶融合した体は、それに付随する魔力得て最初の“災い王子”に限りなく近いプリンスとして出来上がるが、それでも全く同じ性格にはならない早世した“災い王子”の精神成長途中であったため、融合した体が歳を重ねるごとに、元々の体の持ち主自我資質影響されるともあれ、体を換えても移植する魔力記憶は同じ人物ののであるため、世襲で起こるような能力の差に伴う混乱もなく、闇の世界でのプリンス組織影響は増すばかりであった。しかし、体を換える度に血が薄まってい影響で、魔力記憶直接引き継ぐ力は失われ四人目からは「フレイア」という蛍石使われたために、エドガー横取りされる形になった結果的に五代目プリンス継承するになったエドガーは、先代までに徐々に薄まってしまったスチュアート家英国王家、双方血を受け継ぐ由緒正しき貴族であり、プリンスとしては理想的なであったが、自我破壊される前に逃げ出したため、プリンスとしては不完全であった。しかし同時にエドガーが完全なプリンスとして覚醒した時は、元々彼の持つ資質により、今までにない強大な支配力を持つプリンスになると危惧されている。 ユリシス・バーロウ (Ulysses Barlow) 声: - / 宮野真守 プリンス組織幹部少年リディア同じよう妖精接す能力を持つが、能力的にはリディアはるかに上回る最初ユリシス三百年前史実最後青騎士伯爵であるジュリアス・アシェンバートの庶子の子孫だった。伯爵家では庶子の子孫に限り魔力封印されており、通常成長するとその魔力失われるが、一方で伯爵家正統後継者絶えた場合は、庶子の子孫から選ばれた者が伯爵位を継承する決まりがあった。しかし、正統血筋百年前のグラディス絶え妖精国へ行くための条件となるアクアマリン持って生まれたにも関わらず伯爵家からの迎えが来ることはなかった。二十歳時に病気罹り病を押して辿り着いたリオネスで、妖精国への道しるべを得るためには宝剣も必要であることを知る。宝剣探すだけの体力時間もなく、絶望的な状況置かれユリシス救ったのは、プリンスだった。庶子の子であったがために封印されていた彼が本来持つ魔力を、プリンス解放したことにより、甥の体を新たな体として得ることができた。プリンス狙いは、新しい体に換えるための「フレイア」(蛍石)を得るため、伯爵家能力を持つ者を仲間引き入れる同時にユリシスを除く庶子の子孫を全て抹殺し伯爵家後継者を断つことが目的であったが、プリンスに命を救われユリシスは、これ以降、本来敵であるはずのプリンス忠誠誓い側近として組織に身を置いていた。 エドガープリンス元にいた頃の二人目ユリシスは、宝剣受け取り行った際にメロウとの対面果たしたものの、謎を解く詩の最後の意味理解できずに、メロウによって海に引きずりこまれ殺された。 現在の少年の姿をしたユリシスも、プリンス同様に元々の自我攻撃されているが、それでも少年自我残っており、少年可愛がっていた牧羊犬を、後に黒妖犬ジミーとして甦らせて側に置いていた。最初ユリシス影響妖精国には並々ならぬ執着見せており、かつての自分伯爵として迎えなかった妖精国崩壊望んでいると語っていた。しかし、危機瀕した妖精国を救うため、伯爵家血を引くユリシスにしか扱えない弓矢エドガー託された時、ユリシス戸惑いながらもそれを引き受けた。矢の魔力抗ったドラゴン最後の抵抗で炎の玉が降り注ぎ、もはや魂だけになったジミーユリシス前に立ち塞がったが、かつて牧羊犬だったジミー守れなかった後悔から、逆にユリシスジミー庇い命を落としたその後妖精国墓地遺体安置されたが、国内歩き回っているところをメロウ達に目撃される。これは、両親守り、マッキール氏族予言を果たすべく、リディアが身ごもっている胎児の魂が一時的に遺体宿ったため。最後悪しき妖精魔力から胎児解放されたためただの遺体戻りエドガー決定でアシェンバート家の者として埋葬されることになったテラン プリンス組織幹部で、ユリシス対立している妖術師ひょろりと背は高く目深にかぶった帽子の下の額には目立つ傷がある。妙に大きな目鼻が中世の図像で見る悪魔連想させる容貌姿形人間変わらないが、妖精中でも最も恐ろしいと言われるナックラヴィー人間の間に生まれた半妖精であり、本性は非常に残忍冷酷である。双子の弟がいるが、弟は兄とは正反対で、ナックラヴィーの姿で生まれ知能も低い。人間の姿に変身しても一つ目という異形な姿だが、人の心を持っている最初プリンスである“災い王子”を生み出した人物が、プリンスの手足として働く者が必要と考えナックラヴィー人間の女を襲わせ、テランたち半妖精兄弟生み出した。しかし、増長させると危険と判断されていたのか、その後プリンスからは退けられていた。精神状態不安定だった弟が、人の心を忘れて完全なナックラヴィーになるまで、テランは弟を隔離していたが、その存在危険視したユリシスによって、弟を隠されていた。弟を見つけ出しテランは、兄ではなく主人としてナックラヴィー使役し、再び組織重鎮返り咲いたエドガー人格消し去りプリンスを完全に覚醒させるために、リディア残忍な形で殺害することを目論んでいたが、失敗に終わる。現在は“災い王子”やテラン自身作り出した邪悪な魂と手を組みリディア体内に持つブラッドストーン狙っている。最後不死の体を欲した悪しき妖精のフェアリードクター乗っ取られてしまう。 バークストン侯爵 プリンス部下エドガーの母ジーンメアリーの許婚スチュアート家血を引いていることから、次代プリンスにふさわしい器を生み出す為ジーンメアリーの許婚とされた人物。親に決められ結婚ではあったが、初め許婚会った時から恋焦がれており、結婚する日を心待ちにしていた。しかしシルヴァンフォード公爵許婚奪われプリンスが、彼とジーンメアリーとの間に生まれるはずだった息子よりもシルヴァンフォード公爵との間に生まれた息子のほうが次代の器となるにふさわしいと気付いたため、許婚取り戻す事は出来なくなり憎しみのあまりシルヴァンフォード公爵ローマから持ち帰るはずだった“デイドリーム”(後述)を盗み出したデイドリーム盗み出された後、ジーンメアリーに慰めの手紙を送り続けるが、このことが夫と不仲になる一因になってしまったことから彼女からは激しく憎まれていたのだが、本人シルヴァンフォード公爵さえいなくなれば自分の下に許婚戻ってくると思い込んでおり、この事を知っていたエドガー復讐利用したエドガー策略嵌められ結果的にプリンス裏切ってしまい、エドガー実父の名誉を回復させた後に死ぬように脅迫されデイドリームバッキンガム宮殿届けた後、猟銃手入れする事故によって死亡した公表された。 ウルヤ 褐色の肌に黒い瞳長い黒髪をもつ中性的人物性別女性だが、家を継ぐ男子生まれなかったため、長女である彼女は結婚するまで男性として育てられた。 レイヴンらと同郷であるハディーヤの出身で、彼らの王の子孫にあたる血筋故郷土地取り戻すというプリンス唆されカールトン教授教え子という立場からリディア近づく。 ブラックダイヤ“ナイトメア”(後述)の粉砕解き放たれ夢魔飼いらすため魔力耐性のあるウルヤ夢魔の器としてプリンス利用される。ハディーヤ王家忠誠を誓う精霊宿したレイヴンを、透輝石利用して意のままに操るが、エドガー本当の主であることを思い出したレイヴンの手によって、最期迎える。 チェンバレン主教 (Chamberlain) 鷲鼻特徴的な初老の男性国教会主教という高位聖職者ありながら悪魔崇拝サタニズム教団主催者でもある。 「い月」のメンバーだった画家が、チェンバレン主催する教団黒ミサ覗き見て絵に描いていたため、画家殺害し、罪をスレイドと「い月」に被せ証拠隠滅図ろうとした。しかし、悪魔従えるために行った召喚の儀式をエドガーリディア阻止され悪魔召喚失敗に終わる。チェンバレン正体隠して逃亡を図るも、絵に描かれ主教左利きであったことからエドガー正体見破られ、見逃すかわりに今後一切、「い月」に干渉しないというエドガー交換条件了承した。 プリンスの組織と繋がりがあり、悪魔召喚失敗後に接触してきたユリシスから、エドガーこそが新しプリンスであると知らされる同時に国教会廃し悪魔信仰教会樹立するという望み叶えたければ、組織意向に従うよう釘を刺される。しかし、終盤になって攻め転じたエドガー上述の絵のスケッチを基にした贋作利用した策を使ったため破滅させられかかり、結界の要であるロンドン塔騒動起こす結局はエドガーリディアによって収められてしまった。 キャスリーン (Kathleen) 18歳ハニーブロンド抜けるように白い肌、不自然なまでに紅い唇、おとなしく儚げ微笑など、上流階級の娘としての理想兼ね備えた容貌持ち主エドガー生家シルヴァンフォード公爵家の親戚にあたるコリングウッド伯爵家令嬢。彼女の両親は、プリンス組織陰謀による公爵家屋敷大火災巻き込まれエドガー両親一族と共に死亡したが、彼女自身風邪こじらせて屋敷へは来ていなかったため、災難免れたエドガーはその火災死亡として扱われているため、公爵家の血縁者の中では、最も当時公爵に近い存在とされている。女性であり、直系でもないキャスリーン公爵位を継ぐ資格はないが、他に後継者がいない以上、彼女が男子を産めば、シルヴァンフォード公爵家の跡取りとなる可能性がある。そのため、彼女が名門出身グランディ卿と婚約したことで、シルヴァンフォード公爵再興狙ったものではないかと、世間では注目された。 シルヴァンフォードの相続権にかかわるキャスリーン以前から目をつけていたプリンス組織は、両親失い親戚の家で肩身の狭い思いをしていた彼女に接触するその際キャスリーンは、幼い頃一度だけ会った初恋の人、公爵家の若君エドガーが実は生きていることを知らされ、彼が再び英国戻った時の花嫁となるべく、プリンス組織からの教育受け入れる。彼女はその組織一族殺害したことを承知で、エドガーのために一流レディになろうと努力してきた。 しかし、「運命の人」と信じていたエドガーは、再会する前にすでに結婚していたため、その憎悪彼のリディア向けられた。リディア排除目論む派閥結託しリディアを陥れ、最終的に殺害まで企てるも、エドガー阻止される。再びプリンス組織のもとへ戻されキャスリーンは、「未来王妃」として再教育される事となる。組織実態をなにも知らないキャスリーンテランプリンスとして組織君臨したエドガー婚約者決められたのを、「殿下」がリディア飽きて自分の方が結婚相手としてふさわしいと気がついてくれたと思い込んでいた。 クローク少佐で、軍では諜報機関属しながらプリンスの組織にも属す二重スパイプリンス指示公爵家にエドガー家庭教師ゴールディン」として潜入女王命令公爵家を調査中だったレイチェル調査妨害同時にエドガー手に入れ為に屋敷火を放ち公爵一族壊滅させた実行犯だった。 エドガーに顔を知られている為、万が一逃亡したときに備え名乗り出た場合エドガーを闇に葬るように政府機関に指示出していた。 シルヴァンフォードの息子意識もったままのプリンスでは都合の悪いクロークは、最初プリンス目覚めて欲しテランそそのかされキャスリーン使ってリディアを罠にはめようとするが失敗し組織抜けきっかけとなる混乱をおこすためにエドガー利用され結果見せしめとしてテラン殺されることとなった

※この「プリンスの組織」の解説は、「伯爵と妖精」の解説の一部です。
「プリンスの組織」を含む「伯爵と妖精」の記事については、「伯爵と妖精」の概要を参照ください。

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