プリンス・エドワード島とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > デジタル大辞泉 > プリンス・エドワード島の意味・解説 

プリンスエドワード‐とう〔‐タウ〕【プリンスエドワード島】


プリンスエドワード島

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/06/20 19:05 UTC 版)

座標: 北緯46度20分 西経63度22分 / 北緯46.333度 西経63.367度 / 46.333; -63.367

プリンスエドワード島(図右の赤い部分)

プリンス・エドワード島(Prince Edward Island、略称PEI)は、1543年フランスの探検家ジャック・カルティエによって発見された、カナダの東海岸、セントローレンス湾に浮かぶ島で、同名のカナダの州(Province)の1つであるプリンスエドワードアイランド州を構成する。

プリンスエドワードアイランド州はカナダの州の中では面積、人口共にもっとも小さいが、愛媛県とほぼ同じ広さ(東京都の約3倍)である。気候は温暖にして、土地は赤土で肥沃である。

州都はシャーロットタウン。総面積、5,660km2。州の総人口は13万9,000人(2001年)。同様にカナダ沿海州であるニューブランズウィック州とはノーサンバーランド海峡英語版で隔てられる。ただし、この海峡には1997年コンフェデレーション橋が架けられ、プリンスエドワード島のボーデン=カールトン英語版(Borden-Carleton)とニューブランズウィック州のケープ・ジューリマン英語版(Cape Jourimain)とを結んでいる。

西部には大きなラグーンであるマルペケ湾英語版がある。湾内にはアマモ藻場があり、フエコチドリ英語版アメリカコガモなどに食餌を提供しており、アメリカガキ英語版などの重要な生育場でもある。湾内の島々は多くの海鳥の営巣地であり、秋にはオオアオサギミミヒメウ、春と秋にはカナダガンが多く見られる。1988年にラムサール条約登録地となった[1]

この島の特産はジャガイモであるが、それ以上に『赤毛のアン』シリーズを書いたL・M・モンゴメリが住んでいた島として名高い[2]。その縁で、夏場は観光客で賑わう。日本からの観光客も多い。

カナダが独立する際に、カナダ建国会議が開かれたという由緒ある歴史の島という顔も持っている。

観光の名所

  • シャーロットタウン
カナダの連邦政府発祥の地。カナダ建国会議が開かれた会場はプロビンスハウス。また、コンフェデレーション・センター・オブ・アートで毎年ミュージカル「赤毛のアン」が上演される。
「赤毛のアン」の主舞台となる町・アボンリーのモデル。グリーンゲーブルスハウスがある。プリンスエドワード国立公園、アボンリービレッジパーク(ミニテーマパーク)、キャベンディッシュ・セメタリー(モンゴメリの墓所がある)などがある。
  • パークコーナー
シルバーブッシュ・銀の森屋敷(『パットお嬢さん』に登場する家)、モンゴメリ・ヘリテイジ博物館(炉辺荘のモデル)などがある。
  • ストラスガートニー州立公園英語版
島の南部、入り江のほとりにある州立公園[3]

プリンス・エドワード島の風景

脚注

  1. ^ Malpeque Bay | Ramsar Sites Information Service”. rsis.ramsar.org (2020年2月17日). 2023年4月20日閲覧。
  2. ^ 『世界の美しい色の町、愛らしい家』エクスナレッジ、2015年、145頁。ISBN 978-4-7678-1932-7 
  3. ^ 『世界の美しい色の町、愛らしい家』エクスナレッジ、2015年、151頁。 ISBN 978-4-7678-1932-7 

関連項目


プリンス・エドワード島

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/11 16:12 UTC 版)

プリンス・エドワード諸島」の記事における「プリンス・エドワード島」の解説

プリンス・エドワード島(Prince Edward Island)は、マリオン島北東19 km南緯463839東経375636秒 / 南緯46.64417度 東経37.94333度 / -46.64417; 37.94333に位置するマリオン島より小さく面積はおよそ45 km2海岸線は12kmで、最高地点標高672mである。

※この「プリンス・エドワード島」の解説は、「プリンス・エドワード諸島」の解説の一部です。
「プリンス・エドワード島」を含む「プリンス・エドワード諸島」の記事については、「プリンス・エドワード諸島」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「プリンス・エドワード島」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ

「プリンス・エドワード島」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「プリンス・エドワード島」の関連用語

プリンス・エドワード島のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



プリンス・エドワード島のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのプリンスエドワード島 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaのプリンス・エドワード諸島 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS