バ畜
「バ畜」とは、いわゆる「社畜のアルバイト版」の意味で使われる表現である。つまり、アルバイト勤務でありながら勤務先に良いようにこき使われ、勤務を優先させられ、個人の事情を後回しにされ、結果として学業や私生活に支障を来しているような人を指す言葉である。
一般的に、アルバイト(パートタイム勤務)は、正社員などのフルタイム勤務に比べて、労働時間や勤務時間割(シフト)の融通が利きやすかったり、辞めやすかったりする。しかしバ畜は、勤務先がバイト従業員の意向を蔑ろにして一方的に勤務時間割を決めたり、辞めたいタイミングで辞めることを拒んだりする。場合によってはノルマ・サビ残・自爆営業といったブラックな勤務を強要されたりする。パワハラも横行しやすい。
「バ畜」と似た趣旨の言葉に「ブラックバイト」がある。ブラックバイトは「ブラック企業のアルバイト版」」であり、つまり「勤務内容がブラックなアルバイト勤務」を指す言葉である。「バ畜」は勤務者を指す言葉であるため、「ブラックバイト」とは完全な同義語関係というわけではないが、「ブラックバイトある処にバ畜あり、その逆もまた然り」と表現しうる程度には親和性の高い概念といえる。
社畜
(バ畜 から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/08/16 01:45 UTC 版)

社畜(しゃちく)とは、主に日本で、社員として勤めている会社に飼い慣らされ、自分の意思と良心を放棄し、サービス残業や転勤もいとわない奴隷(家畜)と化した賃金労働者の状態を揶揄、あるいは自嘲する言葉である。「会社+家畜」から来た造語かつ俗語で、「会社人間」や「企業戦士」などよりも、外部から馬鹿にされる意味合いを持つ。
正社員(正規雇用)のみならず、非正規雇用全般(アルバイト・パートタイム・派遣社員・契約社員・嘱託社員等)でも、長時間の勤務を強いられたり、残業手当が支給されない賃金労働者の状態を同様に揶揄・自嘲することがある(アルバイトに対するバ畜(バちく)という表現も生まれている[1][2])。
英語圏では同様の概念として、「wage slave」(賃金奴隷)が存在する。
概要
1990年(平成2年)の流行語の一つに挙げられている[3]。類語に長年の勤務にくたびれた中年層のサラリーマンの状態を指す「勤続疲労」(金属疲労のもじり)がある[3]。
この用語の考案者は、小説家でスーパーマーケット「サミット」の元社長である安土敏で[4]、評論家の佐高信が広めたと言われる[要出典]。
脚注
- ^ 大谷百合絵 (2023年10月18日). “大学生に蔓延する「バ畜」 学業も私生活もすべて犠牲にして“アルバイト漬け”になる若者たちの心理”. AERA dot.. 2023年11月10日閲覧。
- ^ 「若者に広がる「バ畜」 週7でバイトや無理やりシフト 人手不足で…」『読売テレビニュース』2023年11月9日。2023年11月10日閲覧。
- ^ a b 「90年ヒット流行語」『日経流通新聞』1990年12月27日付、20頁。
- ^ 安土敏『ニッポン・サラリーマン 幸福への処方箋』日本実業出版社、1992年11月1日。ISBN 978-4534019493。[要ページ番号]
作品
- いきのこれ! 社畜ちゃん(2015 - 2023年) - 社畜の女性を主人公にした漫画作品。
- 勇気のしるし(1989年) - 24時間戦うビジネスマンをテーマとする牛若丸三郎太の楽曲。現在では社畜化を押し付ける思想と受け止められやすい。
- 社畜! 修羅コーサク(2016 - 2017年、ヤングマガジンサード)
関連項目
- >> 「バ畜」を含む用語の索引
- バ畜のページへのリンク