スカーズカ・プリースカズカ
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「アクセル・ワールドの登場人物」の記事における「スカーズカ・プリースカズカ」の解説
千明 ちあき(チギラ・チアキ) / アルミナム・バルキリー(Aluminum Valkyrie) スピンオフ作品『アクセル・ワールド/デュラル マギサ・ガーデン』の主人公。2035年3月29日生まれ。A型。身長139cm。 黒髪の小柄な少女(低身長にコンプレックスがある模様)。サウザーグループという大企業の令嬢。家族構成は祖父母と父母で、茶太郎という犬を飼っているほか、じいやと呼ぶ執事とも家族同然に付き合っている。幼い頃から兄に黒雪姫ことブラック・ロータスの話を聞いており、彼女に憧れ同じように強くなりたいと願うようになる。兄の死の直後アメリカに引っ越し、以後強さを求める不遜かつ破天荒な性格になった。徒手格闘術を習得しているほか、パルクールなどの心得もある。絵やファッションなど美的センスはないが作図は得意なようで、フリーハンドで見事な地図を書き上げている。 2047年に帰国し、私立清美女子学院に入学する。通学初日に「学校をシメる」と宣言し、破天荒な行動(最初のあいさつで教壇を踵落としで破壊、武道系の部活を制覇して各部長を泣かせる、など)を繰り返すものの満たされず、演武研に声をかけられる。その際優子がBBのインストールを試みたことで、自分が既に兄の《子》になっていたことを知り、さらなる強さを求め加速世界に足を踏み入れる。 目的のためにひたすら突き進むストイックな性格で、優子が評して曰く「ブラック・ロータスバカ一代」。加速の恩恵などは付属の機能と一蹴し、憧れの存在であるロータスに会うために自分に課した8人目のレベル9到達を目指している。しかしその性格が災いし、無茶をして全損寸前に陥ったこともある。後に用事で学院に赴いた黒雪姫と対面するが、リアル割れを避けるため会話を我慢している。尊大で自信家だが、レギオン結成クエストで敵エネミーに惑わされ仲間を攻撃してしまった時には後悔から年相応の弱さも見せている。 学内アバターは初期はサツマイモに手足の生えた姿という適当な物だったが、あまりにもあんまりな見た目だったため胡桃が手回しをしてちあき本人の姿に近いものに変更されたが、優子の趣味でことあるごとに服装が変化して半ばコスプレ状態と化している。ただし本人としてはかつてのアバターを割と気に入っていた模様。 デュエルアバターは女騎士型のメタルカラーで、メタルカラーチャートでは中央付近に位置する。アルミニウムの装甲はメタルカラーにしては軽量で強度もそれほど高くないものの、現実世界で身に付けた武術の経験を活かした近接格闘戦では無類の強さを誇り《完全一致》とされる。反面、間接攻撃への耐性が非常に低い。必殺技は装甲の形状と性質を変化させる《モード・アロイ》で、その性質ごとにヴァルキリーの名前を冠している。使用したのは装甲を硬質化させる《ウィズ・カーラ》と炎熱耐性を高める《ウィズ・レギンレイブル》、打撃力を上げる《ウィズ・ヒルド》。 祝 優子(ホオリ・ユウコ) / オレンジ・ラプター(Orange Raptor) 演算武術研究部の部長。レベル7。非常に人懐っこい性格で、ちあきを「ちあちあ」リーリャを「ウサちゃん」「りぃたん」と呼ぶ。2032年8月15日生まれ。B型。身長158cm。中学生とは思えないほどスタイルがよく、Fカップの巨乳。 《親》と死別したちあきを加速世界に引き入れるきっかけを作り、また同時期にリーリャを《子》としたことから2人には双子の《子》として愛情を注ぐ。胡桃とは二人きりになると「姫」と呼ぶなど少々特別な間柄の様子。クマの被り物を好んで被っており、通常アバターもクマにしている。脱ぎ癖があるのかビキニの水着のみを着用していることが多いが、これは1年生の頃に絵那に引っ張られて部員勧誘を手伝わされたことに由来する。家族はいない。ちあきやリーリャを溺愛するが変態的な言動が多く、特にちあきに対してはリアルと仮想世界の両方で頻繁にセクハラを行っている。そのため彼女からの扱いはかなり軽い。 長らくレギオン結成を目標としていたが、絵那の別れが影響して「演武研メンバーでレギオンを作る」という強いこだわりがあったため、冬牙からレギオン結成のオファーを受けても聞き流していた。リーリャがレベル4になったことを機にレギオン結成クエストを成功させ、《スカーズカ・プリースカズカ》を立ち上げた。 デュエルアバターは竜人型で、首にマフラーを巻いている。遠隔・間接型ながら四肢や尻尾を駆使した格闘戦も得意とし、その情熱的なファイトスタイルから《灼熱(ザ・バーニング)》の二つ名を持つ。必殺技は四肢を地面に固定しなければ体が吹き飛ぶほどの長距離の炎のブレス《デカフレア》に巨大な火球を吐く《レイジング・インフェルノ》と、陽炎で幻影を生み出す《プリミティブ・ヒートヘイズ》。デカフレアを推進力にすることにより後ろ向きで空を飛ぶことも可能。なおF型だが大柄かつ外見がいかついため、かわいらしい洋服が壊滅的に似合わない。 来摩 胡桃(クルマ・クルミ) / バイオレット・ダンサー(Violet Dancer) 演算武術研究部の副部長。レベル6。2032年11月14日生まれ。A型。身長167cm。3人姉妹の末っ子。 リアルでは男装の麗人で、通常アバターも王子のような姿。女子生徒のファンも多く、演劇祭で王子役を演じることになった時には彼女の従者役の志望人数が倍率30倍という数字に跳ね上がった。男装をしない場合は眼鏡とショートカットが特徴の美少女。部長からは「くるみちゃん」と呼ばれており、二人きりになると「ビーストさん」と呼ぶ間柄。部員の中では一番の常識人で仲裁役を務めることも多いが、一方で割と物事にこだわるところがあり(優子曰く「変な病気」)、そのようなときに不用意な発言をすると激怒する。 デュエルアバターは中東の踊り子のような風貌。《バイオレット・バイオレンス》の二つ名を持ち、怒らせるとラプターの《デカフレア》によるオシオキがかわいく見えるような制裁を行うらしい。必殺技ゲージの量に応じて8つまで召喚できる強化外装《チャクラム》を使用したミドルレンジでの戦闘を得意とする。《チャクラム》は音声ではなくジェスチャーによって、刃の方向を反転させる《バ(bha)》・チャクラムを手元に呼び戻す《タ(ta)》・チャクラムを水平に高速回転させ打撃に使う《ラ(ra)》という3つの特殊なコマンドを使用できる。 リーリャ・ウサチョヴァ / アイリス・アリス(Iris Alice) 演算武術研究部の新部員。ロシア人とのハーフで日本語での意思疎通がうまくできないためにいじめられていたが、ちあき以上の反応速度を持っていたため、優子の《子》となる。バーストリンカーとなり、ちあきたちとの交流を経て次第に日本語での会話するようになるが、まだ言葉遣いがたどたどしく、難しい表現を使おうとして間違って暴言を吐いてしまうことも。おばけと爬虫類が苦手(ただし《親》であるラプターは平気)。うさぎグッズが好きで、通常アバターも服を着たウサギを使用している。2034年7月7日生まれ。O型。身長140cm。 母親は幼くして死去、父親も仕事で遠くにいることが多かったため祖父の家で暮らしていたが、その父も事故死したため現在の家族構成は祖母のみ。驚異的な反応速度は死別した父が生前に作ったゲームを幼少期からやりこむことで身につけたもので、レギオン名はこのゲームの名前から付けられた。当初は臆病で引っ込み思案だったが、BBを通してちあきたちと触れ合ううちに次第に自信をつけ、レギオン結成クエスト後に消沈するちあきを叱咤するほどになった。 デュエルアバターは紫寄りの青の近接系。小瓶型の強化外装《リトル・ボトル》を持った人形風の少女の姿(当初は裸同然だったが、レベル2以降は優子がショップで買ってきたドレスを着用)で、高い敏捷性を持つが、その他のパラメータは壊滅的に低い。初期状態では必殺技もアビリティも持たないが、ボトルが壊れることで使用可能になるアビリティ《ツーフェイス》により、パラメータが裏返り、兎型の頭部を持つ鈍重な巨人型アバター(通称「ミーちゃん」)となる。一度変身した場合対戦が終了するか、ポータルに入らない限り元に戻らない。ミーちゃん状態では周囲の敵をブリザードで凍らせる必殺技《スノウ・デビル》を持ち、レベル3・4ボーナスで選択した必殺技強化により効果範囲が増大した《スノウ・デビル・ナインス・サークル》へと昇華された。レベル2になった際のボーナスで入手したハンマー型強化外装《クイーンズ・アストロロジー》を使い、敏捷性を生かしてハンマーで吹っ飛ばした相手の着弾地点に先回りして再び相手を吹っ飛ばす攻撃を繰り返す「一人ハンマーラリー」(ちあき考案)で、人形型の状態でも相手を倒すことができるようになった。
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