近代オリンピック
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/03 09:12 UTC 版)
五輪という訳語
五輪(ごりん)という訳語は、近代オリンピックのシンボルマークである5色で表現した5つの輪と宮本武蔵の『五輪書』の書名を由来として、読売新聞記者の川本信正が1936年に考案[75]した。同1996年7月25日付の読売新聞夕刊に掲載された「五輪旗 伯林に着く」との見出しが、新聞紙面において「オリンピック」を「五輪」と紙面で初めて表記された例である。川本信正は後年のインタビューの中で『以前から五大陸を示すオリンピックマークからイメージしていた言葉と、剣豪宮本武蔵の著「五輪書」を思い出し、とっさに「五輪」とメモして見せたら、早速翌日の新聞に使われた』と述べている。
脚注
注釈
出典
- ^ a b c d e f g h i オリンピックスポーツ文化研究所
- ^ International Olympic Comitee, "What is Olympism?"
- ^ 舛本直文『オリンピックは平和の祭典 』大修館書店、2019年
- ^ 『オリンピックの事典―平和と青春の祭典』三省堂、1984年
- ^ [1]
- ^ a b c d e 、国際オリンピック委員会公式ページ、Since when have the Summer and Winter Games no longer been held in the same year?(英語)
- ^ <北京五輪>しめて140億円の黒字に=収入は予算以上、支出は... - Record China
- ^ 北京オリンピックの黒字 10億元超 - 中華人民共和国駐日本国大使館
- ^ ロンドン五輪最終決算は46億の黒字 - 日刊スポーツ、2013年5月31日
- ^ ロンドンから見た新国立競技場の騒動 「カブトムシ」と「100円ショップ」化する日本 - Yahoo!ニュース(木村正人)2015年7月16日
- ^ 【未来へつなぐ】第5部「追加種目」選定のゆくえ(2)「肥大化抑制」のジレンマ 東京はモデル示せるか - 産経ニュース、2015年3月4日
- ^ セッター宮下、リベロ佐藤。2人がメダル獲りの軸になる Archived 2016年6月1日, at the Wayback Machine. - webスポルティーバ、2016年5月25日
- ^ 【寄稿】「最初」で「最後」の五輪をつくるIOC総会(2) - 中央日報
- ^ 日本大百科全書(ニッポニカ)の解説 アジェンダ2020(あじぇんだにせんにじゅう)とは Archived 2013年8月17日, at the Wayback Machine. - コトバンク
- ^ Brennan, Christine. “IOC member says 2020 Tokyo Olympics will be postponed because of coronavirus pandemic” (英語). USA TODAY. 2020年3月23日閲覧。
- ^ オリンピック憲章 Olympic Charter 2003年版・日本語 [2]
- ^ THE SYMBOLIC RELEASE OF PIGEONS (FACTSHEET OPENING CEREMONY OF THE GAMES OF THE OLYMPIAD UPDATE - OCTOBER 2014) [3]にソウルでの件が象徴的な(実際の生き物ではない)鳩の使用に置き換えられた理由として挙げられている。
- ^ サーチナ - 米紙、史上最悪の開幕式に「ソウルオリンピック」を選定=韓国 2012-07-28(土) 170001
- ^ ロンドンオリンピック Yahoo!スポーツ×スポーツナビ - その他ロンドン五輪 開会式 テキスト速報 Archived 2012年7月27日, at the Wayback Machine.
- ^ Opening Ceremony The secrets behind the 'dove bikes' - a speedometer and a blackout zone for any breakdowns - Telegraph
- ^ アルファベット順など。一部例外あり。
- ^ a b 日本経済新聞朝刊2016年6月9日付
- ^ 「陛下の開会宣言文言変更、割れる見方 IOCは承諾」『朝日新聞デジタル』2021年7月23日 23時17分、同月26日閲覧。
- ^ オリンピック物語第五部 アマとプロ〈4〉読売新聞 - 2004年1月24日付[リンク切れ]
- ^ IOC REVENUE SOURCES AND DISTRIBUTION [4]
- ^ REVENUE SOURCES AND DISTRIBUTION [5]
- ^ オリンピックが開催されることで一体どれほどのお金が動いているのか 2012年07月16日
- ^ 小川(2012), p. 110.
- ^ 小川(2012), p. 111.
- ^ a b c d “Beijing Olympiad: Profit or Loss?”. China Internet Information Center. 2008年8月17日閲覧。
- ^ “The Olympic Legacy in Atlanta - [1999] UNSWLJ 38;(1999) 22(3) University of New South Wales Law Journal 902”. 2009年6月19日時点のオリジナルよりアーカイブ。2009年6月16日閲覧。
- ^ Roberts, Selena (2002年2月4日). “IOC's Rogge Steps into the Cold - Feb 4, 2002 - The New York Times” 2010年2月13日閲覧。
- ^ “Salt Lake Tops Forecast - 2002-09-18 - The New York Times”. (2002年9月18日) 2010年2月13日閲覧。
- ^ “As Olympic glow fades, Athens Questions $15 Billion Cost - 2008-07-21 - The Christan Science Monitor”. 2010年2月13日閲覧。
- ^ Ryan, Bob (2008年8月9日). “Sparkling Display: Success Comes at a Price - 2008-08-09 - The Boston Globe” 2010年2月13日閲覧。
- ^ “IOC head Rogge happy that 2010 Vancouver Games are on track - 2009-02-12 - TSN.com”. 2010年2月13日閲覧。
- ^ [6]
- ^ https://www.cnn.co.jp/business/35042900.html
- ^ https://biz-journal.jp/2016/09/post_16743.html
- ^ 反LGBT法で世界中から非難を受けるロシア - 東洋経済オンライン
- ^ “平和の祭典?オリンピックの真の姿と報道”. GNV (2021年5月20日). 2021年7月19日閲覧。
- ^ a b 池井(1992).
- ^ 余録:「表彰式における国旗と国歌を… | 毎日新聞
- ^ 国際大会後はほとんどが「勝者の呪い」…仁川は例外になれるか(1) - 中央日報
- ^ 「ギリシャ危機」の原因はアテネ五輪 東京も無策で“二の舞”に - 日刊ゲンダイ
- ^ 競技時間は「マネー第一」運営 朝型?夜型? 日本人選手が苦心 産経新聞2018年2月9日(2018年3月11日閲覧)
- ^ “五輪マラソンの札幌案/真の「選手ファースト」とは”. 河北新報(2019年10月25日作成). 2019年11月8日閲覧。
- ^ “強権振りかざしたIOC=物言わぬ日本、残ったしこり-東京五輪マラソン”. 時事通信(2019年11月1日作成). 2019年11月8日閲覧。
- ^ 本間(2018), p. 27.
- ^ 本間(2018), p. 36.
- ^ ロシア選手271人がリオ五輪出場へ – BBC NEWS Japan 2016年8月5日発信
- ^ 大会ブランド保護基準 (PDF)
- ^ NGの恐れのあるオリンピック広告の表現例 日本広告審査機構 [7]
- ^ 友利(2018), p. 151.
- ^ 友利(2018), p. 181.
- ^ “五輪商戦、商標に注意”. 日本経済新聞 (2013年9月30日). 2021年7月26日閲覧。
- ^ “まるでゴーストタウン、廃墟と化した世界の五輪開催地10選”. マイクロソフト (2018年4月1日). 2019年1月2日閲覧。
- ^ “北京五輪の「レガシー」はいま 開幕から10年、一部は廃墟化”. 産経新聞 (2018年8月7日). 2019年1月2日閲覧。
- ^ “長野五輪の負の遺産 ボブスレー会場、競技使用を停止”. 日本経済新聞 (2017年4月15日). 2019年1月2日閲覧。
- ^ “ボブスレーハウス:大雪と老朽化で倒壊…札幌五輪で建設”. 毎日新聞. (2013年11月28日). オリジナルの2013年12月1日時点におけるアーカイブ。
- ^ Olympic Sponsorship - The Olympic Partner (TOP) Programme
- ^ 『黒い輪』 V・シムソン、A・ジェニングス 光文社
- ^ Airbnb Japan(@Airbnb_jp)さんがツイートしました: AirbnbはIOCのパートナーとなりました。
- ^ “International Olympic Committee and AB InBev announce Worldwide Olympic Partnership”. Olympic.com. 2024年1月12日
- ^ “ブリヂストン、オリンピックの公式パートナーに決定”. ブリヂストン (2014年6月13日). 2015年3月13日閲覧。
- ^ “トヨタ自動車、IOC TOPパートナーに決定”. トヨタ自動車 (2015年3月13日). 2015年3月13日閲覧。
- ^ “ペプシTシャツお断り?五輪スポンサー巡り論争”. 読売新聞 (2012年7月22日). 2012年7月24日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年7月19日閲覧。
- ^ “ペプシのTシャツは禁止? 「商業五輪」過熱で論争”. 朝日新聞 (2012年7月25日). 2021年7月19日閲覧。
- ^ “五輪の学校観戦「飲料はコカ・コーラ製で」 保護者への通知が物議も...市教委「案内したことと違う」”. J-CASTニュース (2021年7月19日). 2021年7月20日閲覧。
- ^ “五輪観戦にはコカ・コーラ社製を 鹿嶋市の小学校が通知”. 朝日新聞 (2021年7月19日). 2021年7月20日閲覧。
- ^ “飲料メーカー「指定」依頼 学校応援で茨城・鹿嶋の一部学校 扱い巡り市に苦情”. 茨城新聞 (2021年7月20日). 2021年7月20日閲覧。
- ^ アルジャジーラのレッドマン記者の情報。2021年7月20日14時15分
- ^ 実感放送 そして、前畑ガンバレ! - マンガで読むNHKヒストリー
- ^ The Olympian 第24巻, United States Olympic Committee, 1998, p.29.
- ^
- 「五輪旗 伯林に着く」(1996年7月25日付読売新聞夕刊)
- 東京オリンピックを前に、「五輪」誕生のいきさつを語る川本信正さん(1964年8月16日付読売新聞朝刊社会面)
『あれは、ベルリン大会のあと、やたらにオリンピックということばが、使われだしましてね。長ったらしい外国語なので、万国運動大会とか、いろいろ略語を考えていたんですが、菊池寛の随筆のなかに、宮本武蔵の極意"五輪の書"というのが出てきた。五つの輪、それにゴリンはオリンピックに音も似てるというので、読売新聞の紙面で、使い始めたんです。はじめは五厘なんて安っぽいとかいわれましたが、戦後は、すっかり、通用するようになったですね』 (1964年8月16日付 読売新聞朝刊社会面より) - 保高芳昭 (2013年9月12日). “オリンピックを「五輪」と呼ぶのはなぜですか。また、「パラリンピック」とはどういう意味ですか。 : COME ON ギモン:その他 : Biz活 : ジョブサーチ : YOMIURI ONLINE(読売新聞)”. 2013年9月16日時点のオリジナルよりアーカイブ。2013年9月16日閲覧。
- 保高芳昭 (2013年9月12日). “読売新聞小史:会社案内サイト「読売新聞へようこそ」”. 2013年9月16日時点のオリジナルよりアーカイブ。2013年9月16日閲覧。
- 保高芳昭「オリンピックを「五輪」と呼ぶのはなぜですか。また、「パラリンピック」とはどういう意味ですか。[リンク切れ]」 読売新聞 2013年9月12日
参考文献
- 日本オリンピック協会(監修)『近代オリンピック100年の歩み』ベースボール・マガジン、1994年。ISBN 4-583-03135-1。
- 池井優『オリンピックの政治学』丸善、1992年。ISBN 4-621-05053-2。
- 小川勝『オリンピックと商業主義』集英社、2012年。ISBN 978-4-08-720645-6。
- 本間龍『ブラックボランティア』KADOKAWA、2018年。ISBN 978-4-04-082192-4。
- 友利昴『オリンピックVS便乗商法:まやかしの知的財産に忖度する社会への警鐘』作品社、2018年。ISBN 978-4-86182-726-6。
- 「平和の祭典?オリンピックの真の姿と報道」Global News View (GNV). 2021年5月20日. Kyoka Maeda.
- ^ 冬季大会は1992年アルベールビル大会から。なお、初の同一国開催は1964年東京大会であったが、この時はこの方式の定着はならなかった。
- ^ 1908年・1912年のオリンピックでは、オーストララシアとして参加。
- ^ 当初、シカゴで開催と決定していたが、セントルイス万国博覧会との共催のため、セントルイスへ譲渡された。
- ^ この大会の後、4年ごとに開催された大会だけをオリンピックと呼ぶことになり、国際オリンピック委員会は、この大会を認めていない。特別大会或いは、中間大会と呼ばれる。
- ^ 第一次世界大戦のため開催中止。
- ^ 日中戦争・第二次世界大戦のため開催中止。
- ^ 第二次世界大戦のため開催中止。
- ^ メルボルンオリンピック→馬術競技のみ、検疫の関係で1956年6月10日から6月17日まで、スウェーデンのストックホルムで開催。
- ^ 当初2020年に開催予定だったが、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の世界的流行の影響で、近代オリンピック史上初の延期となった。
- ^ 2020年東京大会では演奏されなかった。
- ^ アフガニスタン紛争 (1978年-1989年) を西側が非難しモスクワをボイコット。報復として東側もロサンゼルスをボイコット
- ^ NBAファイナルが6月、ワールドシリーズが10月。シーズン中でバッティングしない時期がこの2か月間のみとなる。
- ^ 首都圏でスーパーマーケットやホームセンターを展開しているOlympicグループはIOCによる商業主義路線が本格化する前に創業した歴史的経緯があるため、JOCとの協議を経て、現状維持となっている[56]。
- ^ ラジオでの報道はその前のロサンゼルス大会からおこなわれたが、このときは権利を持つアメリカの放送局との放送権料の交渉が決裂したため、アナウンサーが会場で見た光景を、放送局のマイクで再現して話す「実感放送」だった。
- ^ 代替開催地としてヘルシンキが選定されたが、これも第二次世界大戦の勃発で中止となった。
- ^ 1964年の夏季オリンピックでは総合馬術競技、1998年の冬季オリンピックではカーリング競技が行われた。
近代オリンピックと同じ種類の言葉
- 近代オリンピックのページへのリンク