2030年冬季オリンピック
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2026/07/15 17:27 UTC 版)
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この記事はスポーツに関して将来予定されるイベントを扱っています。
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| 2030年冬季オリンピック | |
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| 第26回オリンピック冬季競技大会 XXVI Olympic Winter Games |
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| 開催国・都市 | |
| 競技種目数 | 8競技126種目(16種別[要出典] ) |
| 開会式 | 2030年2月1日 |
| 閉会式 | 2030年2月17日 |
| 開会宣言 | 共和国大統領(予定) |
| 主競技場 | パルク・オリンピック・リヨン(開会式) プロムナード・デ・ザングレ、地中海(閉会式)[1][2] |
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冬季
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夏季
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2030年冬季オリンピック(にせんさんじゅうねんとうきオリンピック)は、2030年にフランスアルプス[注 1] で開催される予定の第26回冬季オリンピック。アルプス2030(Alps 2030、Alpes 2030)と呼称される[3]。
2024年7月24日の第142次IOC総会で開催地が決定された[4]。ただし、開催にはフランス政府の財務保証が必要である。
フランスでの冬季五輪は1992年アルベールビルオリンピック以来38年ぶり。なお開催地のフランスアルプスは2つの地域圏を合わせた通称であり、オリンピックの開催地に都市などの自治体以外が選ばれるのは史上初である[注 2]。これは、オリンピック憲章の開催地の規定が「単一の都市・地域・国」から「複数の都市・地域・国」に改定されたことで、2地域圏全体での開催が可能になったことによるものである。
フランスアルプス(オート=サヴォワ、サヴォワ、ブリアンソン)でスノースポーツ、ニースで氷上スポーツと閉会式が行われる予定である[3][5]がニースの新市長が同市での氷上スポーツ開催に反対の表明をしたことからリヨンでの開催も視野にいれている[6]。
開催地決定までの経緯
当選
落選
スウェーデンは2026年大会の招致にも立候補していたが、イタリアのミラノ/コルティナダンペッツォに敗れている。
実施可能施設がないスピードスケートは、近隣諸国の施設で実施する可能性があると発表していた[9]。2023年11月29日のIOC理事会において、2038年大会の「優先的な対話を進める候補地」に選ばれた[10]。
その他
過去に2002年冬季オリンピックを開催。実現すれば28年ぶり2回目の開催となる。ただ、同国内では2028年にロサンゼルスにて夏季オリンピックが開催されることから、2034年開催が望ましいとする意見も出ていた[11]。アメリカオリンピック・パラリンピック委員会は2023年9月、2034年大会への立候補を正式承認したが、2030年大会も開催可能ではあると発表した[12]。しかし、2023年11月29日のIOC理事会において、2034年大会の「最優先候補地」に選ばれた[10] ため、アメリカは2030年大会には立候補しなかった。2034年大会のソルトレイクシティ開催は、2024年7月のIOC総会で、2030年大会のフランスアルプス開催決定と同時に正式に決定された。
招致プロセス
2019年にローザンヌで開催された第134回IOC総会において、新しいIOC招致プロセスが承認された。「オリンピック・アジェンダ2020」の関連提言を受けた主な提案は以下の通りである[13][14]。
- あらゆるオリンピックイベントについて、都市/地域/国と国内オリンピック委員会の間で招致の意向を探り、創造するための恒久的で継続的な対話を確立する。
- 将来のオリンピックイベントの招致の意向を監視してIOC執行委員会に報告する、夏季大会と冬季大会の2つの将来開催地委員会(Future Host Commission)を設立する。
- 将来開催地委員会の一部を非執行理事にすることで、IOC総会の影響力を高める。
また、IOCはオリンピック憲章の柔軟性を高めるために、「大会の7年前」とした選挙の期日を削除し、開催地を「単一の都市・地域・国」から「複数の都市・地域・国」に変更した。
この招致プロセスの変更は、ドイツの招致メンバーから「不可解」であり、「非透明性の点で」超えることは難しいと批判された[15]。
2023年6月、同年10月の理事会で2030年大会と同時に2034年大会の同時決定や持ち回り開催の実現可能性を報告するとした[16]。
2023年11月29日、IOC理事会は、2030年大会の「最優先候補地」としてフランスのオーヴェルニュ=ローヌ=アルプ、プロヴァンス=アルプ=コート・ダジュール両地域圏を選び[10]、2024年7月の総会で正式に決定された。
将来開催地委員会
招致の意向のある地域や、IOCが関心を持たせたい地域候補を監視する夏季大会の将来開催地委員会の全構成は以下の通りである[17]。
| IOC委員(4名) | その他の委員(4名) |
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過去に立候補への関心を表明した都市
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- 過去に1972年冬季オリンピックを開催しており、実現すれば58年ぶり2回目の五輪開催だった。過去に1984年冬季オリンピックにて2回目の冬季オリンピックを開催しようと立候補したが、サラエボに敗れ、その後2026年冬季オリンピックの招致を目指したが、平昌・北京に続く3回連続冬季五輪東アジア開催による懸念、2018年9月6日に発生した北海道胆振東部地震の影響を受けたことや、2030年度末に予定されている北海道新幹線の札幌延伸を見据え、2030年の五輪招致を地元経済界が要望していたことから、2018年9月17日に札幌市は国際オリンピック委員会(IOC)に2026年五輪招致断念を伝達をしていた[20]。その後2030年開催を目指すも2022年7月に発覚した2020年東京オリンピックの汚職問題等により、同年12月に「積極的な機運醸成活動」を一時停止。また汚職問題以外にも、開催に要する莫大な経費を理由に、オリンピック開催に道民の半数以上が反対するとの世論調査もあり[21]、2023年10月札幌市は2030年開催を断念し2034年招致に方向転換することとなった[22]。しかしその後、IOCが2030年大会と2034年大会の候補地を内定し、2038年大会についても候補地を絞り込んだため、2038年大会までの招致が事実上不可能となったことから、2023年12月19日、札幌市は「現在の招致活動を停止する」と発表した[23]。
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→詳細は「2030年札幌オリンピック構想」を参照
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- 過去2010年冬季オリンピックを開催。実現すれば20年ぶり2回目の開催だった。しかしブリティッシュコロンビア州は、2022年10月27日、直接費用だけで数十億ドルの開催コストを理由に招致を支持しないと発表した[24]。市は立候補継続を表明。
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- 実現すれば同国初の五輪開催だった。過去に2014年の冬季五輪開催都市に立候補したものの、一次選考で落選し、2022年冬季五輪にも立候補したが、北京に僅か4票差で落選し、2026年大会への立候補を報じられていたが市長は否定したため、本大会の開催都市を目指していた。
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- 過去1988年冬季オリンピックを開催。実現すれば42年ぶり2回目の開催だった。
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- 過去1984年冬季オリンピックを開催。実現すれば46年ぶり2回目の開催だった。
会場
主にアルプス地域(サヴォワ県など)を雪上競技、ニースを氷上競技とする予定でアリアンツ・リヴィエラをアイスホッケーの会場とする案も検討されていたが上述の通り頓挫し、大会組織委員会はリヨンでの開催も検討している。また、スピードスケートはフランス国内での開催が難しいためオランダのヘーレンフェーンでの開催が検討されている。
実施競技
種別構成、種目構成は2026年7月7日にIOC理事会で最終決定された[25]。
イニシャル競技
2024年7月にパリで開催された第142回IOC総会で2026年ミラノ・コルティナオリンピックと同じ7競技が開催地決定と同時に承認された[26]。さらにIOCは夏季オリンピックの肥大化などを理由に一部競技を冬季オリンピックに移行する方針を打ち出す。クロスカントリー(陸上競技)やシクロクロス(自転車)らが候補に挙がった[27][28][29]がWOFが猛反発し、結局断念。さらに第1回冬季オリンピック1924年シャモニー・モンブランオリンピックから実施していたスキーのノルディック複合3種目が除外[30][31][32]。スキー・スノーボードのフリーライド[33]とフリースタイルスキーの混合団体スキークロスとスキージャンプの女子スーパー団体ラージヒルとスノーボードの混合団体パラレル、フィギュアスケートのシンクロ9(女子のみ)とスピードスケートのチームスプリント、バイアスロンの男女混合シングルスリレーが追加された[25]。
追加種目
2026年6月25日、第146回IOC総会において大会組織委員会は2026年ミラノ・コルティナオリンピックに続いて山岳スキーを実施することを提案。インディビジュアルとスプリントの2種別。種目構成はインディビジュアルは男子と女子、スプリントは男子と女子と混合リレーで計5種目を提案。挙手による採決により満場一致で山岳スキーの実施は承認された[26][34]。種目構成も7月7日、IOC理事会で提案通りに承認された。前回大会から2種目増。
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| Sponsors of the 2030 Olympics |
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| Worldwide Olympic Partners |
脚注
注釈
- ↑ オーヴェルニュ=ローヌ=アルプとプロヴァンス=アルプ=コート・ダジュールの2地域圏。
- ↑ 今大会は閉会式や氷上スポーツの行われるリヨンが事実上の開催都市だが、大会名称に都市名や自治体名が入らないのは初である。
出典
- ↑ “Olympic Winter Games French Alps 2030: Top facts you need to know about the host” (2024年7月26日). 2024年7月27日閲覧。
- ↑ “A Closing Ceremony Outside The Stadium” (2024年4月26日). 2024年8月9日閲覧。
- 1 2 日本語版IOC公式X より。
- ↑ “2030年冬季オリンピック・パラリンピック、フランスのアルプス地方で開催”. 読売新聞オンライン (2024年7月24日). 2024年7月24日閲覧。
- ↑ “フランスアルプス2030冬季オリンピック、開催地に関する情報をチェック!”. 国際オリンピック委員会(IOC) (2024年7月24日). 2024年8月17日閲覧。
- ↑ 紆余曲折の2030年仏アルプス冬季五輪…ニース「翻意」で競技会場仕切り直し、組織委で相次ぐ幹部辞任も 読売新聞 2026年06月18日
- ↑ “2030年冬季五輪招致にフランスも名乗り、札幌市やスウェーデンなどに加わる”. 読売新聞 (2023年7月19日). 2023年7月19日閲覧。
- 1 2 仏五輪委がIOCにプレゼン 2030年冬季五輪 2023年11月22日
- ↑ “スイスは30年冬季五輪を招致へ 全国で分散開催、支持67%”. 東京新聞 (2023年10月20日). 2023年10月20日閲覧。
- 1 2 3 「札幌市、34年五輪招致から脱落 38年も絶望的 市長「衝撃的」」『毎日新聞』2023年11月30日。2023年12月24日閲覧。
- ↑ “冬季五輪「ソルトレークは34年開催がいい」 米オリ・パラ委会長”. 毎日新聞 (2022年6月24日). 2022年6月24日閲覧。
- ↑ “米ソルトレークシティーが2034年の冬季五輪候補地に名乗り、30年大会でも開催可能”. 読売新聞 (2023年9月15日). 2023年10月3日閲覧。
- ↑ “Future Olympic Games elections to be more flexible”. International Olympic Committee (2019年5月2日). 2021年8月26日閲覧。
- ↑ “Evolution of the revolution: IOC transforms future Olympic Games elections”. International Olympic Committee (2019年6月26日). 2021年8月26日閲覧。
- ↑ “German officials bemoan 'non-transparency' of 2032 Olympics bid selection”. The Guardian (2021年2月26日). 2021年2月26日閲覧。
- ↑ “冬季五輪招致に6候補地 30・34年大会の同時決定も検討”. 日本経済新聞 (2023年6月21日). 2023年6月21日閲覧。
- ↑ “IOC Members Kristin Kloster Aasen and Octavian Morariu lead Future Host Commissions”. International Olympic Committee (2019年10月3日). 2021年8月26日閲覧。
- ↑ 「五輪=札幌が招致目指す30年冬季大会、カタルーニャなど立候補」『ロイター』2022年3月29日。2022年3月30日閲覧。
- ↑ “スペインが招致見送り 30年冬季五輪・パラ”. 時事通信. 2022年6月24日閲覧。
- ↑ “札幌市、2026年冬季五輪の招致断念をIOCに伝達:朝日新聞デジタル”. 朝日新聞デジタル (2018年9月17日). 2022年9月4日閲覧。
- ↑ 2030年札幌五輪招致 札幌市民67%「反対」、全道61% 北海道新聞世論調査 – 北海道新聞2023年1月8日付社説 2023年2月11日閲覧
- ↑ “札幌市、五輪30年招致を断念 34年以降に方針転換”. 北海道新聞 (2023年10月5日). 2023年10月5日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年10月5日閲覧。
- ↑ 「札幌市、9年間の冬季五輪招致に終止符 開催支持伸び悩み「撤退」」『毎日新聞』2023年12月19日。2023年12月23日閲覧。
- ↑ 「札幌イケイケでいいの?」『中日新聞』2022年11月4日、朝刊。
- 1 2 Evgenia TETELBAUM (2026年7月7日). “OFFICIAL PROGRAMME OF THE OLYMPIC WINTER GAMES - ALPES 2030” (英語). IOC. 2026年7月8日閲覧。
- 1 2 “Ski mountaineering approved as additional sport for Alpes 2030 Olympic Winter Games” (英語). IOC (2026年6月25日). 2026年6月25日閲覧。
- ↑ “Cross-country running joins forces with cyclo-cross in Winter Olympic bid”. athleticsweekly.com (2024年8月1日). 2024年8月14日時点のオリジナルよりアーカイブ。2025年2月6日閲覧。
- ↑ “Krijgt veldrijden op Winterspelen 2030 eindelijk olympisch statuut?” [Will cyclo-cross finally achieve the Olympic status during the Games of 2030?]. HLN (2024年7月27日). 2025年5月5日時点のオリジナルよりアーカイブ。2025年2月6日閲覧。
- ↑ “'In maart duidelijk of veldrijden plek krijgt op Olympische Spelen 2030'” ["In March it will be decided whether cyclo-cross in included in the 2030 Olympic Games"]. wielerflits.be (2024年12月14日). 2024年12月20日時点のオリジナルよりアーカイブ。2025年2月6日閲覧。
- ↑ “Alpes 2030 to be first gender-equal Olympic Winter Games; freeride ski and snowboard and Synchro9 figure skating athletes to debut”. www.olympics.com. Lausanne, Switzerland: International Olympic Committee (2026年7月7日). 2026年7月7日閲覧。
- ↑ Fendrich, Howard (7 July 2026). “2030 Olympics: Nordic combined cut as freeride skiing and snowboarding, synchro skating added”. New York Times. New York, New York, United States. 2026年7月7日閲覧.
- ↑ MacDonald, MacDonald (7 July 2026). “Winter Olympics 2030: Freeride added as Nordic combined dropped from Games”. BBC News. London, England. 2026年7月8日閲覧.
- ↑ Brendza, Will (2026年7月7日). “Freeride Skiing Is Officially Coming to the 2030 Winter Olympics”. Ski Magazine. 2026年7月7日閲覧。
- ↑ 146th IOC Session - day 2. YouTube (英語). IOC Media. 2026年6月25日. 該当時間: 2h6m20s. 2026年6月25日閲覧.
関連項目
外部リンク
- 2030年冬季オリンピックのページへのリンク